「母という私を見る」(詩)
母は
くっきりと
さようなら
と言う人だった
愛していると
言わない代わりのように
星を見上げては
なんてうつくしい日々といった
母は私を想ったが
私は私を思っていた
母はそれで十全といい
私はあまりに不全と言った
あなたが手を振るのを見て
私がさよならのことを考えられなかったのは
だから母の所為だ
と言ったら母は、
にやりと笑うのだろう
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母は
くっきりと
さようなら
と言う人だった
愛していると
言わない代わりのように
星を見上げては
なんてうつくしい日々といった
母は私を想ったが
私は私を思っていた
母はそれで十全といい
私はあまりに不全と言った
あなたが手を振るのを見て
私がさよならのことを考えられなかったのは
だから母の所為だ
と言ったら母は、
にやりと笑うのだろう
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