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月20冊本を読む理科大生の『0から始める金融学』(〜基礎からコロナまで〜)

このnoteを書いてる今日、東京風ヤバすぎてクシャルダオラ(モンハンに出てくる風を操るモンスター。クソ強い。)でも降りて来てんのかと思いました。
この頃は寒暖差も激しいので、季節の変わり目を感じます。読者の皆さんも、コロナもそうですが風邪には気をつけてくださいね。

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(なんか今にも死にそうな足腰ですが、これは年老いているからです。)

最近僕はずっと引きこもってるので、コンビニ飯な毎日を送ってるんですけど今考えたらコンビニ行くために家出てるから別に引きこもりじゃないですね。陽キャです。何か言いたいことでも???
ちなみに、昔大阪で一人暮らししてた時に3ヶ月間コンビニ生活してたら流石に途中から近所のセブンが親の仇レベルで嫌いになったので、皆さんはちゃんとご飯食べてくださいね。誰か僕のご飯作ってください...。

それから、今週も先週に引き続いて#読書カテゴリで『人生の羅針盤の作り方』が一番♡を集めた記事の一つになりました。いつも読んでくださってありがとうございます...!

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飽き性な僕がnoteの投稿を続けられているのも、いつも応援してくださっている読者さんがいるおかげです。今後ともどうぞよしなに...!

いつもと変わりませんが、今回もお時間のない方向けに図解と見出し内の太字(3フレーズ前後)でおおよそ本の魅力を伝えられるようにしてあります。

それでは本日も緩くお付き合いください(。・ω・。)ノ♡

金融学がざっと学べる本

今日扱うテーマは金融学です。多分○○学と聞いて「私には無理じゃ...関係ないんじゃ...」と思われる方もいると思いますが、学問系の記事に関しては今回も今後も、ゆるーく分かりやすく皆さんの生活に役立つ範囲で噛み砕いてお伝えするので安心してくださいね。

(文庫本サイズやkindle版もあります。確かワンコインで買えたはず!)

まず最初に一つだけ心に留めておいて欲しいことがあります。よく勘違いされやすい点として本書にも書かれていることですが、金融学はお金儲けのために生み出された学問ではありませんむしろ人々がお金儲けに動くことによって株価や為替などの経済全体がどう動くのかを把握するための学問です。
ただ優秀な経営者で金融についての知識が0な人は殆どいないでしょうし、著名なコンサルティング会社に勤めるのに金融の知識が0では到底太刀打ちできないと思います。逆説的にはなりますが、金融学の大きな視点がビジネスに役立つことはよくあることだと思います。

話は変わりますが、僕はこう見えても実は昔から勉強は大嫌いで、今も基本スタンスは変わってません。予備校はサボるのが当たり前だったし、机にかじりついて競争のために時間を削ってやる勉強が本気で嫌いでした。サボりすぎて当時住んでいた天王寺のマンションに先生やチューターが来て部屋に入ってくるので隠れんぼがうまくなりましたね(本当にごめんなさい)。

でも、21ぐらいの時に「小学生の頃、勉強ってもっと楽しかったよな」と思ったんです。当時(小学生の頃)は勉強と読書以外の娯楽をあまり知らなかったってこともありますが、もっとカジュアルに隔たりなく学問に触れてもいいんじゃないかと思えたことがあって、そもそも学問は競争の道具じゃないって当たり前のことに、ようやく気付けた瞬間でした。

別に専門家と張り合おうってわけじゃない、日々生きていく中で使える考え方や、持っとくとお得なスキルは"簡単な物から"手に入れてもいいよねとその日から考えれるようになりました。少し日常に目を向けてみると、いつも遊んでいるRPGゲームでは手に入れられる物からスキルを試して冒険を有利に進めようとするのに、リアルでそれをしないのもったいないですよね。

僕の中での学問の本質は、簡単に言うと「学問ならではの切り口で物事を見れる」ことだと思ってます。例えば、経済学の知見を持ってる人なら世の中のありとあらゆるニュースや事象を経済学的な切り口で見ることができますし、数学の知見なら帰納的な考え方やマトリクス図など日常生活で役に立つ武器がいっぱいあります。
持ってる学問の虫眼鏡が多いほど、より多角的な視野で物事を観察することができるんです。

ここまで言っておいてあれですが、僕の大学の講義で扱われている解析学(大学数学の分野の一つ)は本気で滅べばいいと思ってます。なんだよミンコフスキって。誰だよ。

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なんか賢いらしいおじさんの話はさておき、本題に入ります。
今日扱う本は全3部構成になってます。今回のnoteでは金融とは何なのかについて緩く解説したのち、本書の第一部である金融の基礎的な部分を解説します。また、最後に昨今のコロナ関連による経済への波及について、別に専門家でもなんでもないんですが、あくまで僕一個人としての見方を少しだけ乗っけておきます。

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分かりやすく書いてある本なので、本書を買われる方は興味のあるところから読んでいただいて、自分のペースで読む範囲を広げて頂くのがいいと思います。全体を1周すると最終的に興味のある分野への理解が一層深まるかなと思います。

金融は経済の動脈

最初に結論を書きますが金融とはざっくり言えば、読んで字のごとく「お金を融通すること」です。

世の中はあらゆる経済活動によって成り立っています。そして経済活動が行われると資金が不足する人と余る人が出てきます。この二者をつなげるのが金融です。

金融には3つの役割が存在します。
1つ目はサービスや物の"交換"をお金で円滑にすることです。僕らが生きていく上でみんな当たり前にやっていることですね。みんなで得意なことを分業して、それぞれが産み出したサービスや物をお金に変え、それを使って生活に必要な物を買っています。何でも一人でやるのではなく分業した方が、それぞれの専門性が活かせるので生産性も上がります。

2つ目はお金の貸し借りです。本書の説明が分かりやすかったので一部引用します。

(中略)
現在、土地しかない農家に種もみをを貸してあげ、将来増えたお米を返してもらうという交換も考えられます。いわば今日の物と明日の物との交換です。これも通常はお金の貸し借りという形で実行され、金融が関わります。

実際にはお米以外にも沢山のニーズがありますよね。
僕らは毎年幾らかの所得を稼ぎます。その一部から、消費や投資、貯蓄を行います。貯蓄が投資を上回っていることを黒字主体といいます。逆は赤字主体です。
お金は黒字主体から赤字主体に移転されます。これが俗に言う"運用"になります。

これで、赤字主体は投資を行うことができるようになります。
先ほどの農家を例にとると、運用された側の農家は農作機械などの事業に必要な道具を揃えることができるようになるということですね。

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3つ目は預金です。これに関しては次の章で簡単に図を用いて解説しますね。

直接金融と間接金融

金融もといお金の融通のやり方は大きく分けると直接金融と間接金融に別れます。

直接金融とは、お金が必要な企業が株式や債券を発行して個人から直接資金を調達することです。

一方で間接金融は、お金が必要な企業が個人ではなく銀行等の金融機関から資金を調達することを言います。このとき、金融機関が出すお金は個人を含めた預金資産を又貸ししています。だから、間接金融と呼ばれるんですね。

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(字が汚い...。)

ちなみに国債(国の借金)のうち約60%を日銀とその他の金融機関が所有しています。公的年金や生損保を入れるともっと上がりますし、そもそも海外からの投資は全体の7.6%しかありません。つまり、間接的に国民が国にお金を貸しているんです(実は少し違うんですが、とりあえずこの理解でいいと思います)。
なので今でも度々メディアで目にしますが、国民一人当たり○○万の借金というのは間違ってて、○○万の"貸付金"があるというのが正しいです。

参照−令和元年9月末/日銀「資金循環統計」

読者さんの中で経済に少し詳しい方がいらっしゃったら突っ込まれるかもしれないと思ったので先に書いておくんですが、現役世代と将来世代で国債を仮に"税"で償還した場合等の問題やドーマー条件など、財政を語る上で重要なことは沢山あります(知らなくても気にしないでくださいね、普通知りません)。
ただ、あまり掘り下げすぎるとわかりづらくなると思いますし、本質から逸れるので今回は詳しく書きません。もし、その他でご意見ご感想ありましたら、お気軽にコメントやDMしてきてください(。・ω・。)ノ♡

金融はリスクを交換する

資産運用の見通しが十分に予見できないことを金融では「リスク」といいます。世の中には大きなリスクを取れる人と、なるべくリスクを小さくしたい人がいますよね。

リスクを取れる幅に分散があるなら大きく取れる人には大きなリスクを取ってもらって、小さく取りたい人には小さめのリスクを取れるように上手く調整できれば、結果的に大きな額の資金が調達できて沢山の事業を支えられます(*´༥`*)

これも金融の役目です。
ただし、予期せぬ形で金融自体が返ってリスクを増幅させることがあります。その最たるものが金融危機です(次の章で解説します)。

さて、金融危機について説明する前にこの辺で「お金」の話を先にさせてください。「お金ってなんなの?」と子供に質問された時に皆さんならどう答えるでしょうか。大事なもの???合ってます。

結論から言うとお金とは「信用を数値化したもの」です。

皆さんが日々当たり前のように使っている「1万円札」ですが、実態はただの紙切れです。キャッシュレスで近頃お札を使ってない???これだから最近の若いもんは!!!!!!!!(お得だからどんどん使ってください)
でも、電子決済もただの電子情報ですよね。なんでそれが「1万円分」の価値があるんでしょう。だってただの紙や画面の中の数字ですよ?

それは誰かが、それらが「1万円」の価値があると保証してくれているからです。僕らはみんなその誰かを信用しているので、ただの紙がお金として機能します。例えば日本銀行券は日銀(中央銀行)が管理していますが、いきなり明日から紙切れにはならないと世界中が信じているので、お札がお金たり得るんです。実際紙切れ同然のハイパーインフレになった国もありますし、自国の通貨の価値が低いために外国から資金を集めた結果、破綻した国もあります。

ちなみに、世界の通貨の中でも円の信用はめちゃくちゃ高いです。その表れに、国債の利子率は年々下がってきています。というか全然利子つきません。
それは、みんな日本の国債が欲しいからです。お金を日本という国に貸しても絶対戻ってくるという信頼があるから、みんな貸して利回りを安定して取ろうと思う訳ですね。

金融危機ってなんぞや

これも先に結論を書くと金融危機は、信用創造の逆回転である信用収縮が起こることによって発生します。意味わかんないですよね。

先ほど用いた図解を改めてここにも貼るので、照らし合わせながら読んでください。

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ざっくり説明すると銀行は皆さんのお金を預かっているだけでは儲けられません。銀行を存続させるためには、誰かにお金を貸し付けて利鞘を稼がないといけないんです。
なので、銀行は貸し付けによって預金を創造します(信用創造)。
多分ここが一番わからないと思うので説明すると、実は銀行って貨幣を作ることができるんです。上の図だと家計から銀行にお金が渡ってそれが企業に"そのまま"渡っているように見えますが実際はそうではありません。

銀行は貸し出しの際、銀行にあるお金(ベースマネー)がなくても何もないところからお金を産み出し、貸し付けることができるんです。

無茶苦茶に聞こえるかもしれませんが事実です。ちなみに、これは借り手が返済すると同時に消滅します。これもあまり掘り下げると沼るので、そんなもんなんだと一旦受け入れてください。

ただ、やっぱりそうは言ってもおかしく感じますよね 。これをやると当然、『世に中に出回っている現金<数字上の貨幣』になります。事実、全ての貨幣を現金と交換することはできません。この貨幣(信用貨幣)にみんなが不信感を抱き、現金と交換しようとして一定基準を超えると金融危機...つまり経済が破綻します。

コラム:コロナと絡める経済事情

先に謝っときます、ごめんなさい。
多分この章で伝えたいことを全部噛み砕いていると、それだけでnote1本になりそうなので他の章と比べて少しわかり辛いと思います。かなり短めですし、そんな大したこと書いてないので難しいと感じられたら飛ばしてくださっても全然大丈夫です。

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真っ赤かですね。この記事を書いている今日、実際に起きている世界の経済状況です。簡潔にいうと世界中の株式の信用が落ちてます。なんか割と簡単に経済って歯車狂うんだなと思いました。

一部ではリーマンショック(世界的な金融危機)の再来なんて言われたりもしてますが、僕の感想としてはそこまで心配することないかなって思ってます。ただの学生の感想ですけどね。

今回の件は、コロナショックで世界的にお金の流れが滞り始めていたり、原油の価格を決める大事な会議がお釈迦になったりしたことが背景として挙げられていますが、コロナに関してはリーマンの時と違って金融機関そのものがダメージを受けていません。

故に、リーマンの時と比べれば全然回復は早いかなと思ってます。経済学者でも理論立てて3年先の経済状況を完璧に当てられる人はいないので、全然自信はないですけどね(ないんかい)。色々報道されてたり、市場が閉鎖されたりしましたが事実だけを見ればまだ焦らなくてもいいかなと感じます。

ファクト(事実)はパニック回避の試金石です。

終わりに

学問系のnoteは最初少し投稿するか迷いました。需要ないかなって思ったのと、そもそもわかりやすく説明できる自信が僕になかったからです。それに、もっとわかりやすく解説してある物なんてネットに沢山ありますからね。

僕が今回も、そしてこれからも(需要があれば)学問系のnoteを書く上で一番読者のみんなに知ってもらいたいのは割と生活の役に立つし、そもそも全部マスターしようと思わなくてもいいということです。

これは僕の個人的な考えですが、僕ら一個人がマクロ的な問題...例えば国家財政とか地球温暖化とかを本気で考えてもぶっちゃけ仕方ありません。世界はそんな簡単に一個人が変えられるものではないし、世界を変えるよりも自分を変えた方が、特に今の時代は幸せになりやすいと思います。
(当たり前ですが、変えようと思ったり行動したりするのはめちゃくちゃ立派だと思います。)

ただ、別に何の行動を起こさなかったとしても教養として抑えておくことは無駄にはなりません。問題意識を持つことは大切なことですし、何より少し知っているだけで世界の見え方の新しい角度が自分の中に生まれます。実際に行動している人に正しい知見で理解の後押しをすることもできるでしょう。

東大に受かるような学力がなくても、それを学ぶことが無駄なわけがありません。一つの学問を尖らせてLevel100にする特化型タイプがいるなら、広く浅く色んな知識をLevel30でマスターするオールラウンダーも居ていいと思います。知識を収集する中で興味のある分野や新しい趣味が生まれるかもしれませんし、それらの掛け合わせで新しい魔法が見えてくることもあるでしょう。

あらゆる学びや経験の中で足らないことを知れば、誰かに頼る選択肢も見えてきます。これも個人的な考えですが、僕の中での勉強の本質とは「教養を身に着けること。そして何より自分の正確な立ち位置を知ること」だと思ってます。故に、一部の天才を除いて優秀な人は圧倒的に謙虚なんだと思ったりもします。他人からの順位付けではなく、自分自身でどのくらいのポジションにいるかわかっているからです。

長くなってしまいましたが、もし今回のnoteでわかりづらかったところや、そもそも間違ってるみたいなのがありましたら全部コメントやDMで教えて頂けると助かります...。

今日もここまで読んでいただいてありがとうございました(。・ω・。)ノ♡


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