わたしのあなたの「性と愛」

さて。

3月も半ばを過ぎ、世界はコロナでパニックに陥り、そんなことはお構いなく東京では早目の桜の開花がそちこちに見られるという圧倒的チグハグ感のなか、皆さん如何お過ごしですか。


パニックです。

そう、私たちはいま歴然たるパニックのさなかに生きています。

誰も正解を持たず、誰も責任を取れない。

賢いひとは賢さゆえに、考えの足りないひとはその足りなさゆえに、外に目を向けた途端軸足を蹴飛ばされてバランスを失いそうな、そんな2020年の3月。


わたしはと言うとスナックあかりで性愛スナックをやるぞ!…と、勢いよくツイートを飛ばし、ご縁ある周囲の方々から「お、あの人なんかやるみたい」的な反応を頂きつつも、さてだからどうだと言われると、それに向けての準備と言えば会場となる西荻窪の本屋BREWBOOKSの店主オザキさんが開催予定にしていた「スナックバーはるきち」の開催日(3/26 木曜夜です)を奪い、ちゃっかりその日をスナックあかりに置き換えて頂くというジャイアン風を吹かせたぐらいで、いいのかしらこれ、と思いつつ来週のその日が来るのを今夜もマウントレーニアカフェラテをちゅーちゅー飲みながら待っているこの頃です。


…スミマセン、ひと頃の川上未映子的文章に憧れているので息継ぎのない文章を書きがちです。

あと前置きも長過ぎる。

結婚式のスピーチとかを頼まれたら確実に嫌がられるタイプ。

それもまた味わいだと思って覚者の如き諦念をもってお付き合い頂きたいのですけれど、甘えるばかりもアレですのでそろそろ本題に入らなきゃ。


まずはお知らせです。

先程も申した通り、2020年3月26日の19:00から西荻窪のBREWBOOKSさん1階にて本屋スナック「スナックあかり」をオープン致します。ワンナイトスナック。そして初のテーマを設けてみました。その名も…


わたしのあなたの「性と愛」


です。(ちょっとマーマーマガジン風)

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「スナックあかり」

※あくまでも本屋スナックです。ご予約なし(でも名乗り挙げてくださるのは大歓迎!)お気軽に。

2020/3/26(木)

19:00〜22:00(LO.21:45)

於:BREWBOOKS  https://brewbooks.net/

(席数6/それ以上となれば立ち飲み酒場と致しましょう!)

チャージ¥1000(ごく簡単なオツマミを含みます。今回は参加費と思って頂ければ)

ドリンク¥500(あかりママ提供分は一律一杯¥500。BREWBOOKSのビール等は店頭メニューご参照下さい。ソフトドリンクもございます)

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前回の記事でも書いた通り、わたしはこの社会にもう少しばかり性や愛というものが開かれていてもいいのではないかと思いまして。

もちろん、ひっそりとしていたほうが按配が良い方には引き続きひっそりとひそやかにそれらと向き合って頂ければいいのですが、それにしたって、です。

寧ろひっそり派として生きていたからこそ思いますには、いざ向き合わざるを得ないことになったとき(人生には何があるか分かりません。急に「クレーヴの奥方」みたいな世界に飲み込まれることだってあるのです人は。たぶん。……いや、クレーヴの奥方って!筆者に例えのレパートリーがなさ過ぎる)に根こそぎもっていかれるほどの茫然自失に陥ってしまう。

余裕が、ほどよく「楽しむ」「嗜む」という適切さが持てない。

ひとは恋だけに生きるにあらず 

だし

性や愛だけに生きるにあらず

でありまして、仕事もすれば人付き合いもあり、勉強もすれば子育てや介護だってすることでしょう。

しかし性や恋や愛というものは津波の如き威力を発揮することがある。

それをハンドリング出来る素地がないと廃人になってしまいかねないほどに。

ハンドリングするには免疫が必要。

そうです。免疫。

いま、まさに我々人類が手を取りあって作り上げなければならない新型コロナウイルスに対する免疫のように。


日頃から性愛のウイルス(?)が程良く存在している世界に生きていればどうだったか。

わたしはおそらく自分が直面した関係性を人生の味わいとして小気味よく楽しめたことでしょう。つまり不覚でありました。世界に対して無防備でありました。


さて、そんなこんなで色々な反省をしつつ(はい、これが“スナックでくだを巻く”の一例です)只今絶賛探究の途にあるのは「愛とは何か」「性とどう向き合うか」ということなのです。

コレ、結構真面目に哲学でしょ?

参考図書として読んでいる二村ヒトシさんの「なぜあなたは「愛してくれない人」を好きになるのか」ですとか、濱野ちひろさんの「聖なるズー」ですとかはちょっとやそっとじゃリーチが届かないような性愛の側面を見せてくれるので大変滋味深いです。

また尹雄大さんの「モヤモヤの正体」は、尹さんならではの内省・内観の細やかさが素晴らしくて自分が何を感じているのかとか、目の前の事象と相対して自分のなかで何が起きているのかを知ろうとする胆力の素となってくれて、これまた人間をやるにあたっての必読書です(あくまで偏愛読者のわたしは、ですけど!)。


わたしの夢は壮大です。


ゆくゆくは愛を語りたい。皆さんと。


しかしこれはおそらく人類にとって最大の難問、未だに聖者ですら万民を黙らせる愛の定義を語っていません。多分、ひとは定義があれば横槍を突っ込みたくなる生き物なのでしょう。だから多分永遠に答えは出ない。

答えが出ないからこそ、各自が好きに深めていけるし、死ぬまで探究していけるのかもしれませんしね?

その、おそらくひとりひとり絶対に違うであろうことを分かち合って皆んなでビックリしたり安心したり考え込んだり…、そういうことを性愛という切り口から楽しみたい。楽しみたくありませんか?

あなたの人生に、性と愛は足りてますか?


……と、こんなことを考えているのがスナックあかりのあかりママです。

本当は哲学スナックにできたら良かったのですけどわたしにそこまでの力量がまだ無いですし、やっぱりスナックならではの気楽さも捨てがたいので来た方がご自身の“くだ”を健やかにのびのびと巻けるだけ巻ける場にしたいと思っております。

隣の人の話を聞いて『これぞダイバーシティ…!』と、生きるって悪くないかもしれないな、としみじみ出来たりしたら楽しいでしょうね。


さて長くなりました。本当に長い。母の長電話かと思うくらい長い。

読んでくださってありがとうございました。

ここまで読み抜いたあなたに幸あれ。

そして出来たら3/26の夜にお会いしましょう。西荻窪の片隅で。

わたしは多分またいつものようにルミネのワインショップと西荻の三ツ矢酒店さんでお酒を買い込みあなたをお待ちしております。






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