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ボブが書いたもの

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土曜日担当。ボブが書いた記事です
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記事一覧

2021年ベストコンテンツで打順を組んでみた(ボブ編)

「BOSEのスピーカーで除夜の鐘を聴くと低温がすごい」という発見から始まった2021年。 嘘みた…

アララ
2年前
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2017年のエドガー・ライトと2021年の『ラストナイト・イン・ソーホー』

「Corneliusを最前列で観ていたら、エドガー・ライトがいた」 そんな話を聞いたのは2017年の…

アララ
2年前
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『ブラック・ウィドウ』が戻ってきた週のこと

7月6日の午後15時、千代田区から渋谷方面へタクシーに乗っていた。本来なら外苑前を経由して渋…

アララ
2年前
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「ループ」と「まわる」 〜『パーム・スプリングス』とPii「カキツバタ」〜

ここ2ヶ月、東京の映画館に行っていなかったことに気がついたときは驚いた。 大手シネコンが休…

アララ
2年前
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日記は書けない

下北沢ボーナス・トラックという場所は同行者曰く「おしゃれだけどいけ好かない」ところだった…

アララ
2年前
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ずっと真夜中でいいのに。『ぐされ』の願望と命令

昨年末、紅白歌合戦を観たときのこと。 YOASOBIのステージ演出に強烈な違和感を覚えた。 最初…

アララ
3年前
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新しく「物語る」こと -村上春樹、山下澄人、テイラー・スウィフト-

なんとなく村上春樹の短編集『一人称単数』を買ってしまった。 「買ってしまった」と書くのはネガティブなニュアンスが含まれているように思えるが、決してネガティブな意味ではない。ただ、村上春樹の熱心な読者ではなく、しかも『一人称単数』がいつ出たのかも知らなかった自分が、書店に並んでいた豊田徹也の装画を見て、手に取り、レジへと持って行った、という過程は「買ってしまった」と表現するほかないだろう。 で、『一人称単数』の話である。 ここに収められた短編は驚くべきほどに構造が似通って

スーパースターを降りたKOHHから、ロックスターを降りた吉井和哉を思い出す

2020年1月16日。その日は、大学近くの居酒屋で呑んだくれてた。どうして集まったかわからない8…

アララ
3年前
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【ネトフリ】ファミリーコメディ『#black AF』と「視線」の話

今年1月に発売されたTVODによる対談本、『ポスト・サブカル焼け跡派』は1970年代から2010年代…

アララ
4年前
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本当なら『ブラック・ウィドウ』を観るはずだったあなたに『タイラー・レイク 命の奪…

5月1日金曜日。朝一番に『ブラック・ウィドウ』をTOHOシネマズ新宿に観に行く。観終わったらMC…

アララ
4年前
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あいみょんの新曲『裸の心』から感じる現代性の拒否とニューミュージック

あいみょんの新曲「裸の心」に度肝を抜かれた。曲のすべての要素が、明らかに「2020年にリリー…

アララ
4年前
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推すという感情をリル・ウェインで思い出す。インスタの「#推しバトンリレー」とドキ…

最近、Instagramのストーリーで「#推しバトンリレー」というタグが回ってきた。これは友人に指…

アララ
4年前
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「社会人」という言葉への違和感と『時間のかかる読書』

4月になった。いわゆる新年度の始まりだ。 アララも「東京の大学生3人組」ではなくなった。無…

アララ
4年前
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【ネトフリ】さよなら、そしてありがとう『ボージャック・ホースマン』。最終シーズンが示した、過去と対峙する方法。

自分のことについて書くことが苦手だ。自分自身の内面に接近することで、自分のイヤな部分やダメな部分を見なければいけないような気がするからだ。そんなものはできるだけ無視していたいし、それを無理やり取り出して書いたとしてもただの自己憐憫にしかならない気がする。 だからこそ僕は自身の日常や過去の出来事を上手く書ける人が羨ましく思うし、自分の外側にあるものたちに焦点を当てて必死になにかを書いているのだと思う。 そういえば、Netflixオリジナルアニメーション『ボージャック・ホースマ