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ごてんまりでクリスマスを祝いたい

こんにちは。秋田県由利本荘市でごてんまりを作っています〈ゆりてまり〉です。

ハロウィンが終わってから、世間は一気にクリスマスムードになりましたね。
わたしが秋田にUターンしてきたのは、ちょうどクリスマスの時期でした。さらにごてんまりを作ろうと思ったきっかけが、都会の華やかなクリスマスツリーだったので、クリスマスは〈ゆりてまり〉にとって特別なイベントです。

今回はクリスマス用のごてんまりがどのようにして生まれたのかをお話ししたいと思います。

2018年当時、わたしはごてんまり教室に通い、ちょっとだけまりを作れるようになっていました。
とはいっても、まだまだ習ったばかりの状態で、自分一人で作れるのはせいぜい〈菊〉と〈星〉のまりだけでした。

「今作れないのなら、作れるようになったらこんなまりを作りたい」
そう思って、スケッチブックにイラストを描きました。
ごてんまりのオーナメントがツリーにいっぱいぶら下がった、まだどこにもない、夢のクリスマス風景です。

クリスマス イラスト

画面中央の女の子は、当時公開されていたディズニー映画『くるみ割り人形と秘密の王国』からイメージを借りました。
ドレスや髪型なんかはほぼそのままですね。
お屋敷にいたはずの女の子(クララ)が、迷っているうちにいつの間にか異世界の雪の森に足を踏み入れてしまう…という場面を描きました。

異世界なので、雪の中にごてんまりを吊したら濡れちゃうんじゃないかとか、火の付いたろうそくを木に置くのは危ないんじゃないか、なんて常識は通じません。
たとえ雪の森であろうと、ごてんまりはちっとも濡れなくて綺麗なままだし、木に火の付いたろうそくを飾っても火事にならないし、女の子はこんなに薄着でも寒くないんです。

だって「夢」のクリスマスツリーなんですから。

ただ、この当時わたしが〈菊〉と〈星〉のごてんまりしか作れなかったものですから、ごてんまりはすべて〈菊〉と〈星〉です。
そして色は赤、緑、白のみ。
一発でクリスマスと分かるカラーリングですが、凡庸すぎてオリジナル性がないとも言えます。
「夢」は自由で何でも可能なように思えますが、それを見る人の知識の枠組みや、そのとき持っているイメージの幅を超えられないんですね。
きっと今クリスマスのイラストを描いたとしたら、もっといろいろな柄のまりを描くと思います。

そして自身のごてんまり技術の向上にともない、このイラストのまりを実現化させることに成功しました。
そのまりは、ご厚意で2019年に市図書館に飾らせていただきました。

オーナメントと小さなプレゼント

カダーレ クリスマスツリー

このときは嬉しかったですね!
イラストに描いたものが本当になることってあるんだ、これが夢の実現か、と思いました。

2020年のクリスマスには能代のイベントに参加しました。
そこでごてんまりオーナメントを小さく作り、ストラップにして販売したところ、大好評であっという合間に完売しました。
↓小さいサイズのストラップは、卓上のツリーに飾るのにもぴったりでした。

小さなクリスマスツリー ごてんまり

今年のクリスマスは、今までとまた違ったところに展示させていただく予定です。
どんなクリスマスの風景が見られるか、今から楽しみです。
今年もごてんまりオーナメントをたくさん作って、皆さんに喜んでいただけるようにがんばりたいですね!

クリスマスのオーナメント





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