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俳優ノート『豊川悦司さん』

気になる俳優さんの出演作についての覚え書き「俳優ノート」。今回は、映画『いとみち』(2021年6月25日公開)に、主人公(駒井蓮さん)の父親役で出演する豊川悦司(とよかわ えつし)さん。

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大学中退後、渡辺えりさんが主宰していた「劇団3○○」に7年間在籍していた豊川さん。退団後、三谷幸喜さんの舞台劇を映画化した『12人の優しい日本人』(1991年)で一躍注目されます。豊川さんは、裁判における陪審員の一人で、議論を途中からかき回す曲者役を怪演。傑作。

名作『十二人の怒れる男』をモチーフにした、三谷幸喜が主宰を務める東京サンシャインボーイズの同名舞台を映画化した傑作コメディ。ある殺人事件の審議に集められた12人の陪審員たち。被告が若くて美人であることから陪審員全員が無罪の決を出し、審議は早々に終了するかに見えたが…。

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ドラマ『NIGHT HEAD』(1992年)でブレイク後、人気を不動のものにしたのが、『愛していると言ってくれ』(1995年)。聴覚障害者という難役を見事に演じ、大ヒット。傑作。“トヨエツ”と言う愛称も定着。当時は、セクシーな俳優の代表みたいに言われてました。

幼いころに聴覚を失い、母親に捨てられた過去を引きずりながら生きている新進画家と、夢と希望を抱いて劇団に所属している女優の卵との甘くせつないラブストーリー。聴覚障害を持つ画家の榊晃次(豊川さん)は、溌剌として純粋な紘子(常盤貴子さん)と運命的な出会いをする。

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その後は映画に軸足を置いていき、主演作も多数ありますが、やはり忘れがたいのは『Love Letter』(1995年)。岩井俊二監督の不朽の名作ラブストーリー。豊川さんの関西弁もいいアクセントに。

神戸に住む博子(中山美穂さん)が、フィアンセの樹を亡くして2年が経った。三回忌の帰り道、樹の家を訪れた博子は、彼がかつて住んでいた小樽の住所を見つけ出す。博子は彼への想いを癒すために、彼が昔住んでいた小樽へ一通の手紙を出した。ところが、あろうはずのない返事が返ってきて…。

余談。Tverで『ごめんね青春!』を最終回まで視聴。やはり傑作。クドカンは天才。さて、満島ひかりさんがもっと見たいという方に朗報。7月5日(月)から、彼女が明智小五郎役で主演する『シリーズ江戸川乱歩短編集』が、NHK地上波で放送されます。お見逃しなく。






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