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#カメラのたのしみ方 その1

dearly days 横木安良夫日記 03
#カメラのたのしみ方  その1
〜僕はプロのカメラマンだ〜
だからなかなか困った、なやましいお題だ。
この #カメラのたのしみ方って

僕にとって・・・
写真を撮るのは仕事なのだ。
[たのしみ」って仕事ではなく、
趣味のことじゃないのだろうか?

ガルベストンビーチ1920

かつて、もうかれこれ35年ぐらいまえのことになる。
僕はフリーのカメラマンになって10年がたっていた。
仕事もそこそこあり、それなりに売れていたのかもしれない。
かといってトップカメラマンだったことは一度もない。
なぜなら自分でやりたいことと、現実の自分が解離していたからだ。
自分のやりたいことが、わかっていて実行できるのが、トッププロだろう。
いや、本当の表現者なのだろう。

僕の師匠は、
どんな仕事していても、
女性を撮ろうと、NUDEであろうが、男だとしても
また真面目で地味な家の撮影でも、
すべてが自分ごとのように思っている。
彼の口から、
「写真は仕事だから」なんていう、
変なプロフェッショナンルな態度はなかった。
あくまで、自分が見るものを、写真に定着する。

ところが、残念ながら、
僕はほとんどの仕事が、
自分ごととは思えなかった。
なにかが違うと格闘していた。
プロフェッショナルな意識は希薄なくせに
仕事はセッションだと割り切っていた。
ごくたまに、
雑誌や広告でも、最初の企画から立ち合い
満足できる仕事もあったが、
それはごくごくごく例外だ。

それがプロというものだよ、
という先輩もいた。
僕はそれまで
仕事の写真と、
そうではない写真を明確に分けようとしていた。
多くのカメラマンもそうかもしれない。
そういうことが
たやすく思えるカメラマンもいる。
でも、僕の師匠はどんな仕事も、
自分ごとだったすごさに、
だから自分もそうありたいと思っていた。
でも、それはとても大きな力が必要だった。

たしかに写真を始めたばかりのことをおもいだせば
カメラという機械を持った瞬間に
世界の見え方が変わった。
たのしかった。
そう。
だから写真をはじめたはずだ
そんな
#カメラのたのしみ方  
を書いてみよう。

つづく   
#カメラのたのしみ方  その2




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