令和元年度助成事業【オテマゴト】見学レポート
2月15日、令和元年度助成事業の【オテマゴト】さんの教室に我が子二人を連れて参加してきました。
【オテマゴト】を主催されている北出さんは二児のママさんでもあります。そんな北出さんがオテマゴトを始められた想い・・・
「オテマは私の地元の方言で’おやつ’や’ごほうび’を意味します
またオテマは’手間’という言葉も掛けました
コドモにとって’出来た!’の経験値が増えていくことは自信が育まれるだけでなく、’自分は大切なかけがえのない存在だ’と心の糧を得ることにも繋がります。またオトナにとってコドモが育っていく姿は、それだけで幸せなことであり、日々悩みながらも育ちに関わるヒトとしてささやかな、けど何にもまさるごほうびなのではないでしょうか。
オテマゴトでは、クッキングや工作、お遊びなどを通じて、療育や福祉分野では当たり前に大切にされてきた「生活やコミュニケーションのスキルを、本人目線で分かりやすくスモールステップで経験し汎化していく過程」・「自己肯定感や自己効力感を持てるような関わり」を取り入れたプログラムを行います。
オテマゴトをキッカケに、コドモが出来た喜びを表現したり、自分で出来ることが増えたら…、オトナもその場に寄り添い体感してコドモの育ちを愛でられたら…、手間はごほうびに変わる!
療育と福祉を日常の生活に。
出来た!自分は大切な存在だ!を感じられる瞬間や日常を。
そんな想いを今、わたしはもっています。」
(~オテマゴトさん公式facebook/instagramより~ 「オテマゴト」 「otemagoto」 で検索してみてくださいね!)
とのことです。本当に素敵ですね!
それでは早速当日の様子をレポートします。会場は大聖寺瀬越町の竹の浦館の一室。木造の旧校舎が良い雰囲気です!
北出さんの穏やかな語り口と笑顔で、子どもたちもすぐにリラックスしていました。
遊ぶ材料として出てきたのは、シャボン玉にゼリー!「え!?ゼリーで遊んでいいの!?」という驚きとともに、子どもらの楽しそうなこと!気持ちの赴くままに遊んでいます。
一見無秩序に見えますが、そのシャボン玉遊びやゼリー遊びの中に、応用行動分析を用いた遊びが緻密に設計されているのです。北出さんの心地よい声掛けも、子どもの些細な動きを見逃さずにリズミカルに発せられていて、「なるほど!私もこんな風に言葉を掛けられたらいいんだ!」と勉強になりました。
時間が進むにつれて、子どもら自身もどんどん遊びに没頭していく様が、息遣いや眼差しから伝わってきました。
子どもはもちろん自由奔放に遊んでいるだけなのですが、プログラムを通して私たち親は、普段の関わりでは見過ごしてきたであろう子どもの成長や発達の様子に気づき、実感することできる。そんなとても濃密な2時間でした。
「あぁこれまでは、こんなにもじっくりと子どもたちの手の動きや、目線の動きを追いかけることはなかったなぁ」と少し反省もしましたが、それ以上に「いつの間にかこんなにも成長していたんだ!」という喜びや愛おしさが込み上げてきて、教室を後にする頃には温かい気持ちで満たされていました。家でも取り入れられそうな知恵やヒントも沢山いただけて大満足の半日を過ごすことができました。本当にありがとうございました!
オテマゴト主催者北出さんプロフィール
社会福祉士・保育士・認定NPO法人日本ポーテージ協会契約相談員福祉・療育・保育・特別支援教育分野にて通算15年、児・者のサポート経験あり。親子の「やったぁ!出来た!」の経験を、オテマゴトを通じて応援できたらと活動開始。 2児の母(小学生と保育園児)で日々をわちゃわちゃ楽しみ中。
※令和2年8月20日追記
現在、新型肺炎感染拡大防止のため記事にある小集団による教室は開催されていませんが、個別相談や個別訪問での活動はされています。以下、公式Facebookページより
オテマゴト個別タイムの目安
●加賀市および近郊の市町にお住まいの方
●事前予約制(メッセージください)
●いろあそび等、遊びながら関わり方や日常生活のご提案をさせて頂きます
●60~90分 2000円から
●ご自宅もしくは竹の浦館など
小集団活動とは違い、個別タイムはゆっくりじっくりその子のペースで、満足感や伸びしろに関わってあげられます。ご予約前提でなくても「こんなこと出来る⁉」などお気軽にご連絡下さい😊
とのことです。ご興味ある方はぜひ是非参加してみてくださいね!