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2年間の終わり@nukumo

必要な物やスキルがいつでも手に入る4次元ポケット、お金のない世界、Giveという行為で回る経済、いろんな言い方をしてきましたが、これらを作るための共有アプリ『nukumo』は2年間の時を経てクローズすることになりました。

いやぁ、早かった。実に早かった2年間。N700系のぞみ号ぐらい早かったです。

ちなみにですが、アプリが終わったからといって、会社が終わるわけではありません。目指しているゴールはまったく変わっていませんし、まだまだやらなければならないことがたくさんあると思っています。「目的は変わらず、手段を変える」っていい方が合ってるかもしれません。

これからは、nukumo cityという街作りに力を入れていきます。

その街では宿泊施設、飲食店、教育を始めとしたあらゆるものを無料で利用することが可能で、みんなが持つ夢を実現するためのサポートが整っています。お金が理由で夢を諦める必要がなかったり、純粋にやりたいことができたり、得意なことで誰かサポートしたり、GIVERの住民だけが住んでいる、全世界をシームレスにつないだ街です。

nukumo cityとは別に、ブレインチェックという、脳タイプを活用した診断アプリや面談も行っています、

この記事はnukumo cityとブレインチェックの話しよりも、nukumoで学んだことを少しだけみなさんにお伝えできればなと思います。

では、どうぞ!

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沿革

2017年10月
世界一熱い男レックス(岡見)の紹介で現ビジネスパートナーのおぐりんと出会う。

2017年12月
優しさをお金に変えるサービス『LEACH』と、スキルを交換できる『スキルスワップ』を考案。

2017年1月
サービスをブラッシュアップし、おぐりんと起業することを決める。

2018年3月
予想よりも早く退職。

2018年5月
実家のニュージーランドへ。家をオフィスにしながらnukumoを開発。

2018年8月
nukumoをリリース。

2018年11月
日本に帰国

2019年1月
書籍、ジャイアン2.0を発売

2019年3月
複数の講演会で登壇

2019年6月
nukumo cityのアイデアが生まれる

2019年10月
フードロスの飲食店『Trash Kitchen』オープン

2019年11月
nukumo cityが始まる

2020年5月
ブレインチェックをリリース

2020年9月1日
資産共有アプリ『nukumo』をクローズ

資産共有アプリ『nukumo』を始めたきっかけ

そもそもnukumoというアプリを始めたきっかけは、「誰もがやりたいことが出来る社会を作るための手段」でした。アーティストになりたい、家族とゆっくり過ごしたい、料理人になりたい、いろんな夢があると思いますが、その夢を諦めてしまう人がたくさんいます。それを解決するために必要なのは、お金、環境、マインド、様々なハードルを壊していくことです。そこで、持っている物やスキルを共有できるコミュニティがあればこのハードルを解決できるのではないか、という仮設の元、アプリをリリースしました。カメラマンになりたければカメラが余っている人から借りれば買うお金が必要なくなるし、料理を学びたいなら料理人にアドバイスを貰える環境をつくれば料理学校に通う必要もなくなる。

みんなが持っている物やスキルを信用できる人たち同士で共有すれば、夢を諦める必要がなくなっていく、というわけです。Give and Given、Giveの循環、贈与経済、感謝経済、色んな言い方がありますが、見返りを求めず与えることだけで、それが循環し、経済が成り立つ仕組み、ということです。

資産共有アプリ『nukumo』をやめた理由

早すぎました。ぶっちゃけ早すぎました。10年後に流行ると思います。新しい経済システムを作るためにはアプリだけでは不十分だということが分かりました。まずはコミュニティを作り、文化が根付き、それを拡大する。そして、拡大したら物やスキルをコミュニティで可視化するためのnukumoのようなアプリが役割を発揮できると思います。

nukumo自体は200人以上のコミュニティになり、300を超える物やスキルが共有されていましたが、文化が根付いていなかったので経済システムとして成り立つまでには発展しませんでした。なのでまずはnukumo cityという小さなコミュニティを作るところから初めています。

学んだこと

本当にたくさんのことを学んだので、3つだけ共有します。

①決断する力
ここでいう決断する力というのは、「絶対にやる!」とか「これ!」と決めることをいいます。普段の生活で「決断する」ことって実はなかなか無くて、ふわっと決めてしまう人が実は多いんです。実はこれ、最近まで全然できてなくて、nukumoを始めたときも、絶対やってやるぞ!!って感じではなく、このままいけばうまくいくかも!みたいな感じでした。正直これが一番よくないですね。今はnukumo cityとブレインチェックをやっていくという決断をしました。もっと早く気づけばよかったなと思いましたが、10年後に気づくよりはいいですね。明日何を食べるか、自分の趣味は何か、理想の恋人はどんな人か。これらは例えですが、この答えがふわっとしてる人は今決めてみてください。決断することが大事なので、「明日のお昼ごはんはラーメンかなぁ、、、」ではなくて、「明日のお昼ごはんは絶対にラーメンを食べる!!」と決断してください。

この用に、決断し、実行し、繰り返し、大きな決断に繋がっていくと実感しました。そして、これを読んでいる人に一番決めて欲しいのは、「1年後にどうなっていたいか」です。どうなっているか、ではなく、どうなっていたいか、です。そしてそれを決断してみてください。

②生活コストをぎりぎりまで下げる
生活コストの定義ですが、それは人それぞれです。自分が絶対に必要だと思うものだけを決めて、それ以外のコストを下げることをおすすめします。化粧水を使う人もいれば使わない人もいますし、整骨院が生活に必要だと言う人もいます。僕はどっちも大切です。

なぜそれが大事かというと、①の「1年後にどうなっていたいか」の答えを実現するために使えるお金と時間が増えるからです。生活コストを下げるために生活水準を下げすぎるとストレスが増えるので、ギリギリのバランスを狙うのがオススメです。

うちの会社も、コロナを始め、外部の影響が全然なかったのはコストを下げていたおかげです。

③誰かを応援する
人は自分だけでは何かを成し遂げられません。誰かのサポートが必ず必要です。そして人にサポートしてもらうためには、サポートしたいと思ってもらえる人にならないといけないですよね。応援して欲しいのであれば、まずは誰かを応援することから始めましょう。自分だけ応援してもらって成功する、と考える人が多いですが、利己的な考えをもっている限り成功はほど遠いと思いますし、それで成功しても心から自分の成功を祝福してくれる人が周りにいなければ「本当の成功」とは言えないと思います。まずは、人の夢をバカにせず、理解し、挑戦している姿ってかっこいいな、応援したいな、と思えるような人になることが重要だと思います。そうすればお互いをサポートしあえる優しい世界になりますね。

nukumoがここまでこれたのはサポートしていただいた皆さんのおかげです。本当に感謝しきれません。

最後に

ここまで読んで頂きありがとうございます。nukumoは『nukumo city』という街で、お互いが得意なことややりたいことを活かし、宿泊施設、飲食店、教育を始めとしたあらゆるものをみんなで作り、様々な場所を無料で利用することが可能で、GIVEやシェアの循環のより、みんなが持つ夢を実現するためのサポートをより整えることでコミュニティを発展させていきます。

今後ともよろしくお願いいたします。

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あなたのサポートによって僕は普段食べている牛丼にキムチを乗せるという最高の贅沢ができます。