組体操は必要か?

以前にも、ノートに書かせてもらったことがある話題です。

いよいよ組体操の存続が危うくなってきているようです。ニュースによると、組体操によって大けがをした本人が、文部科学省へ直接手紙を送るといった事態もあるようです。

 みなさんは、組体操の是非、どのようにお考えでしょうか?

現場の、そして、運動が嫌いな私としては、「組体操である必要はないけれど、組体操で得られるものも非常に大きいので、チャレンジする価値はある。」と思っています。今までにも、何度か組体操を任されて取り組んだ経験からの話です。

 反対派からすると、とにかく「危険だ」ということと、「指導要領に書かれていない(しなければいけない事ではない)」という事が一番の理由でしょう。

 賛成派からすると、「することによって得られる教育的意義が大きい」ということだろうと思います。


 しかし、本質はそこではない気がします。

事故は絶対駄目です。そのために、できる限りの準備をしていくべきです。それでもなお、事故が起こったとき、「どのように対応していくのか?」が問題になっているように思います。学校の当事者である先生を跳び越えて、教育委員会に出向いていったり、文部科学省へ手紙を書く・・・なんて事態が異常だと思います。情けないことですが、学校現場の最低な部分です。人として当たり前の行動さえできていれば、こんな事にならなかったように感じるのは私だけでしょうか?

 もう一つは、何かしらのトラブルが発生したとき、その原因や責任を自分以外に求めることで(それは正当な権利として謳われる)、心の安定を図ろうとする風潮が強くなったということです。公園の遊具が次々と撤去されているのはそれも一因だと思いませんか?

 ・・・でも、現場から言わせてもらうと(前のノートにも書いたのだが)、やっぱり、子どもの前に立って何かを教えたり指導するときの心構え(といったら大げさか?)があまりにも弱すぎる教師が多すぎる!そこまででかい組体操をやりたいのなら、その気持ちをもっと正直に言えや!それで、周りから認められたならやったらいい。伝統だの、協力だの、他に視点をずらすな!そもそも、何のために組体操をしたいのだ?仮に目的があったとして、その目的達成のためには、その組体操の巨大なピラミッドは必要なのか?そこんとこをよくかんがえない、教師ぶっている人が多すぎる・・・まして、重大事故が起きた責任は現場の教師にある。どんな理由があっても、責任を持つ覚悟がないと子どもの前に立つべきではない。その気持ちがあれば、もっと違った結末になったのではないか?怪我をした子ども達のために本当にすべきことをしたのか?何の非もないのですよ。子ども達には。

 そして、保護者も。見た目の派手さやパフォーマンスばかりに目を奪われて、教育活動にもあたかも正当な主張とばかりに「要求やクレーム」をいれすぎる。だから、その期待に応えようと、だんだん派手になっていくのでは?もしくは、そんな事に巻き込まれたくないから、事なかれ主義で、公務員的な面白くもない先生が増えるのでは?何でもかんでも人のせいばかりにする風潮になれば、そりゃ当然、リスクオフに傾きます。

 改めて言いますが、私は、「組体操」は賛成派です。ですが、高さや大きさを競うとか、危険を伴うことをしなくても、十分他の先生や保護者が期待していることは目標達成できると思っています。実際そうです。大艦巨砲主義はもうやめましょう。柔軟な発想で。

 でも、今のご時世、組体操に対する理解はますます減っていく事は間違いないでしょうねえ。最終的には、体育全般が危険なので禁止の方向・・・いや、もっといけば、学校へ通うこと自体が危険を伴うので、ネット授業で・・・なんてことになるかもしれませんね。いやマジで・・・生活していくのってこんなに難しかったっけ?本当に難しくてややこしい世の中です・・・

あくまでも、個人の考えです。みなさんのご意見も是非聞いてみたい。たくさんの人の意見を聞いて考えを深めたい。その方が、目の前の子どものためになると思うので。そういう意味でも、自分の考えをノートに公開していこうと思うので、応援宜しくお願いします。

ここから先は

0字

¥ 100

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?