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スクールウォーズ

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記事一覧

組体操は必要か?

以前にも、ノートに書かせてもらったことがある話題です。

いよいよ組体操の存続が危うくなってきているようです。ニュースによると、組体操によって大けがをした本人が、文部科学省へ直接手紙を送るといった事態もあるようです。

 みなさんは、組体操の是非、どのようにお考えでしょうか?

現場の、そして、運動が嫌いな私としては、「組体操である必要はないけれど、組体操で得られるものも非常に大きいので、チャレン

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附属小学校の使命

 付属小の使命の一つに、先日もお伝えした通り、先進的な取り組みにチャレンジしたり、レベルの高い学習を提示・提案することで、教育の方向性を明らかにしていく事があると思っています。ある意味、言葉が悪いですが、理論の実証実験ができるところが大きなメリット?だろうと思います。

 付属小の大部分が、何らかの選抜を行っており、そういう意味では、ある程度「学校が望む授業を遂行しやすい子ども達」「レベルの高い子

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ジャポニカ学習帳

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141127-00010002-withnews-soci

なんかね。似たような事って、学校でもよくあるのよ。

「少数のクレームになぜか翻弄されてしまう」病。

「声のでかい少数意見によって、周りの大多数が迷惑を被る」事。

 だから、ますます「言うたもん勝ち」みたいに何でもかんでもとりあえず自分の主張をしなければ!という

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子どもの貧困率

今ニュースを見ていたら、日本の相対的貧困率が16パーセント、つまり、年収112万円に満たない人が2000万人いるという事が流れた。ちょっと驚愕した。

 また、母子家庭の半分以上が年収200万以下で生活をしているという報道も流れた。

 そこで暮らす子ども達は、目に見えてみすぼらしい格好をしているわけでもなく、明らかに飢えているわけではない。でも、様々な面で不利な立場にいることも想像に難くない。実

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驚愕のアプリ

「PhotoMath」「MyScript Calculator」という二つのアプリをご存じですか?どちらも、算数・数学教育に携わっているものにとっては、驚愕のアプリです。少なくとも私にとっては。

 だって、このアプリを見て、「より速く、より正確に答えが出せるようにするための計算練習」の時間を、もっともっと本質的な部分の学習の時間にしようとする先生が増えるかもしれないと期待させるから。

 だって

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学芸会とか

多くの学校で、年に一度(これからの時期か、もしくは2月あたりにその学年のまとめとして)学芸会とか、学習発表会とかいった行事が行われることが多いのではないでしょうか?

 学校によって内容や方向性は様々でしょうが、歌を歌ったり、合奏をしたり、劇をしたり、学習したことを発表したり・・・

 時々、保護者に配慮、平等を意識して「主役がたくさんいる」とかいった事を聞いたりしますが、少なくとも私の周りではそ

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40人へ。

現在、公立小学校では、一クラスの定員は40人以下と定められています。しかし、入学してすぐの子ども達にきめ細かな指導が必要であるという理由から小学校一年生は、35人以下学級となっています。

 しかし、財務省は(って、あんた教育のこと専門外じゃん!)いじめや不登校などで、人数を減らした効果が認められないとして、もとの40人に戻すべきだという主張をしています。そうすれば、教師の数を減らすことができて8

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戦略勝ち

http://mainichi.jp/shimen/news/20141022ddm003100054000c.html

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141021-00000053-mai-soci

 安倍内閣は、議員はいったいどんな未来を描いているんでしょうね?いったいどんな「子ども像」を描いているのでしょうね。

 今の道徳教育が形骸化して、実行

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太平洋ベルト

昔は四大工業地帯。今は三大工業地帯。北九州工業地帯は今や工業地域に。社会は生き物だから、毎年データが刻々と変化していくので、昔の常識が通用しないことがたくさんあります。歴史にしても新しい発見により通説が変わったことはたくさんあります。だからこそ、暗記はあまり意味ない。

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低学年算数の落とし穴

文章題に「全部で」「合わせて」という言葉があると、増えるんだから足し算だよ。「違いは」「残りは」という言葉があると、少なくなったり、差を求めるから引き算なんだよ。なんて、指導がまかり通っています。

 決して間違いではありません。ある程度パターン化して反復練習することも、低学年においては非常に大切です。

 でも、抜けていることがある。

 それは、言葉を「イメージさせる活動」が抜けている。

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かけ算の順序

 「かけ算には順序がある」というのは、小学校では常識中の常識です。そもそもかけ算を導入する際、「○このいくつ分」つまり「単位量の何倍」という、累加の発展として考えていくから。それが一番合理的で、具体的だと思いますし、だからこそ、教科書もそのような作りになっています。

 しかし、海外に目を向ければ、同じ意味でも、表記の仕方は日本と全く逆の国の方が多かったりするそうです。(それは、言葉や文化の違いか

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国語の教科書

 みなさんの小学校時代で、国語の教科書に載っていた物語の中で、今でも印象的に覚えている作品って、何がありますか?教科書会社によってかなり掲載作品が違うので、一律に考えることはできないでしょうが、ちょっと興味がありまして・・・

 ちなみに、私は、「ちいちゃんのかげおくり」がナンバー1子どもながらに、とても悲しい話に胸を痛めた覚えがあります。

 他にも「スーホの白い馬」「スイミー」「一つの花」「大

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外国語活動2

 外国語活動、つまり、ほぼ英語の授業が小学校でも高学年で毎週1時間行われています。それが、近い将来3年以上で今以上の時間を割いて行われることが検討されています。(決まったんだったかな?忘れました。すみません。)

 以前にも書きましたが、このまま現場の教師に丸投げしたら、日本の英語教育は確実に上手くいかない。

 英語に限らず、言語は、その国の生活や文化の礎をなすものであるので、大前提としてその国

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芸術の秋

 図工の教科書ってどんなだったか覚えておられますか?

 てか、私自身、小学校時代に図工の教科書を見た記憶がないのです。全くない。国語で勉強した物語などはよく覚えているのですが、図工となるとほとんど記憶がありません。嫌いだったから余計に記憶に残ってないのかもしれませんが・・・

 図工の時間は、高学年では今年間50時間と決められています。音楽も同じ50時間。これは、どちらも週に1.5時間程度の割り

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