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レビュー

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火曜or水曜日更新。毎週アララメンバーの一人がその週に触れたエンタメについてレビューのみします。下限500字。
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Momのサプライズリリース『赤羽ピンクムーン』と渋谷Veatsで流れていた高田渡

Momのサプライズリリース『赤羽ピンクムーン』と渋谷Veatsで流れていた高田渡

12月25日は嬉しいサプライズリリースが多かった。Web CMで話題になったFLOWER FLOWERのyuiとodolのミソベリョウが歌う「ばらの花」と「ネイティブダンサー」のマッシュアップ楽曲のフルバージョンの配信や、ゆるふわギャングの新曲「GIFT」のリリース。香取慎吾とBiSHの楽曲とThe Nationalのライブアルバムもよかった。

こうした「クリスマスプレゼント」とも形容したくなる

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年間ベストを決めるにはまだ早い

年間ベストを決めるにはまだ早い

12月。音楽好きのSNSでの話題は、だいたい年間ベストに終始する。

自分のTLを見ていると、やはりTHE NOVRMBERSの『ANGEL』や長谷川白紙の『エアにに』が強い。海外のアルバムに関しては良作揃いで、やれタイラーだ、ソランジュだ、JPEGMAFIAだの、かなり意見が割れているように思える。

ちょうどApple MusicもSpotifyも年間チャートを昨日発表したばかりだ。

年間ベ

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空気階段がキングオブコントで披露したネタと3人の水川かたまり

空気階段がキングオブコントで披露したネタと3人の水川かたまり

https://youtu.be/iRuCiPLxUXU

2018年5月25日配信。TBSラジオ『空気階段の踊り場』アフタートークより。

水川かたまり「世界に自分と同じ顔の人、三人いるっていうじゃん。俺もうそれ、全員会ったっていうか。目撃したことがあって」
鈴木もぐら「ええ?」
かたまり「まず一人目は、会ったことはないんだけど。小学四年生の時に、音楽の教科書のあるページに載ってた、モスクワの少

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「ウォッチ!今何時?小沢健二」〜オザケンの新木場ライブで感じたこと〜

「ウォッチ!今何時?小沢健二」〜オザケンの新木場ライブで感じたこと〜

僕が去年まで所属していたサークルでは、奇妙な文化があった。

毎週水曜日にサークルの会議が終わると、大学から一番近い居酒屋に向かいビールを飲むのがいつものルーティーンだったのが、飲み会が終わる時間になるとどこからともなく、こんな声が響くのだ。

「ウォッチ!今何時?小沢健二〜〜〜」と。

そうすると居酒屋に残っているサークルのメンバーたちが「今夜はブギー・バック」を歌いだす。頭サビだけでなく、スチ

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【テレ東】『知らない人んち(仮)〜あなたのアイデアが、来週放送されます〜』

【テレ東】『知らない人んち(仮)〜あなたのアイデアが、来週放送されます〜』

ここ一ヶ月ほど、気になるハッシュタグがあった。
noteに記事を投稿する際、確認画面にオフィシャルが推奨するタグが10ほど表示されるのだが「#テレ東シナリオコンテスト」というものが出てくるのだ。
いわゆる企業案件だろうが、一体何を募集しているのだろう?
そんなことを思いながらスルーし続けていたのだが、今日ツイッターの記事を見てその正体がわかった。
11月4日から四週連続で放送されるテレ東の『知らな

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広告業界志望の早稲田生がBiSHを体感するべき理由。

広告業界志望の早稲田生がBiSHを体感するべき理由。

アメトーークのBiSH回、胸熱でした。

今回はアメトーークでも紹介されていた、 BiSHのマネージャー/プロデューサーである渡辺淳之介さんの凄さについてです。  

結論から書きます。広告業界を志望する早稲田生がBiSHを体感するべき理由は渡辺氏が今の音楽業界のなかでもっとも社会コミュニケーションを生む能力に長けているからです。

渡辺氏は、水曜日のカンパネラなどが所属するつばさレコーズでBiS

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『めちゃ×2イケてるッ‼︎』最終回が「卒業式」にした理由

『めちゃ×2イケてるッ‼︎』最終回が「卒業式」にした理由

こんな会話やノリ、中学高校の頃ありませんでした?

「おい。あのさ、あいつさ、隠そうとしてるけど最近彼女できたらしいぜ。」
「この前あいつがあんなことしてんの見たんだけどさ、どう思う?」
「あいつさ、最近ハマってるあれさ、かっけえと思ってやってんのかね、超ダセえよな笑」「すげえ高え買い物してんの知ってるぜ、あいつ」
「隣のクラスのあのノリさ、楽しそうじゃね?」
「あいつ、あの喧嘩買ったらしいぞ」

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サイクリーマン

サイクリーマン

あの人とサイクリングしたらどうなるんだろう、なんて考える。

現在、週刊モーニングで連載中の『サイクリーマン』が好きだ。
サイクリングは日常の人間関係を、そのままのかたちで非日常に運ぶ。

主人公はサイクリングが好きなサラリーマン。彼がサイクリング中に偶然出会い意気投合したのは、職場の上司だった。
オンは上司と部下、オフはサイクリング仲間と切り替わる関係性を(物語のなかのふたりも自覚的に??)楽し

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早稲田祭記念!きゃりーぱみゅぱみゅ全アルバムレビュー ①『ぱみゅぱみゅレボリューション』、文字通り革命的なアルバムだったのかも

早稲田祭記念!きゃりーぱみゅぱみゅ全アルバムレビュー ①『ぱみゅぱみゅレボリューション』、文字通り革命的なアルバムだったのかも

11月2日、早稲田祭にきゃりーぱみゅぱみゅが来る。そのことを知った時に、僕は大きな興奮と喜びを覚えた。もちろん、熱心なきゃりーぱみゅぱみゅリスナーであるとは言えないが、中高生時代に聴いていたアーティストが自分の通っている大学に来る、というだけでただ嬉しかった。

SNSでの大きな盛り上がりからしても、おそらく同年代の大学生は僕と同じような感情を抱いていることだろう。

これに乗じて、アララでは不定

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「あれ、俺ここまでThe1975好きだったけ?」〜新曲「People」を聴いて考えたこと〜

「あれ、俺ここまでThe1975好きだったけ?」〜新曲「People」を聴いて考えたこと〜

ここ数週間、ネットの音楽ファンを騒がせているバンドTHE 1975。昨年リリースした作品を提げてサマー・ソニック初日のトリ前に出演し、そのライブが大好評を博しTLは彼らの話題で埋まった。その翌週には新曲「People」を全世界同時公開。深夜にもかかわらず、新曲の感想がネットに溢れた。まさに一挙手一投足が注目されているバンド、といっても過言ではない。

僕自身もTHE 1975の一挙手一投足に熱狂し

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花田菜々子『出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと』

花田菜々子『出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと』

ヴィレッジヴァンガード下北店の店長として長く務めた花田さんが、退社や離婚について悩んでいた時期に行った活動を振り返ったエッセイを読んだ。

説明十分かつインパクトの強いタイトルに思わず手を伸ばしたのだが、そもそも、花田さんが登録した出会い系サイト(作中は「X」と表記)は、男女交際の推奨がメインのサイトではない。Facebook連携による個人認証を経た登録者が、各々の待ち合わせ可能時間の投稿に反応

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ENGEIグランドスラムを見て思ったこと。

ENGEIグランドスラムを見て思ったこと。

「元々ネタで勝ち上がってきたゴールデン芸人」「現役賞レース芸人」「キャラ(一発屋)芸人」「お笑い第七世代」の4本柱。気になった三点。

・なぜだナイツ。野球場でやったネタと、ホリプロライブのネタがYouTubeに挙がってひと騒動あったが(吉本とジャニーズネタだったせいで、消去されたのは圧力か?と話題になったけど、塙が単独にむけた鮮度管理で事務所に指示していた。野球場のネタもミヤネ屋がフル尺で放送

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