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個人ゲーム開発者ができる範囲の販促と小技 〜twitter編〜

個人でゲームを開発・配信しています。ゲームを作ったことがある皆さんならお分かりでしょう、完成させるだけでも大変なのに、インフルエンサーでもない者が販促まですることが、どれほどの修羅道であるかを……。

私はもともと広告関係の仕事に就いていました。辞めて久しいですが、独立後はイベント主催を生業とした時期もあり、年月だけで言えばゲーム制作歴よりも長いため多少のノウハウはある……はずなのですが、いざ自作ゲームのPRとなると勝手が違い苦労する場面も多く、備忘録を兼ねて記事に残しますと見せかけて自作ゲームをPRします。

販促には主にSNS、特にtwitterを使用しており、本記事も「個人がtwitter販促でできる範囲の小技」が中心となります。販促をパブリッシャーさんに任せていたり、すでにファンやSNSのフォロワーさんが多い方には参考にならないかと思われます。


まずコネもお金ない地点がスタートライン

色々あって個人でゲームを配信することになっちゃったため、私が主導で作ったゲームの販売ではパブリッシャーさんのお世話にはなっていません。

私は特別有名人でもないのでフォロワーさんはそんなに多くなく、昔からある個人アカウントがフォロワー400名ちょっと、

最近アクティブに使い始めた開発用アカウントがフォロワー70名ちょっとです(2020年7月現在)。

数千人フォロワーいますというアカウントならともかくこれでどうやって販促すんだと自分でも思うんですが、やらないよりマシの精神が大事です。

フォロワーが少なくていいこともあります。失敗しても見られていることが少ない。失言しても炎上しにくい。たくさんの人に見てもらえない間は寂しいですが、チュートリアルだと思って続けています。

どうやってフォロワーさん増やすの問題

ペットの写真をがんがん投稿すればフォロワーさんは増えると思いますけど、そのフォロワーさんは動物が好きでもゲームに興味があるとは限らないので、数だけが問題じゃない気がします。

近い属性のフォロワーさんを増やすには、多分なんですけど、

・アイコンとプロフィールをまともな感じにしておいて、

・普段からtwitterでもまともな発言をして、

・近い属性の人をフォローしまくり、フォロバを待つ

実際、こうやって増やしてるなと思われる開発者さんからフォローされることが多いです。フォロバしないでしばらくすると離れていきます(つまり、フォローして数日してから「フォローされています」と表示されない人をフォローから外しているようです)ので、割とよくある方法なんじゃないでしょうか。

私はこの方法が自分はなんか嫌で(他の方がする段にはいいと思います)、やっていません。じゃどうやって増やしたかというと、公式アカウントで最初にフォロワーが増えだしたきっかけはハッシュタグだったかと思います(後述)。あと、「アイコンとプロフィールをまともな感じにして、普段からtwitterでもまともな発言をする」「知らない人が読んでもなんとなく分かるかんじ」は、できているかわかりませんが意識しています(後述)。

twitterくらい好きに発言したい! という人は別アカウントを作れば解決します。面倒だな〜と思う人は、実際に販促に入るともっと面倒なので、取り組み始めること自体おすすめしません。

twitterのハッシュタグは割と有効

twitterでは、ハッシュタグをよく使います。あんまり多いと嫌がる人もいるようですが、私は自分が探す側になったときにあると助かると思うし好きです。

割とよく使うハッシュタグは、「#Steam」「#indiedev」などです。「#game」だと、数が多すぎるかなあと思い使っていません。

作品によって使い分けたりもします。3Dのゲームは「#Unity」、ドット絵のゲームは「#pixelart」、ノベルは「#visualnovel」などです。たまに海外製のbotが勢いよくRTしてくれるので、botとはいえ全然広まらないよりはありがたいし元気が出ます。

英語は適当なので信じないでください

イラストやスクショを広めたいときは、海外の方に届きやすいタグを選ぶのも効果的です。「#screenshotsaturaday」「#portfolioday」なんかもおすすめです。海外に強いハッシュタグのいいところは、英語だとパッと見が日本語ネイティブには読みにくいので、タグだらけだ〜という印象は和らぐ点じゃないでしょうか。

公式アカウントは最初フォロワー1桁(大体身内)から始めたもので、ぽつぽつフォローしてもらえたきっかけはこれらのハッシュタグ活用だったと思います。

他アカウントからの案内も割と有効でした。RT切ってる人も多いだろうし、詳しい説明しても流れちゃうので、言葉を変えてアナウンスするのはおすすめです

ハッシュタグだけをまとめた記事も書きました。

絵・画像があるとよい、さらに少し凝るとよい

画像は大事です!! 英語圏の方がツイートを拾って、言葉が通じなくても、気になる画像だった場合「これは何?」と興味を持ってもらえるきっかけになる率が高いみたいです。twitterではツイートをクリックするとすぐ翻訳してくれる機能があり、私も英語わからんときはよく使います。

イラストも良いですが、漫画なら割と読んでもらえるかも知れないので、描ける人は挑戦してみるのもアリじゃないでしょうか

動画作ったり漫画描く気力はないがなんかしたい、という場合は、スクショをGIFにして貼っています。GIFってどうやって作んのかよくわからなかったんですが、最近はオンラインで作れるサイトもあるんで活用しています。

海外圏には「ノンバーバル」のGIFや画像でさくっと返答

繰り返し言うようですが翻訳ツールが発達してきたとはいえやっぱり英語は難しい……。返信に悩んだり、誤翻訳で困らないよう、ノンバーバル(非言語型)のやりとりができて版権に問題がなさそうなGIF、スクショなどを準備しておくと役立ちます。

海外の方とのやりとり。PINGUは版権に問題がありそうですが……

ちゃんと内容が伝わるテキストを考える(真似でよい)

たまにリツイートでまわってくる文章で私がちょっとイラっとするのが(すみません)お店名+バイト募集しています みたいなつぶやきです。いや立地は? どこにあるの……? プロフィール見ても書いてないことがあります。店名で調べろというのか? 「困ってるっぽいからRTしたいけど○市とか書いてないと拡散してもしょうがないしな」と諦めてしまいます。

日常の雑談と違い、twitterを宣伝に使う場合は「初見の人が見ても何か分かる」状態にするよう心がけています。

販促リツイートはtwitterでいっぱい流れてくるので参考になります。

このかたは高校生だそうなんですが、いつも「いつどこで何が」「これがなんなのか定冠詞をつける」「毎回ゲームタイトルを入れる」「ゲームと分かる画像や映像をつける」「何をしたor見た人はこうしてほしい」など、初見の人にも分かりやすい綺麗なツイートしてはるな〜と感心して参考にしています。

各所の広報系のツイートも綺麗だと思います。関係者への@メンションまで飛ばせれば完璧!(先方のTLで流れてしまわずRTしてもらいやすい)

私は照れがあって自作ゲームについて「俺の作ったゲームを見てくれ」とは言いにくいので、「公開しました」「販売を開始しました」等、単なる事実を書くようにしています。

発信する時期・時間は「たくさんの人が見てそうな時間」狙い

例えば日曜の早朝とか月曜の午前とかよりも、金土曜の夜とかの方がtwitterは見られてそうだなと思うので、その時間帯を中心に、また、英語圏の人に見て欲しいときは、時差を考えて夜中に呟いたりします。

またゲーム系の大きなイベント開催時期等に、イベントと直接関係がない自分のゲームについて呟いても流れてしまいそうなので、避けるようにしています。後個人的に金ローがジブリの時も避けます。

上記全部やろうとするとしんどい

以上を心がけて普段からツイッターを利用していますが……まあしんどいです。個人なんだからしんどくて続けられなくなっては元も子もありません。好きにやりましょう!

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