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【レシピ】イタリア風・乾燥豆の茹で方

豆類(Legumi)

イタリアでも、食べられている豆類。 
特に、よく使われるのが、
① 白いんげん豆(fagioli)  
② ひよこ豆 (Ceci)    
③ レンズ豆 (lenticche)

「豆食い」と呼ばれるトスカーナ地方では、
茹でた白いんげん豆を、色々な、お料理に活用して、良く食べます。
南イタリア、特に、ナポリや、シチリアでは、
ひよこ豆が多用され、お料理に使われています。

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色々な豆
(Legumi)

今回は、「イタリア風・乾燥豆の茹で方」を、ご紹介します。
白いんげん豆を使いますが、、他の豆でも、同じ茹で方ができます。
ほんのり、下味が付いて、お料理に使いやすくなります。

※ 今後、レシピ集で、何度も活用する記事となります。

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白いんげん豆
(fagioli )

小粒のレンズ豆は、下茹でをしなくても、そのまま調理に使えます。


最後に、とっても簡単!
トスカーナ料理の前菜として出てくるブルスケッタも、ご紹介します。

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白いんげん豆とトマトのブルスケッタ
(Bruschetta con fagioli e pomodoro)


それでは、茹でていきましょう!

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【茹で方】

1)前日の準備

白いんげん豆(乾:50g)は、たっぷりの水に浸けて、一晩置く。
(8時間以上)
   ※ 夏の暑い時期は、冷蔵庫へ入れる

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たっぷりの水に浸けて、白いんげん豆(乾)を戻す

乾燥豆は、戻すと、およそ2倍になります
乾燥豆 50g → 戻すと 約100g

ここで、しっかり戻しておく事が、柔らかく茹で上がる要因のひとつ。
新豆でない、より乾燥が進んでいる豆は、
水分が飛び、固くなっていて、さらに、浸水が必要です。
その場合は、少し長めに浸けて、しっかり戻しましょう。


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しっかり戻した、白いんげん豆


2)茹でる

白いんげん豆を戻した水は、捨てて、新しい、きれいな水で茹でていく。

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材料

【材料】(茹で上がり量:約100g)

     戻した白いんげん豆        約100g
     にんにく(皮付きのもの)       1片
     セージ(乾)          小さじ1/4
       (ローズマリーでも、代用可)
 
     オリーブオイル        ひとまわし
     粗塩(つぶつぶ塩)   ひとつまみ(約1g)


① 水気を切った白いんげん豆(約100g)を鍋に入れる。
  たっぷりの新しい水を注ぎ、にんにく(皮付きのもの:1片)
  セージ(乾:小さじ1/4)、オリーブオイル(ひとまわし)、
  粗塩(ひとつまみ)
を、加える。

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鍋に、水気を切った白いんげん豆を入れ、たっぷりの新しい水を加える
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セージ(乾)、にんにくは、香りづけ、乾燥豆臭さを取るために加えます。

セージ(乾)は、ローズマリー(乾:同量)で、代用可。
にんにくは、皮を剥いてしまうと、にんにく香が強くついてしまうので、
皮付きのまま(写真)で、加えましょう。

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オリーブオイルは、くるっと、鍋に「ひとまわし」加える
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粗塩を加える


② 火にかけ、沸騰させてから、弱火に落とし、40~60分茹でる

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沸騰させる
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弱火に落とし、40~60分茹でる

③ 手で、豆を潰して、すっと潰れたら茹で上がり。
  火を止め、蓋をして、そのまま冷ます。(この時、味が染み込む)

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すっと、潰れたらOK
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火を止め、蓋をして、そのまま冷ます


冷ました白いんげん豆を、色々なお料理に使いましょう。

【保存する場合】

保存容器に、煮汁ごと移して、冷蔵庫で、3日程、保存できます。

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保存する時は、にんにくは、取り除きます。
煮汁が濁り、あしが早くなるからです。
火を入れれば、保存期間は延びます。

【応用編】

☆ 白いんげん豆とトマトのブルスケッタ

白いんげん豆と相性の良いトマト。
前菜として、よく作られるブルスケッタを作ってみましょう。

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白いんげん豆とトマトのブルスケッタ
(Bruschetta con fagioli e pomodoro)
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材料

【材料】

茹でた白いんげん豆:トマトの角切り = 1:1
パン、にんにく、塩、オリーブオイル(EV)
パセリ(バジル、オレガノでもOK)

① ガーリックトーストを作る。
 
 トーストしたての熱いパンに、
  にんにくの断面をつけて、軽く撫でるように動かし、香りをつける。

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にんにくは、香りでもありますが、刺激でもあります。
擦りつけ過ぎると、ピリピリと辛くなることがあります。
少量で、最大限の香りを出すために、2つポイントがあります。

① 熱々のパンにつけると、少量でふわっと香りが良く上がります。
② にんにくの繊維に対して垂直にパンの断面に当てて      
軽く撫でるようにつけると、よく香りが付きます。    


クンクンと、パンを香って、にんにく香がすれば、OKです。

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ガーリックトーストを作る

② 白いんげん豆(茹)、切ったトマト、パセリ(半量)、
  塩(適量)、オリーブオイル(EV:適量)
をボールに合わす。

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ここで、塩味をしっかり決めなくてもOK。
器に盛り、食べる時に、お好みで、プラスすると良いでしょう。

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トッピングができあがり


③ ガーリックトーストに、トッピングをのせ、残りのパセリを散らす。
  お好みで、塩、オリーブオイル(EV)をかけて頂く。

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ブルスケッタ(Bruschetta)は、ガーリックトーストを使ったもの。
クロスティーニ(Crostini)は、にんにくなしで、
トーストしただけのパンを使ったお料理です。
トッピングする食材によって、にんにく有り、無しかを、選びます。


今回は、白いんげん豆で、乾燥豆の茹で方をご紹介しましたが、
是非、他の豆でも、同じように茹でて、色々な、お料理に使って頂きたいです。

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