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【経営難を乗り切れ】千葉・銚子電鉄に乗ってきた【激辛チャンネルがアツい】

今アツい鉄道会社と言えば千葉県の銚子にある銚子電気鉄道だ。創業97年の歴史を誇りながら人口の減少やコロナ渦による業績悪化のためもれなく経営難にあえぐ小さな鉄道会社だ。しかしながら、もはや何でもアリな逆転の発想でみるみるうちに知名度を獲得している不思議な鉄道会社である。

再起を賭けた公式Youtubeチャンネルの伸びは目を見張るものがある。こんな面白いチャンネルを大真面目に作成した銚子電鉄のセンスは一流かもしれない。

銚子電鉄に乗車するのは実に大学生の頃以来。で、早速乗ってきました。

JR総武本線で銚子駅まで行き、ここから銚子電鉄の旅が始まる。あたりに券売機などは何もない。どこで切符を買えばいいのかわからないまま、とりあえずバスのように運賃箱があるのかな?など不安なまま乗り込む。

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ちょうし駅「絶対にあきらめない」と書いてある。これはサブネームみたいなものなのだろうか?他の駅にももれなくウィットに富んだ名前がつけられている。例えば笠上黒生駅には、「髪毛黒生(かさがみくろはえ)」など、ちょっとドキっとするネーミングセンスが書かれている。

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銚子駅はレンガ造りっぽいファンシーな造り。待合所に冷房などはない。たくさんの掲示物がこれでもかってくらい貼られている。

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これが6.4キロを繋ぐ銚子電鉄の車体。言葉は悪いがかなりボロい。いや、相当ボロい。しかし言い換えると何ともいえない味がある。
宣伝効果なのか乗車率はかなりよく、地元の人よりも一眼レフカメラを提げた鉄道オタクやインスタ映えを意識した若い女性など多数乗車していた。

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車内で女性の車掌さんが切符を販売する。こんなスタイルは昔の広島電鉄で見た光景以来の懐かしい光景。当然交通系ICカードは使えないので現金のみ。1日乗車券(700円)を購入する。細かい釣銭に困っていたようで10円玉を多めに混ぜて渡すと「助かります、ありがとうございました」と感謝していただいた。よかった。

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ボックスシートではなく長椅子の2両編成。こんなに可愛いお人形やバルーンアートもある。車内の冷房は弱め。シートはかなりふかふかで座り心地がいい。それよりも車内のつり革広告に注目したい。なんと売るものが無くなったから音を売りますとのこと。この前は石を売ってたんじゃ??何でも売るスタンスはすごい。

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こんな大きいバルーンアートもある。会社の人が総出で作ったんだろうか。

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犬吠駅に到着。洋風な造りの駅舎。駅構内にはお土産屋さんがあり、銚子名物のぬれ煎餅がバカ売れしていた。1日乗車券を購入すると特典として売店で100円引きになる。(ただし1,000円以上の購入に限る)

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うまい棒に対抗して「まずい棒」のネーミングセンスに笑う。実はコーンポタージュ味らしい。バラ売りだったら買っていたのに。

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犬吠駅から歩いて10分もすると太平洋が一望できる素晴らしい景色が広がる。

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犬吠埼灯台は上まで登ることができる(300円)。
高所恐怖症の私は遠慮しておいた。

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これは別の日に撮った夜の犬吠埼灯台。煌々と夜の海を照らす一筋の光はまさに太平洋のシンボル。

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犬吠駅のそばにはヒマワリが咲き誇っていた。当たり前にあちこちにヒマワリ畑がある。

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車体を観察すると「日本車輛昭和37年」の文字を発見。58年前に製造されたのかと思うと鉄道の寿命は長い。きちんとメンテナンスすればこんなに長生きするのだろうか。(鉄道に詳しくないのでこの辺りのマニアックな解説は公式ホームページやウィキペディアを参照してください)

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あっという間の旅だったけどタイプトリップしたような感覚で楽しかった。地方のローカル鉄道を巡る旅というのも風情があり何ともいえない浪漫を感じる。

なんと銚子電鉄さんはクラウドファンディングで資金を集め映画も作成してしまったというからこれまた驚いた。しかもタイトルが「電車を止めるな!」
どこかで聞いたようなタイトル・・・。これは観たい!

銚電を必要とする人たちのためにこれからも電車を走らせ続けたい…。そんな想いから、昨年より映画『電車を止めるな!』の製作に取り組んでおります。おかげ様でクラウドファンディングでは500万円の製作費を集めることができました。皆様のご支援に心より感謝申し上げます。本年8月末より一般公開を予定しておりますので、一人でも多くの方にご覧いただきたいと願っております。(公式サイトより引用)

今後も何かと気になる銚子電鉄。起死回生をかけた経営戦略に目が離せない。

■銚子電鉄さんのYoutubeチャンネル【Official銚電 ism】はこちら



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