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地域の絆で高齢者を支える新たな選択肢、からの互助組織化



はじめに
私が住んでいる場所は、都下ではありますがかなりの田舎です。ここ20年ほどで少子高齢化も東京都下のトップを独走する勢いで進んでいて、広報誌に寄れば、ウチの町内の平均年齢は60歳を優に超えているとのこと。自然、免許を返納する人も増えますが、採算の取れないルートでもあり、バスの本数は減る一方。不便な思いをされている高齢者は多いと思います。

私の義両親は近所に住んでいて、すぐ側に義理の姉夫婦、私達夫婦がいますので、買い物でも病院通いでもサポート出来ますが、周りは近くに子供世帯がいない高齢者がほとんどです。
さぞ不便だろうな、ご用聞きに回ってあげないといけなくなるかな、と漠然と考えていました。

言うまでもなく日本全体で見ても少子高齢化は急速に進行し、2022年の高齢化率は29.1%に達しました。今や4人に1人以上が65歳以上という超高齢社会です。便利な都会に住んでる方ばかりではないでしょうし、宅配で食料品はどうにかなるにしても通院、話し相手、家のメンテ、高齢者だけでは出来ないことは多くあります。

アメリカ、Naborforceというサービス
そんなことを考えていたら、先日アメリカのスタートアップ企業が提供する「Naborforce」というサービスを偶然見つけました。これは、地域の高齢者と支援を提供するボランティア(Nabor)をマッチングするプラットフォームです。高齢者の日常生活のサポートに重点を置き、話し相手、買い物の手伝い、通院の送迎、簡単な家事の代行などを提供するそうです。

日本への導入の可能性
私が住んでいる地域は昔からの知り合いが多いので、血縁はなくても周りの高齢者をそれとなく見守る体制がありますし、町会もしっかりありますが、こういったサービスがあればなお安心ですし、周りに知り合いがいない高齢者もこのサービスを利用できるなら安心でしょう。なんとかこのマッチングプラットフォームを日本に導入できないでしょうか?

まず構築すべきは
・高齢者が登録しやすいシステム
・やれること別にボランティア登録するシステム
・ボランティア、高齢者双方への研修
・対応項目の選定
・対応エリア
を網羅したプラットフォームでしょうか。これは民間業者とともに、各自治体が活躍すべき案件と思われます。自治体ごとに設置されている地域包括支援センターも巻き込んで、自治体ごとにボランティア募集、登録。高齢者には丁寧な説明、もしかしたらデバイスの貸し出しも視野に入れるべきかもしれません。

高齢者もサービスを受ける側になるだけでなく、地域の小学校の、地域の歴史授業で語り部になるなど、双方向の交流が出来ると、高齢者にも張り合いが出るでしょうし、結果健康寿命も伸びるメリットもありそうです。

まとめ
日本はこれからますます高齢化社会へと進んでいくでしょう。ですが、同じ「高齢者」でも、元気な高齢者なら、周りに助けられ、周りを助けながら、より楽しく歳を重ねて行くことができるのではないでしょうか?Naborforceというサービス、是非とも導入して欲しいところですが、まずはお隣同士顔見知りになって、助け合う気持ちを持つことが大事かな、と思いました。

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