せいろ蕎麦(大阪府堺市 ちく満)

 日本人と蕎麦の関係は古い。9,000年前の遺跡から蕎麦の花粉が見つかったと言うのだから、相当に古い。当時は蕎麦の実を雑炊のようにして食べていたが、石臼の普及とともに蕎麦がきが食べられるようになり、江戸時代には蕎麦切りとして、せいろで蒸されるようになった。これが現代の「せいろ蕎麦」の原型だ。

 大阪府堺市、千利休屋敷跡近くにある「ちく満」は、江戸時代のせいろ蕎麦を食べられる貴重な店である。
 現代っ子は蕎麦の喉越しを重視するが、江戸時代の蕎麦は香りと味を引き出すことに意を用いた。蕎麦つゆに玉子を溶き流すのも良いが、玉子だけで蕎麦を食すのも、これまたうまい。

せいろ蕎麦1.5斤 1,100円

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