私たちは買われた

『私たちは買われた』展＠千葉
高３の娘と行ってきた。

俺が中学の時も
隣町の小学校でウリが流行ってると噂になっていた
当時アウトローど真ん中の俺でも
「小学生？マジか。あかんやろそれ」
って思ったのを思い出す

俺も誰も何も信じられなくなった時
ただ肌の温もりを求めた時期がある
その時のことは誰にも話せへんけど
そんなことは別に大した事じゃない

その事が今の俺を作ってるとも言えるから

どこにもイキ場がなくなったとき
行き着けて息つける場所がやっぱりいる
声をだしたら届く
何者でもないただの誰かがいる場所が

たどりついても
なんにもいわれずただ
あったかい飯とあったかい布団があって
ジャッジもアドバイスも慰めも根掘り葉掘りもない
ただそこにいたいだけいていい場所が
いつ出て行ってもいつ戻ってもいい場所が

そいつのために存在する人間が一人もなく
そいつのための場所とかうたったりせずに
そいつによって飯を喰う人間もいない場所

それぞれが下手くそながらなんとか
生きる姿を示していられる場所
そのくせお互いなんとなく支えになっちゃってたりして
でもそんなこと照れ臭くて口に出せなかったりして

だけどコケたら　どしたん？って笑ってくれて
泣いたら　何も言わず　唄とか歌ったりして
愚痴こぼしてたら　ウッセーボケと突っ込むくせに
朝起きたら　ご飯と味噌汁とひらがなばっかりの
下手くそなイラスト付きの置き手紙があったりする

どっちにしても理解なんてできっこないから
そんなことを期待なんてしたくはないけど
どっか心の片隅で　カケラだけでも拾って欲しいと
思いながら生きてる人間がそこかしこにきっといる

傷口を広げたくはないから
どうせ　無理やし　あいつら　くそやし
と思いながらどっかで　
クモの糸を垂らしてくれるのを待ってる

いま俺がやってるシゴトなら
なんかそんな居場所を増やせるかもしれんな　と
ちょっとだけ思ったから
俺、めっちゃ楽しんで　シゴト　がんばっちゃうもんね

ほんで　あったかい場所いっぱいつくったるもんね

そんなことを改めて思える機会でした。

『私たちは買われた』展　＠千葉
企画してくれて参加してくれて
表現してくれてありがとう

被害者になりきれない　っていうフレーズが
なんかめっちゃよーわかるのよね、これ。。。