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ZITA-BATA旅行記 3日目 天狗面を被ったヤクザっぽい人の絵

一日目 二日目1 二日目2

Riririri……俺が朝ビールやっている間に、部屋のインターホンが鳴り響いた。
「もしもし」
『もしもし、すみません。掃除はいつからよろしいでしょうか?』
「えーと。11時からお願いできますか?」
『11時ですね。かしこまりました』
済まないね掃除のおばさん。でも俺は剣闘アニメを観終わるまで出られないんだよ。

Hi everyone。アクズメさんだよ。今日は2019年11月23日。昨日より雨の風の勢いが増している。傘を差しても横から雨が来てしまうので頭以下がすぐずぶ濡れてしまう。そんな中でJRのレールウェイ沿いの道を歩くバカが居た。この俺だ。

「目的地の稲毛海岸駅までただ一駅差だから散歩かてらに歩いていこうね〜」と思っっていた10分前の俺の首を絞めたい。団地、コンビニ、団地しかない道を歩きだしてすぐ、靴が濡れて、ズボンが濡れて、パーカーの胸以下が濡れた。

20分ぐらい歩いたところで、やっと、稲毛海岸が見えて来た。目的はただ一つ。ここのAEONで昨日食べれなかった幸楽苑の半チャーハンをこの口にいれ、本当にフォロワーの言う通りの美味しいさなのか検証することだ。ちょうど昼飯の時間なのでフードコートは人が多い。幸楽苑があった。さてはお手並み拝……けん……

うむ、半チャーハンは扱っていないようだ。

これではっきり分かった。幸楽苑はフードコート店では半チャーハンを扱っていない。ああわかるよ。フードコートの制限された空間だとラーメンを作るだけでもう一杯だよな。もうチャーハンを炒ァーッ!する余裕ないもんな。

はぁー……

ならPlanBだ。俺ぐらいの旅行者になるこういう時に備えて常にPlanBを練ってある。

というわけで近くのすし銚子丸に来ました。この頃は劇団セットというメニューをやっている。おばさん店員が熟練に注文をさばいていき、客もご近所の家族連れが多い印象だ。一皿目はこれ。

いきなりイールだ。ふわふわだった。次は劇団セットを注文。なぜかメニューにウルトラマンが腰に拳を当てて仁王立ちしている。ずるい、こんなの絶対注文したくなるじゃん。

写真が下手でごめん。旨かった。みなみの国の貧弱な回転すしと比べてシャリとネタは1.5倍大きい。価額はあまり気にしていないが適正だと思う。高得点だ。

スシで血中カラテをチャージした俺はJRに乗り、海浜幕張で降りた。今日はなんと近くのスタジアムでBTSのライブがあるらしく連絡橋を歩く人間は昨日の数倍もある。さすが世界中に名を馳せる剣闘士集団だけある。往来するファンの女子を避けながら、幕張メッセへ向かう。さて今日は何時間待てば入場できるか……

すぐに入れた。

「Whaaaa〜t?」と言いたくなるほど入場列が短い。どういうことだ休日だぞ?じゃあ昨日の列は一体何だったんだ?皆初日狙いに有給休暇を取ったということ?暇か?俺も有給を取ってきたけれども。

しかし場内は金曜と比べて人数が増した気がする。Marvel 公式グッズのブースは相変わらず最後尾がどこにあるか分からない。サイン会の列がかなり並んでいる。ワオ、この人数を全部愛想よく捌かないとといけないのか。世界的スターは大変だな。

「で、本当にオーランド・ブルームのサイン会チケットを買わないのか?」
「ああ、今回はいい。同じ空間の空気を吸っているだけでもう感慨深いのだ。今回の経験を活かして、次こそ計画的にチケットとかいろいろ手配しよう」
「ふーん。次回があればいいけどね。さて、私はレディたちと戯れて来よう」

 海賊装束の王子は人の海にダイブし、俺はさおとめ先生に依頼したイラストを貰いにコミッションエリアへ向かった。

「こんにちは」
「あっ、こんにちは。昨日の……」
「アクズメです。絵は完成しましたか?」
「はい、申し遅れました!これですね。天狗面を被ってスーツを着たヤクザっぽいサラリマンです」
「ワーオ……」

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「スプレンディッド……」
「天狗を描くのが初めてなんでちょっと好みにアレンジしました!」

 さすがさおとめ先生。天狗面がより獰猛でグッドルッキングに仕上がっている!

「ありがとうございます!最高のできですよ」
「いえいえ、本当にこれでよかったのかなと思ってたんですけど、気に入れてくれてよかったです!あとこれは断じてヤクザ天狗ではりません、いいね?」
「アッハイ」

 もう一度先生に感謝を伝え、俺は色紙を丁重に会場からもらったプラスチックバッグに入れた。すでに袋に入ってるとは言え、雨で濡れるチャンスを最小にしたい。

 それからは適当に回って、KOTOBUKIYAのブースでバットマンの缶バッジ(ランダム)幾つをを買った。サイバーサングラスが目を惹いたが、よく考えるとつけるチャンスは多分ないと思うので買わなかった。

歴代ロビンで一番押しのディック・グレイソンごとナイトウィングが当たりませんでしたね。十分堪能できたので幕張メッセから出ることにした。俺の初コミコンが幕を降ろした。

チャーハント、それはチャーハンを狩るという行為

16時14分。俺は早めに夕食を済ませようと思って一駅先の検見川浜で降りた。目標はもちろん、チャーハンだ。昨日も今日もチャーハンを食えなかったためチャーハン・スターヴ(チャーハン的飢え)は限界に達している。そして幸運にも、ここにはバーミヤンという中華料理チェーン店がある。フォロワーのお望月さんがバーミヤンのあんかけチャーハンは堕落したと記事で書いたが、それを自分の五感で味わいたい。チャーハンシリーズのインシネレイションにもなれるだろう。

注文は海鮮あんかけチャーハンにした。あんかけチャーハンは今回が初めて。楽しみだ。お望月さんがバーミヤンのキッチンにチェフは居ない。全部セントラルキッチンで調理を済ませて店で加熱するだけと書いたが、たしかにキッチンから「炒ァーッ!」の声が聞こえるよ?もしかしてあの記事がバーミヤンの上層部まで届いたかな?

しばらくしてチャーハンは目の前には運ばれた。どうですか?パラパラ至上主義の僕からみてとても美味しくみえません。でもそんなこと言うとまた老害と呼ばわりされるので騙されたと思って食べてみます。スプーンで掬うと……なるほど、かけ汁下のチャーハンはまた乾いているようだ。味はどうか……

あむ……もぐ……

悪くない。ドロドロとパラパラが拮抗しながらも融合しあい、新たな刺激を与えてくれる。いわゆる陰陽調和。チャーハンとかけ汁はどっちが飛び出ていたら均衡が破壊される、とてもセンシティブな一皿だ。俺は新たな収穫を楽しみ、チャーハンを平らげた。

(四日目に続く)



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