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「ホウレンソウ」のその先

こんにちは。つきしまです。
2019年7月29日。
本当は先週に投稿するはずの文章を直しています。

「細部に神は宿る」

バーっと書くときは楽しいですが、微調整する時間は眠くなる。
「AIが神になる」という意見がありますが、ぜひAIには「最高細部神」になっていただいて、推敲という眠たい作業を代行してくれることを願います。

そんなことはいいとして。

皆さんは、「ホウレンソウのその先」と聞いて何を想像しますか?
「おひたし」「ソテー」「ほうれん草のポテトサラダ」ほうれん草で検索するとクックパッド大先生が教えてくれます。ほうれん草のポテトサラダに関してはもうなんのサラダかはわかりません。

料理を想像した方のことは大好きですが、すみません。
今回は「情報共有」のお話です。

「報告連絡相談」その頭文字をとって「ホウレンソウ」だ!
これは「ほうれん草と言えば、おひたしだ!」というくらい人口に膾炙している言葉です。
とはいうものの、実際のところ、どこまでの情報をどの程度の距離感のメンバーまで共有するかってすごく難解。
料理もビジネスも「言うは易し、行うは難し」です。
だから今回は、「ホウレンソウのその先」として、情報共有の実際と効果を書いていこうと思います。(最高細部神がいれば先週投稿できました。)

ホウレンソウは万能薬だ。

ほうれん草は、鉄やビタミンA / Cを効率的に取れるので料理に使いやすい。(水溶性ビタミンは茹でるとなくなるので注意です)
ビジネスにおいては、全てのメンバーの認識を合わせ、齟齬のないアウトプットをもたらしてくれる。
まさにホウレンソウは日常で欠かすことはできない。

僕はこれまで、会社の経営・プロジェクトチーム / コミュニティの運営・オンボーディング・共同プロジェクトなどを通して、たくさんの方とご一緒してきました。
オリンピック選手からインターンまで、幅広いです。

こうした経験の中で、今ひとつ成果が出なかった時に共通していたことにふと気付きました。
情報共有をうまく行えていなかったのです。

「この人にこの情報って伝えたほうがいいのかな?」
「この情報はこの人には見せないほうがいいよな?」

そんなことを考えた上、触らぬ神に祟りなしの精神で、結果こちらからアクションを起こさなかったのです。

反対に、ホウレンソウをうまく取り入れた時にはどうでしょう?
みんなが笑顔になります。
相手が持っている情報を喜んで渡してくれます。そして何より信頼度が増し、相手もよく動いてくれるようになります。
まさに万能薬。ドラクエでもFFでも持っていきたいアイテムです。
勇者にもホウレンソウは必要なんです。

ホウレンソウの5つの原則

「ホウレンソウなんてできているやい!」
「ビジネスマンとしてのマストアイテム。できて当たり前です!」

そんな声が聞こえて来そうです。僕もそうでした。
でも結果は、必ずしも自信と比例して出ないんですよね。

それもそのはず。万能薬にも使い時がある!そして使う人を選ぶのが重要だからです。
いくらビアンカとフローラが可愛いからと言って、二人だけにすぐ万能薬を使ってちゃダメです。特に男子はモテようとしてやりがちです。注意が必要です。

「じゃあ、ホウレンソウってどうやんだ。」素直な疑問。
ハーバード流なんちゃら、スタンフォード式なんちゃらを読んだとしても、ホウレンソウは大事!と言うことだけ言われてて、どうするのかは書かれていません。やり方がわからなければスタンフォードしないし、ハーバードしません。

「スタンフォードしたい!」と思い立ち、これまでの経験を反芻したり、結果を出している人を観察してみました。
すると、ホウレンソウには5つの原則があることがわかりました(多分)

①どんな情報でも共有する。
②誰にでも共有する
スグに共有する。
嘘や見栄えよく見せることは絶対にしない。
カンタンな言葉で。

noteの結論早くも言ってしまいました。
「どんな距離感のメンバーでも、すぐに、どんな情報でも共有する」
これです。

上記を実施する為には、とにかく万能薬の数が大事です。FFでは1つ1000ギルくらいで買えます。はぐれオチューにワイロを渡すと80個手に入るのでおすすめです。(FF10)
まずは、モルボル戦くらい万能薬を買い揃えてください。

これが今日の結論です。雑ですね。
自分でもひどいと思ったので、以下で理由や体験談を話します。
時間のない人はここで終了でいいと思います。

誰にでも、どんな情報をも、いち早く共有する。
これが結論のカンタンnoteだ!と思ってもらえれば嬉しいです。

上記の結論の理由・体験談。


「現代人は知らずのうちにモルボルと戦っている。」

最近そう思うことが多いです。

一度すり合わせたことを平気でずらしてきたり、時間がたつとなんか解釈が変わって方向性がずれていたり。。。

きっと「くさい息」を喰らっていてステータス異常が激しいんだ。混乱しているんだ

そしてそう思いながら、僕もきっと「くさい息」を喰らっている


そして仲間同士で傷つけ合う。


仲間の一撃は強く、一撃で戦闘不能になることもある
こうなると万能薬だけでなくフェニックスの尾が必要だ。
(「くさい息」は混乱や毒、石化などを引き起こす最恐の技です。)

モルボル
https://wikiwiki.jp/ffdic/%E3%83%A2%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC/%E3%80%90%E3%83%A2%E3%83%AB%E3%83%9C%E3%83%AB%E3%80%91

見えない間に喰らっている現代の「くさい息」に対処する為には、やはり「ホウレンソウ」と言う万能薬が必要。これは先ほど述べましたね。

ここでは、その理由を書いていこうと思います。
(なんども言いますが、投稿が遅れたのは最高細部神が不在の為です。)

①ホウレンソウをもらって怒る人は一人もいない。

万能薬を使われて怒る人がいるでしょうか。
FFのキャラにも軒並みお礼を言われます。
ビジネスの現場でも、情報共有をして怒られたこと、腹を立てた人は一人もいません。どんなに怖い人でも「共有してくれてありがとう」となります。
もし情報共有して怒られたら、それは現代の産んだキチガイに違いありません。パワハラで告訴しましょう。

最近感じたのですが、
情報を共有するということは、相手を認めているということではないでしょうか。

「自分もこのチームとして認めてくれているんだ」
「こんなに深くのことまで教えてくれるんだ。特別なのかな」

共有された方はそんなことを思います。
なんだか知りませんがモチベーションが上がります。
モチベーションまであげるなんて、やっぱり万能薬。

逆に情報を共有しないとなんだか仲間外れにされている気分になります。
僕もよくあります。スネます。スネ夫です。
「別に共有しないんだったらあなたたちだけでやってよ。」と。
どんなに年齢を重ねても青臭いところは残ります。
みつをさんも言っています。「人間だもの。」

共有されていないことを「言ったよね」とか言われると、尊敬している人でも恨めしくなります。尊敬している人であればあるほど、なんか気にしちゃってモチベーションが落ちます。
仲間からの攻撃は敵からの攻撃よりも喰らうんです。これはゲームも現実も一緒です。現実ではケアルもベホマも使えません。薬草はありますが心には効きません。現実はゲームよりもハードです。

会社を経営していた頃、メンバーに「もっと内情を教えて欲しい」「チームとしてやっているのに」なんてことを言われたこともありました。当時の僕は見え方を気にして、良いことしか共有しなかったからです。
悪いことを共有したら、なんだかみんなが愛想をつかしてしまうような気がして。なんだか怖かったんです。

でも杞憂なんですよね。
ネガなことも共有して頼ることができると逆に燃え上がる。人にはそう言う性質があるようです。

気分的な話、モチベーション(今はエンゲージメントか)の話で考えると、情報共有はしてしかるべきだと思います。

②ホウレンソウは信頼度を上げる。

「信頼関係は一日にして成らず。」
これはビジネスでもプライベートでも言えることだと思います。
信頼は、その人の印象や態度、成果などで変わります。
最近はこの信頼に関して、「単純接触効果」や「ザイアンスの法則」なんて言葉をよく耳にします。
要するに、接触回数が多いと、信頼感を感じやすくなるというものです。
言い得て妙。

何か進捗があるたびに、スグにホウレンソウすると、単純に接触回数が多くなる。だから信頼度が上がります

プッシュ通知多い恋愛アプリと一緒です。
恋愛アプリでは、好みの異性からのいいねが来ないと少しがっかりしますが、ホウレンソウでガッカリされることはありません。
悪い内容でも早く伝えたことで対処が可能になるからです。

今日からホウレンソウという人力プッシュ通知を努力しましょう。
信頼度が上がれば仕事はグッとしやすくなります。

②ホウレンソウはアウトプットを上げる。

そんなことを言うと、「バイキルト」みたいだなと思います。。
バイキルトは攻撃力を上げるドラクエの呪文です。
しっくりしたようで、あまりしてないので、キャッチコピーにはしません。

まあ、情報共有をするとアウトプットが上がると。
これには2つの要因があると思っています。

1:情報共有によるモチベーション向上と行動量の増加
2:行動の精度の増加

1については、上記で述べたことですので、2について。

突然ですが、次のことを想像してください。
「君は今日から出張。大阪(堺)まで言ってきて。」そう言って渡されたのは次の地図。あなたは目的地までいけますか?


https://www.asahi.com/articles/ASL6H36LKL6HPTFC009.html

「どこだよ大阪(堺)」
全ての人が突っ込みそうです。現代ではパワハラです。

これは日本の全容が書かれた最古級の日本地図だそうです。室町時代に作られたらしいです。初めて知りました。

これではそもそも大阪がどこかもわからない。共有された情報が不足しすぎて、ざっくりした方向しかわかりません。
もうちょっと情報共有をして次の地図をもらえたらどうでしょう?

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A0%BA

1598年のオルテリウスの日本地図です。Sacay(堺)の文字があります。
オルテリウスすごい。さすが大航海時代です。
現代はSNSが普及したため、大公開時代です。アホな使い方をすると大後悔時代になりそうです。

どうでもいいですが、オルテリウスのおかげで、
堺出張もなんだか現実味が増してきました。でもまだ難しそう。

もうちょっと情報が欲しい。せめて、具体的な県を知りたい。と情報共有を徹底し作りあげた地図は下記です。

伊能忠敬もびっくりの出来です。
これは最強ですね。もう大阪にもいけそうです。

長くなりましたが、伝えたかったのは、
情報を共有すればするほど、目的地のイメージや道程、その輪郭がはっきりし、目的達成をしやすくなると言うことです。

言葉を変えると、周辺情報がないと人は正しい判断ができないんです。
情報の総量が違うと、人は想定したゴールまで走れません。もしアウトプットを出したとしても、想定していたものとは「なんか違っている」という仕上がりになります。
制作会社がきちんとヒヤリングをせず作った制作物が「なんか違う」となるのと一緒です。

なので、メンバー全員の情報の総量を一緒にして、アウトプットレベルを高める事が大事です。

ホウレンソウの失敗作。

料理で失敗があるように、ビジネスでも失敗はあります。
簡単そうなことが案外奥が深く難しい。
英語のbe動詞や助詞と一緒です。
なので、これまで僕が失敗してきたホウレンソウレシピを公開します。

①嘘や見栄え良いことを言っちゃう。

「ここまでやったらボーナスね!」
「このクライアントはA見込みです!」

などなど。ありがちなやつです。
上司の方もメンバーの方も、なんかいいことを言いがちです。
きっとモルボルのせいです。
悪いことや現実のことを伝えるのが怖い。これは誰しもある感情ですよね。

僕は、上司の立場でも、メンバーの立場でもミスした経験があります。
たくさんあるので、今日は1つだけ書きます。

会社の経営をしていた時のことです。
メンバーには営業成績次第でインセンティブを渡すことを約束していました。メンバーは頑張ります。そして約束以上の成績を出しました。
ですが、僕はインセンティブを渡す事ができませんでした。意地悪ではなく、その時、瞬間的にキャッシュの状況がよくなかったんです。支払期日までにクライアントから振り込みをいただけていなかった。
僕には「僕の正当な」理由があった。

そんなことは関係ない。メンバーにとっては嘘です。
いくら正当な理由だったとしても、受け入れられません。

「先に言えば"理由"。後に言えば"言い訳"」

約束が破られてしまっている。それ自体も悪い。
ですが、当時の僕は"なんとかうまくやろうとしてしまった”んです。
穏便に済ませようと、原因を説明せず、うやむやにしてしまった。
なんとか、見栄え良く見せようとしたんです。
本当の事を言えば、「え、そんなにキャッシュ入って来てないの?」と不安になるんじゃないかと思ったのです。

結果、そのメンバーはやめてしまいました。

どうしても謝罪がしたく、連絡をしました。
なんとか熱意が伝わったようで、お会いする事ができました。
その時に彼が言った言葉はこうでした。

「お金のこととか、経営のこととか、悪いことも全部教えて欲しかったです。それを聞いても失望なんてしません。私は、私のことを信じてくれないことが嫌だったんです。」

あー、なんてバカだったんだろう。
「なんで信じてあげられなかったんだろう」と激しく後悔しました。

共有したその事実よりも、事実をありのまま伝えない姿勢と態度に不満と不安は募ります。
言葉に出さなくても、信用残高は確実に減っています。
信頼は仕事だけでなく、人生におしなべて大切です。
信頼残高が減ることは豊かな人生を損なっていることと同義です。
なんども言いますが、情報共有の時には見栄えよく見せることは絶対にしてはいけないと思います。

②きちんと共有しない

「なんかうまーく汲み取ってよ」「なんかイケてるの作ってよ」
「〇〇をいつまでにやっておいて」

ビジネス会話に最頻出とも言えるワードです。
日本語版のTOIECがあれば毎試験出されるに違いありません。

最頻出ワードのこのやり取りは、情報共有としてはあまりに"イケて"ない。「イケてるの作ってよ」というその人がイケてないのだから、
イケてないものを作れば喜ばれるのか。
案外そうでもないらしい。イケてない人は難しい。

「時間がない。めんどくさい。それくらい伝えなくてもわかるでしょ。」
そう思って、最低限の共有で済ます。よくあることです。
ですが、きちんと共有をしないことは結果として、手戻りを引き起こし時間をロスします。本末転倒です。

メンバーの気持ちになって考えてみます。(僕は今メンバーです)
「うまく汲み取ってよ」と断片的な情報だけ与えられて、それっぽいゴールに向かって走る。それはなんだか、暗闇の中をごく小さなライトで照らして手探りで歩くような、そんな感覚に似ています。
これは、すごく不安です。
聞いても教えられず、情報が足りないから、アウトプットも100%を超えて出せない。

メンバーにこういう思いをさせちゃいけない。

③難しい言葉を使っちゃう

「%E6%83%85%E5%A0%B1%E5%85%B1%E6%9C%89%E3%81%AF%E7%B0%A1%E5%8D%98%E3%81%AA%E8%A8%80%E8%91%89%E3%81%A7%E3%80%82」

引用設定を示唆しようとしてくださった方ありがとうございます。

ですが、URLではありません。
現代の魔法詠唱”UTF-8”です。(文字化けの正体です)
読めないですよね。読めた人はきっとパソコンに違いない。
ちなみに「情報共有は簡単な言葉で。」と書いてあります。

ビジネスの場でもよく魔法詠唱する人がいます。
かくいう僕も詠唱しがちです。

「先週末まではオンスケでしたが、WBSディレイしてます。デッドフィックスしないとズレますね。」→ なんだか、死の宣告を受けそうです。

「フォトショでパスってマスクして。カラーオーバーレイして白シルエットに。」→ なんだか必殺技が出そうです。

最近気づきましたが、詠唱の効果は自己満でした。回復魔法とも言えます
しかし、ホウレンソウにはなり得ないということです。
共有したようで、共有できていないのです。

もう魔法詠唱は卒業しましょう。僕も卒業します。
たまには、回復の為に詠唱しようと思います。

まとめ

「私は噛めば噛むほど味が出ます」
面接で一時期流行りました。
奥行きがあるというか、奥ゆかしいというか。そういう言葉です。
もしかしたら元ネタはホウレンソウかもしれません。

現代には知っているようで知らないことがたくさんあります。
無知の知を実感します。そんなことを言っているとソクラテスのように毒杯で死にそうです。
ホウレンソウもそんな知っているようで知らないことの1つかもしれません。簡単なようで難しい。

そんな奥ゆかしいホウレンソウの先には、きっと、笑顔が待っています。
みんなが気持ちよく、イキイキと活動できるようになります。
これがホウレンソウの先です。

僕もまだまだ勉強中です。

明日はほうれん草を食べます。

ではまた。

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これまで会社の代表をやってきました。会社を売却して、今は株式会社MiLで主幹事業の責任者とUX、CXをはじめとする業務執行全般を管轄してます。哲学や考えることが好きです。