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240914.SAT〜240920.RFI|白いスペースから茶色いテクトニクスへ

土曜日はJIA関東甲信越支部 住宅部会の勉強会に講師としてお声がけ頂き、《REDOJIMBOCHO》の見学会とレクチャー。参加者全員がJIA登録建築家だけあって、普段よりかなり深掘りした質問が来る。それらの多くは今回のテーマでもある技術と事業に関するものだったけれど、創造的な行為としての再生というメッセージを講演には差し込んでみた。
10/10にも講演が入っているから、バージョンアップした講演ができるように準備しよう。さっそく概要を事務担当にシェアして窓口業務を指示。

木造改修の作品@SDレビュー

翌日はSDレビューをチラ見。目の前の物事をリセットせずに手入れして底上げする姿勢が共通している。僕が学生だったゼロ年代は形式を問う抽象的な作品が大半だったけどここ数年は茶色いモックアップや構造模型が増えた、という毎度お馴染みの感想を抱いた。
タブラ・ラサに抽象的な空間を描くことから、質感や手触りのあるモノを組み上げることや、同時に実験的なプログラムに挑戦することへと、興味の対象がシフトしている。スペースからテクトニックへの地と図の反転は、扱えるモノの範囲が施主も建築家も小さくなっていく状況に対する苦肉の策に留まるのか、もっと何か新しい可能性を切り開くのか…なんて思ったり。構造だけは大地のように触られていない点が気になるのは仕事柄。

シェル構造@SDレビュー

Aビルは33回目の現場定例。金属建具の細かい寸法や共用廊下の仕上げをチェックして承認し、共用トイレのプランや仕上げを詰める。過去の改修工事で交換されたと思っていた分電盤が古いままだった事が分かり、その交換を指示。共用エントランスの最終的なデザインを詰める(ダクトの施工が進んだので、それらを交わしながら天井フトコロを活かして立体的な天井にしてみるつもりだ)。合わせて一階テナント出入口も、新設するシャッターや残す既存シャッターレール、塗装仕上げの躯体面とパネルで囲う範囲を整理し、色の指定まで一気に終わらせる。クライアントから依頼されたリーシング基準の作成に取り掛かる。
Sビルは施工会社から提示された見積書をもとに、クライアントとVEの方針について打ち合わせ。比較的新しい建物の改修だから、当初ぼくがアドバイスしていた通りあえて設備は既存利用する方針にシフト。
Gビルは先週末に構造家から補強フレームの大まかなメンバーが提示されたんだけど、スタッフの動きが無いので既存図面に落とし込むよう指示。設計と現場のプロジェクトで頭がいっぱいになっているかも知れない。
Iビルは管理診断の報告書が製本できたのでクライアントに提出。

金曜はリブランディングデザイナーが来社して、AWAのウェブサイトについて打ち合わせ。デザイン的なことはほとんどまとまっているので、テキストに関することが中心で諸々を確認する。来年は広報活動に力を入れるつもりなので、今年のうちに伝えるツールをしっかり作り込みたい。

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