
1月17日 今を悔いなく生きるための一日
1月17日ですね。
28年といえば、ひと昔どころかさらに一世代も前。もう、歴史の中の出来事です。
28年も経ってしまったことが実感として感じられない。そう思う今朝です。
言うまでもなく、阪神・淡路大震災のことです。
毎年、この日になると当時のことを思い出します。
21歳だった私が、こんなにも歳を重ねてしまったことも含め。
こういうことを書くと、年寄りの繰り言として若い人には歓迎されないでしょう。私もかつては同じように歴史を語る年配者の方の言葉を受け取っていたかしれません。
あえてそれを承知で言うと、私の人生には後悔が多いです。もっとあの時にああしておけばよかったとか。
特に、個人事業主として常駐現場を巡るようになってすぐに独立の道を探らなかった事は若干の悔いとして残ります。14年ほど前の話です。
その時に今の私が取り組んでいるような熱量で経営に真面目に向き合っていれば、今の時点でもう少し上のレベルに昇り詰めていられたかも。
今の私は年齢が重なり、体力は14年前に比べて明らかに落ちています。
とはいえ、過去は取り戻せません。
また、あの当時は娘たちの習い事や送り迎えなど家のことでも一生懸命だったし、当時の自分を否定するつもりもありません。そもそも結婚生活でも最も危機を迎えていた時期でもあったし(連載中のアクアビット航海記でいずれ触れると思います)。
むしろ、あの頃に経営に真面目に取り組んでいたら、家のことは疎かになり、離婚や家族離散もありえたかもしれません。
その時に比べると、地震が私に与えた影響はより深刻です。その春からの就職活動を途中で辞め、終戦50年の西日本縦断旅行し、沖縄に旅し、台湾を自転車で一周してに使っていたのですから。
地震によって人生の儚さを知った当時の私は、普通に就職することに疑問を抱いてしまったわけです。
こうやって思い返せるのも年寄りの特権なのかもしれません。
結局、今の自分を内面も含めて客観的に見れるとしたら、未来から過去を振り返ったときだけなのでしょう。
その時、未来の自分が今の自分に対して恥じたり後悔したりのないように生きているか。その時の自分を全力で楽しんでいたか。
仮に未来の自分からお叱りを受けようとも、今の時点で全力で悔いなく生きていれば、未来の自分もその時の満足感を思い出し、温かい目で見てくれるはず。
そのためにも今自分にできることを公私ともに全力で取り組んでいきたいと思います。
地震で亡くなられた人たちの分も含めて。