学芸会とか

多くの学校で、年に一度(これからの時期か、もしくは2月あたりにその学年のまとめとして)学芸会とか、学習発表会とかいった行事が行われることが多いのではないでしょうか?

 学校によって内容や方向性は様々でしょうが、歌を歌ったり、合奏をしたり、劇をしたり、学習したことを発表したり・・・

 時々、保護者に配慮、平等を意識して「主役がたくさんいる」とかいった事を聞いたりしますが、少なくとも私の周りではそんなことはない。

 特定の子どもばかりに負担が行き過ぎないようにある程度台詞等を調整はしますが・・・

 ただ、人数が多い学校では、必然的に「みんなに活躍の場を!」という思いから、一つの役を場面毎に交代したり、複数で演じたりすることで、「人数調整」をする必要があります。(全く役割のない子を作るのは教育的にはどうかと思いますので)ある程度劇の内容を選択することで解決することですが、それでも、物理的に解決できないこともあります。

 何をするにしても、クラスで、学年で、何か一つのことに向かって協力することを学ぶのが一番の目的なんで、あまりにも観客や周囲のことばかり考えると方向性を見誤る。目標に向かって、みんなで力を合わせたり、それぞれの役割を責任を持って果たしたりすることを通して、達成感や一体感等を感じることができたら、それでOK。

 学芸会的な行事だけに限らず、学校生活の中にはたくさんの行事があります。しかし、学校生活の中で一番時間が多いのは、当たり前ですが授業です。例えば運動会の練習にたくさん時間を割いたからと言っても、やっぱり授業時間に比べたら少ないものです。(練習時間そのものが授業時間を割いて行われているので、授業そのものなんですが、そういう意味ではなくて、普段の授業と区別して話をしたいだけです。)それでも、「行事でしか学べないことがある。行事でしか触れることができない気持ちがある。」という言葉は真実です。

 「同じ釜の飯を食った仲」という言葉がありますが、同じ時間に、同じ場所で一緒に何かをしたというリアリティを伴った感覚は、今の子ども達にもとても大切な経験じゃないかと思っています。

 スマホをはじめとした機器を使ったバーチャルで、薄く広いつながりが多い時代だからこそ、同じ目標のために濃密に関わり合う必要が多くなる行事なんかはとっても大切だ!と私は思います。だから、運動会にしても、学芸会にしても、内容はともかく(ていうか、何でもかまわないと思っています。目的はそこではないので)、大好き。だって、ぐんとクラスの質が高まる瞬間というか、子ども達が壁を乗り越える瞬間を感じることができるから。もう快感ですよ。(それが独りよがりになっていけないので、冷静な自分も忘れずにしています。)

 個人的なことを言わせてもらえば、劇にしても合奏にしても新しいことにチャレンジしていくこともとても面白いこと。新しいことにチャレンジするときは、先が見えにくいのでドキドキしますが、それが面白かったりします。同じ事をやっていてもつまらないですから。

  さて、今年は私のクラスのみんなは、そういったことを味わえるかなあ・・・楽しみだ。

ここから先は

1字

¥ 100

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?