今夜、大塚で起こったこと(序)

そもそもの発端はこれである。

ぜひ、と言われて軽くスルーできるほどわたくしは恩知らずではありません。
そりゃね、頑張ったけどダメったことばかりの世の中でポイズンダメなことはいっぱいあるけど、ダメかどうかはやってみないとわからないじゃない。ダメかどうかやってみてダメだってわかることにも価値はあるわけじゃない。アラフィフでそんなこと言ってるのは多少問題はあるけど、まだまだ発展途上なわけですよわたくしも。なので可能性を探ってみたわけだ、

NovelJamで「舞台」と聞いて、森山智仁の名前が浮かばないのは、モグリである。断言しよう貴様はモグリでニワカである。おっと貴様=nullだった。問題ない。

森山智仁氏は、前回、デザイナー垂涎の〈山田賞〉をもぎ取っていったあの「そのはな」の著者である。デザインは今回も出場のいちばん堂・杉浦のアニキだ。一応デザイナーに与えられる賞ではあるが、賞自体は本に付けられるし、中身なくして表紙だけあるわけではないので、掛け値なし、森山智仁もまた山田賞作家でなのである。そして、本戦後も繰り返し改稿にトライするなど、粘り強さに定評がある男である。

彼は以前、劇団を主宰していた経験があると聞いていた。実際「そのはな」も劇団員たちの群像劇だった。ってぐらい演劇と結びつきのつよい人物であるのだから、もうね、NovelJamと演劇と聞いてすぐに森山智仁が浮かばないと話がおかしいんですよ。まじでまじまじ。

最近はこんな舞台の準備を進めているという情報も入ってきていて、彼は「元・演劇人」などではなく、「現役」バリバリなのだということは頭の片隅にあった。チラシのイラストは同じくNovelJam2参加者(デザイナー)の藤沢チヒロさんだ。まったくNovelJamのご縁というものとは深くて広いものである。

だから、まず、ぼくは、森山智仁に会いに行くことにした。

続く


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