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【海外大学院留学】アメリカの大学院でコンピュータサイエンスを専攻してみて苦労したandしていることpart2:課題と試験の乗り越え方

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part1の「アメリカの大学院でコンピュータサイエンスを専攻してみて苦労したandしていること」でここまでの反響をいただきました!


これからもアメリカで結果を出しつつ情報発信していきます。


改めて、


・海外の大学院への正規留学を考えている人
・コンピュータサイエンスを専攻しようと思っている人


こんな方への一助になるようなコンテンツも配信していけたらなと思っています。
ついでにこの記事を後で見返したときに思い出というか、今後の自分への指針にもできればなと思っています。


なので苦労話や失敗談を含めて、包み隠さずすべてお伝えできればなと。
もちろん留学に対するいろんな不安も解消していきたいので、聞きたいこと等ありましたら是非DMくれたらと思います。→ ツイッターアカウント


前回挙げたアメリカの大学院(コンピュータサイエンス)の苦労はこちら。


・膨大な課題と試験
・英語、というか言語の壁
・孤独


今回は膨大な課題と試験について深堀りして、継続してGPA4.0を取り続けた方法を解説します。


課題の具体的な内容と乗り越え方法


つらかった内容を言語化するとこんな感じ。


・プログラミング、数学系の授業では毎回必ず小テスト
・120分の試験×4(授業ごと)
・プロジェクトマネジメントの授業では予習ありきで議論が始まる
・8割切ると退学


我ながらよくこなしているなと感じます。
上2つに関して深堀りすると、特に苦戦したのは専門的な英単語です。


特に数学のレベル的には高校数学や統計の知識を日本語でインプットしておけば問題ないですが、これが全部英語なので専門用語について暗記をしておかないと問題の内容すらわかりません。


大学にもよりますがオンラインのテストではgoogle検索可能ですが、小テストは基本ペーパーです。


また授業ごと、教授のオフィスアワーを活用し英単語や大事な公式など、ヒントを聞くといいかもしれません。


プログラミングの授業に話を移しますが、大まかに個人開発とチーム開発に分けることができます。


成績の比重をみてもチーム開発課題が圧倒的に大きく、実践を意識していることが伺えます。
チーム課題の攻略法としてはgitやdockerなどのツールを提案し、逐一集まらなくても開発を進められるようにすることです。


また自らチームリーダーを買って出て、タスクを振り分けていく仕事も好評価になります。


マネジメントはアメリカ人の得意分野ですがコンピュータサイエンスのクラスにはアメリカ人はほぼいません。なので相手の立場を慮ることができる日本人は力を発揮しやすいと思います。


なので対策としては、


・スライドや課題で出てきた単語を自分でまとめる
・日本語の専門書や本から知識を得る
・オフィスアワーを活用し、教授にヒントを聞く
・ツールを駆使する
・チームマネジメントも買って出る


成長マインドセットが大事


UC Berkeley のオリエンテーションでアメリカ一番最初の課題レポートとなったのが成長マインドセットについて。

課されたのはこちらの動画とその他、この成長マインドセットに関する学術的論文で科学的信憑性が高いものを5本取り上げてannotationしなさいというものでした。論文の書き方や注釈、言い換え表現などが主な評価の対象でしたがComputer Scienceのデパートメントでは毎年必須となっており、教授も「修士を終え、人生を実りあるものにするには不可欠である」と断言されていました。


簡単に言うと成長マインドセットは「自分の能力は努力によって改善していくことができる」という考え方であり、成長マインドセットの人は能力を伸ばせると考え、努力こそが人を賢く、有能にしてくれるのです。


具体的に提唱されている内容は


挑戦-新しいことにチャレンジしたい
障害-壁にぶつかっても耐える
努力-努力は何かを得るために欠かせない
批判-批判から真摯に学ぶ
他人の成功-他人の成功から学びや気づきを得る


ted内でドゥエック教授は「人間の脳はまだ神秘に包まれており、知能や脳の働きについてはわかっていないことがたくさんあり、知能というと、人間には頭の良い人、普通の人、悪い人がいて、一生そのままだと思っている人が大勢いますが、最近の脳科学の研究でそうではないことがわかってきました。脳は、筋肉と同じく、使えば使うほど性能がアップするのです。新しいことを学ぶと脳が成長して、頭が良くなっていくことが科学的に証明されている」と述べています。


つまり、生まれつき変わらないと思っていた能力が努力によって伸ばせることは、脳科学的に立証されているのです。


僕自身留学中は意識的に毎日この考え方をインプットしています。
正直僕自身「知らない」=「恥ずかしい」と思っていたのですが、今では「知らない」=「成長して人生を豊かにしてくれる」こんな考え方に変わりました。


なによりこのマインドを身につけると、不思議と膨大な課題が少しずつ楽に取り組めるようになっていきます。これは留学生だけでなく、これを見た皆さんに見に付けてもらいたいです。
日本語のyoutubeだとメンタリストダイゴさんがかなり詳しく解説されていたのでこちらを見てみるといいと思います。

個人的にはこの考え方を身につけてすごく救われました。


最後に後悔を少し


今渡米前の自分に言いたい後悔は圧倒的に「日本語でいいからコンピュータサイエンスの勉強をして知識を入れておけ」です。


次回の乗り越え方、英語編でもお話しようと思っているのですが、せっかくの留学経験を最大限活かしたいのであれば同じ知識は日本語で理解してしまったほうが効率がいいです。寧ろ今しか学べない異国の留学生の考え方に触れて、幅を増やす方に時間を割く方が実り多い留学生活になります。


なので日本語で得られる専門的知識、英単語などのインプット系も含めてできることは全部日本でインプットすることを強くおすすめします。


ちなみに僕はKindleに救われ、オライリー・ジャパンのPDFにも助けられました。この時代に生まれてよかった。

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