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エストニア共和国の首都タリン。
滞在3日間の短い期間でしたが、思う事が多い滞在でした。
 
歴史の中で大国に侵略され、統治され、争うより大きい守りの術を創った。

教育、知識、技術、人材、思考

「物理的に国土が占領されても、消えない国家」
武力では奪われない確かな財産。
 


幼少期に鬱陶しいほど母から言われた言葉。

「教養と学歴に税金はかからない」


母の実家は、武家の家系で広大な農地、山林を有する地主の家柄でした。

明治生まれでは珍しい一人っ子で甘やかされて育った祖父は、戦後の農地制度改革で全ての農地を奪われました。

農業経験のない祖父一家の暮らしは推して知るべし。

人には努力では補いきれない「宿命」があります。
それでも階級が存在しない日本では、努力することで「運命」は変えられる。

母の言葉に付け加えるなら…

教養と学歴と経験に税金はかからない。

培ったモノをどのように活かすか…思考と戦略に裁量の違いと品格が表れます。


ロシアによる武力侵攻の緊張感の中、国民一人一人が知恵を絞り、努力しなければ未来がない小国の在り方は、何もないから拡張し続け、奪われないモノを創る。

生き抜く知恵を持つ強さを学びました。


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2019年12月、タリン滞在記


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