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代表が語るアカリエの新しい訪問介護について

アカリエは、2022年4月にツクイグループの一員となりました。アカリエがこれまで取り組んできた、介護×ITの可能性をこれからさらに広げていきます。今回は、ツクイグループへの参画に伴って代表に就任した髙城さんに、自身の価値観、介護やアカリエに対して今後成し遂げたいことについてお聞きしました。

幸福の連鎖をアカリエから作っていきたい

――まず、髙城さんの簡単な経歴を教えてください。

アカリエがツクイグループに参画する20年前の2002年、私はツクイに入社しました。入社時は財務部門に在籍し、その後、管理系の部門を中心にステップアップしてきました。現在は、ツクイの常務執行役員をはじめとして、グループ会社のツクイキャピタルとDIGITAL LIFEの取締役も兼務しています。そして今回、アカリエの代表取締役に就任し、ツクイを含めてグループ内4社の経営に関与しています。

――髙城さんが代表に就任されたのはどういった経緯だったのでしょうか。

ツクイには介護業界のIT化を進めたいという想いがあります。既にDIGITAL LIFEという子会社を作り、IT化に取り組んでいますが、更なるIT化の促進を計画している中で、アカリエというIT×介護で事業展開している企業があることを知り、多くの対話を重ねて、ツクイグループへの参画に至りました。

ツクイの常務執行役員とDIGITAL LIFEの取締役を行っていることもあり、介護とITの両方に知見のある私が適任だろう、ということで代表に就任させていただくことになりました。

また、私がグループ会社の役員を兼務しているので、グループ内の連携を円滑に進めやすいということもあったと思います。

――これまでの経験がさまざまな側面から評価されての就任だったのですね。続いて、髙城さんの価値観について教えていただけますか?

どんな仕事をする時も、関わる人たちとの信頼関係を築くことが肝心だと考えています。その土台となるのが、「真心」「誠実」「感謝」「報恩」「信義」「礼節」「謙譲」の7つです。その中でも一番大切にしている言葉は「感謝」です。「感謝」は幸福になるためのキーワードでもあり、「感謝」の無いところに幸福は生まれないと思っています。

アカリエでは、社名の頭文字になぞらえて「明るく前向きに」「感謝と認め合い」「理想へのコダワリ」「笑顔で誠実に」というスローガンを掲げています。これは私の大切にしている価値観とほぼ同じです。ツクイグループが目指しているものとも似通っていますし、平易な表現ながらも深みのある言葉だと思っています。

――それぞれの言葉に対してどんな想いを持たれているのか、お聞きしたいです。

まず、「明るく前向きに」=「ポジティブシンキング」ですよね。

私は、何事も否定から入らずに、肯定することからスタートするべきだと考えています。それがどんなに受け入れたくない事実だったとしても、まずは、必ず肯定し受け止めることが必要です。その事実には必ずそうなった原因がありますから、その原因を考えて解決に向けて動いていくことで状況を良くしていくことが出来ると思っています。事実を悲観し、原因を他責にしているだけでは何の進歩もありません。その部分が「前向きに」という言葉に詰まっていると考えています。

「感謝と認め合い」、謙虚さや相手への敬意を忘れないことです。先程もお伝えした通り、感謝は私がもっとも大切にしている価値観です。

自分が失敗したり挫折を味わったりしないと、本当の意味での敬意や感謝は生まれないと思います。私も経験しましたが、若い頃は勢いに任せて様々なことに挑戦し、でも失敗して自分の力不足を痛感する。そんな時に助けてくれる人がそばにいると、本当のありがたみにも気づけるのではないでしょうか。

だから失敗も悪いことではないと思います。むしろ失敗を通じて感謝の心や周りの人への敬意を身に付けていってほしいという想いがあります。

「理想へのこだわり」、挑戦し続けることや目標達成に向けた努力を怠らないことです。また、理想を掲げることは向上心を生む原動力になりますよね。時には失敗することもあるかもしれませんが、常に向上心を持って挑戦し続けることが大切だと思っています。

最後は「笑顔で誠実に」ですね。

ここまでの3つの事柄を実践していると、自然に笑顔が生まれてくると思います。そして、こういった考え方を持ちながら誠実に嘘偽りなく行動していくことで、みんなが幸せになれると考えています。

まずこういった考え方を持って行動することで自分が幸せになる。そして自分が幸せになることでお客様や共に働く仲間を幸せにできる。こういった幸福の連鎖を生んでいけるような企業にすることが今の目標ですね。

自宅で長く過ごせる世界を目指す

――M&Aを経て、現在のアカリエはどういった状況ですか?

元々人を大切にしようという想いのある会社でした。その想いに非常に共鳴してのM&Aだったこともあり、人を大切にしようという部分など良い意味で変わっていないと思います。

一方で事業としては、まだまだ進化できる部分が残っています。高齢者人口が増加する中でツクイでも訪問介護の在り方が課題になっています。アカリエで新たな形の訪問介護を展開していくことも進化の一つだと考えています。また、アカリエではIT支援事業も行っています。新しい形の訪問介護を通じて、介護とITの繋がりを強めることも、これからしていきたいことのひとつですね。

――今取り組んでいる、新訪問介護の特徴や意義について教えてください。

超高齢社会の大きな課題として、社会保障財源の問題と介護の担い手の問題のふたつがあります。これらを共に解決していく方法のひとつとして、訪問介護という事業を成長させていくことの意義はとても大きいはずです。しかし今の事業モデルでは、報酬や就労環境が良いとは言えず、この状態で事業を伸ばすことは至難の業です。そこで、ビジネスとして成長を継続させるためにはどうするべきかを考えた末に、新しい形での訪問介護を始める計画を進めてきました。

新訪問介護では、社員のライフワークバランスを保った働き方を重視していきたいと考えています。新しい形の訪問介護で働く社員は、月〜金の勤務を基本とし土日はゆっくりと体を休めていただきたいと考えています。また、給与についても業界最高水準にするために就業規則の見直しなどを進めています。なぜ新しい形の訪問介護を進められるのか考えるとITの力が大きいからだと思っています。介護とITの繋がりを強化していきたいと先程お話しましたが、まだまだ発展途上の中でもこういった取り組みを進めていくことができています。やはり介護×ITは多くの可能性を秘めていると思います。

介護の仕事は人が人に対して行うものです。思いやりや優しさが非常に重要になります。お客様に満足していただけるようなホスピタリティを発揮するためには、自分が満足できる働き方を実現できることが必要だと思います。そのためにも、能力や成果に対する正当な評価が必要です。報酬も含めてしっかりと個人を評価し、評価を通じて社員一人ひとりが成長できる仕組みを作ること。そして、お客様に対してだけではなく、共に働く仲間に対してもホスピタリティを発揮し、互いに成長できる環境を醸成する。今回の新訪問介護ではそんな組織を作りたいですね。

――新しい形の訪問介護を通じて、実現したい未来はどのようなものですか?


先程お話したとおり、超高齢社会の課題解決の観点からも、訪問介護という事業を拡大させていくことには意義があると考えています。

訪問介護を育てていく中でもっともしたいことは、介護を受ける方が自宅で過ごせる時間をできるだけ伸ばし、最期まで自宅で過ごしたいと願っている方にはその願いを叶えることができる世界を作ることです。

人の手助けがないと生活が難しいが、想いの詰まっている自宅で生活したい方はたくさんいるはずです。訪問介護で少し手助けをすることで、そういった方たちができるだけ長く自宅で過ごせる環境を作りたいと思っています。

その実現のためにも、介護領域のDXが欠かせないと考えています。ただ一方で、介護にとって最も大切なものはアナログの部分にあると私は思っています。そしてそのアナログの部分を光らせていくことがデジタルの役目なのではないでしょうか。すべてをデジタルにするということではなく、何をデジタル化し何をアナログのまま残していくか、お客様の想いや共に働く仲間の考えなどを確認しつつ進めていきたいですね。

新しい形の訪問介護に加わっていただく意味

――介護業界のなかで、髙城さんが課題だと感じている部分を教えてください。

介護がなかなかビジネスとして成長しにくいことでしょうか。

介護業界で働かれる方々は、特に人に対する強い想いをお持ちの方が非常に多いと思います。だからこそ介護をビジネスとして見てはいけないような気持ちになってしまう方も多いのではないかと感じています。もちろんそれだけではありませんが、このことは介護がビジネスとして成長しにくい理由の一因ではあると考えています。だから私たちは人への思いやりや貢献したい気持ちは忘れないまま、一方でビジネス的視点もしっかりと取り入れ、事業として成長し続けることができるような仕組みを作りたいと思っています。

現状の介護サービスは、どうしても公的扶助の延長線上にある印象から抜け出せていない部分がありますが、これから大きく成長していくためには、真のサービス業としてサービスの内容を変革していかなくてはいけないと考えています。

――そのなかで、現在のアカリエの課題はどういったところでしょうか?

事業モデルに関しては、考えられることを考え尽くしてきたので、今のところ大きな課題は抱えていません。

一方で、訪問介護は人がいないと始まらない業態ですから、人財の採用が課題になると思っています。新しい形の訪問介護への挑戦となりますので、「新しいことに取り組んでみたい」「積極的に多くのことにチャレンジしたい」といった想いのある方だとより活躍していただけるのかなと思います。

また、先程お話したアカリエの頭文字から始まるスローガンに共感してもらえるような方に仲間入りしていただけると、とても嬉しいです。

――今後の組織展望について聞かせてください。

挑戦し続けられる会社でありたいです。

現在のアカリエは、まだそれほど大きな組織規模ではなく、新しい形の訪問介護や介護×ITなど、様々な挑戦が行えています。それらの挑戦が実を結び、いつかもっと大きな組織に成長したとしても、変わらず新しいことに挑戦できる組織でありたいと願っています。そして、常にお客様の想いやニーズに沿ったチャレンジをしていくために、現場からもどんどん意見を上げてもらえる風土を作ることが重要だと思っています。

ツクイグループには様々な事業が増えてきて、キャリアの転換もしやすい環境に変わりつつあります。例えば、ライフステージや体力的な変化によって訪問介護で働くことが難しくなったとしても、グループ内に様々な事業があることで別の職種に挑戦するといったことも可能になると考えています。

アカリエでは、一緒に働いてくれる方を募集しています。介護業界の経験は問いません。人や福祉に対する想いがあって、ここまでお伝えしてきたビジョンに共感してくださる方がいれば、ぜひとも一緒に働き、共に成長していきたいです。

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