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太陽光の奇跡 ZEITVERTREIB

ZIITVERTREB「ひまつぶし」写真 中村眞喜子
この写真を見たとき、構成力にも驚いたが、その光と影の描写に不思議な、見たことのあるような、無いような感覚にとらわれた。
撮影者は、ごく普通の主婦である。

「綺麗な光が差し込み、家事も終わり一人ゆっくりできる時間に気の向くまま自宅で撮っている。被写体は家の中にあるお気に入りの画家やグラフィックデーザイナーのカレンダー、本、花、ミニチュアの椅子、ワイングラスなど、色々組合せを考え、光の入り具合を見ながら被写体の角度や位置から“影”を探し、三脚なしの手持ちで撮影。 例えばグラスにモンドリアンを組み合わせてみると、影が線の中で動きだし美しい赤が浮かび上がる、その瞬間にシャターをきる。記念日や特別な日には花屋に立ち寄り、買い求めた季節の花をカレンダーの黒線上に、1本、2本、3本とのせると、まるで家族のように見えてくる。 また数字の丸みに花弁や葉をおいて、好みの形を作ったりもしている。1日の中でもわずかな時間差で織りなす光と影の思いがけない動きに驚きながら好みのモダンアート風な表現を求めて時間を忘れ、楽しみがなら、撮ってきた写真を纏めたのがこの作品集です。

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この写真を見て、特に影の描写に惹かれた。
中村さんにこれ、太陽光でしょうと、聞いた。見事あてることができたが、
家の風呂場に射し込む太陽の光で撮ったという。やはり、定常光やストロボでは絶対に撮れない。輪郭のクリアーな線は、太陽光の直射のシャープさだ。






 

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