見出し画像

新春の京懐石を頂く

京都・祇園の京懐石店で、今年も、新春のご馳走を頂いてきました。
いつもながらの丁寧なお仕事に、お正月らしい目にも美味しいお料理ばかりで、ゆっくりお正月の余韻を楽しみました。

新年のご挨拶をしてから、まずは、一献。
朱塗りの引盃に、大将から、伏見のお酒「柚子想い」を注いで頂き、
「本年も、どうぞよろしくお願い致します」と、改めて、ご挨拶。
そして、お料理が始まりました。

画像1

ふぐの煮凝り・白子をのせて

お正月らしいおめでたい器。
煮凝りは、口に中に入れると、ホロホロっと溶けていきます。
濃厚な白子の風味も、美味しいです。

画像2

蛤の卵蒸し・新ものもずく餡かけ

「新もの」を出して下さるのも、嬉しいですね。
蛤の旨みたっぷりの卵に、もずくのきめの細かい食感のが美味しく、そして、優しい味わい。

画像11

八寸・羽子板にのせて

黒豆、平目の昆布締め、ねじり梅(にんじん)、たたきごぼう等、お正月らしい食材と、そら豆、菜の花など…。
まさに、「初春」を感じさせる彩りが美しい八寸。
こちらも、おめでたい金杯が、長寿を意味するウラジロを敷いた羽子板に乗ってます。

一品一品が、また味わい深かったです。

画像3

お造り(平目、鰆、いか)

今が旬の3種盛り。
平目のエンガワは、コリコリとした食感が、また良いですね。

画像4

椀もの

洗朱に、鶴の蒔絵が描かれているお椀。
こちらも、お正月ならでは。
蓋を開けると…。

画像5

お雑煮

亀甲型のにんじん、大根、そして丸餅の、京都らしい白味噌のお雑煮。
柚子の香りが、ふわっと上がってきて、とても上品な美味しさのお椀でした。

画像6

炊きもの(海老芋、新筍、クワイ、ごぼう)

それぞれ、調味して炊いたものを揚げびたしにしたもの。
京芋とも呼ばれる海老芋は、ホクホク、ほんのりとした甘みで、大好きな食材のひとつです。

画像7

信州牛&和風サラダ

ジュウジュウと、熱々の音を立てながら、運ばれてきました。
ミディアムレアの信州牛の赤身を、自家製ポン酢で頂きます。
ちょっと珍しい和風サラダも、さっぱりと頂けました。

画像8

蟹とイクラの酢の物

しっとりとした蟹の身とイクラ、そして、ちょこっと添えてあるとびこのプツプツっとした食感が、良いアクセントです。

画像10

小豆粥 & お漬物

1月7日に食べる七草粥は、無病息災を願って、また、お正月祝宴などで疲れた意を休める為に。
小正月の1月15日に食べる小豆粥にも、邪気を払って、この一年を健やかに過ごせるようにとの願いが込められています。

こちらの小豆粥は、本当に、美味しくて…。
お米を蒸してから、お出汁で、改めて、じっくりじっくり炊いていくそうです。
茹でた小豆を加えて、さらに炊いて、仕上げは、出汁醤油の餡をちょこっと垂らして。

画像10

お抹茶 & 干菓子

最後は、お薄と、鍵善さんの「おちょま」と「老松」。

舌鼓を打つお料理ばかりで、
きっと、2020年、佳き一年となるだとうと思える、至福のひと時でした。

お読み頂き、ありがとうございます。 サポート頂ければ、心強いです。