人とのつながり(7日目)

2021.02.21  備前香澄

今日は日曜日ですが、日本酒造りにお休みはありません!

なんたって酵母は24時間働いているので、酒母や醪は毎日成分が変わります。それを調べたり、櫂入れしたりしてお世話をしなければならないのです。

それだけでなく、天寿酒造さんでは毎日のように仕込みがあるので、蔵人の皆さんは酒造りのスケジュールに合わせて休日を決めています。

午前中は私も一緒に働きました。金曜日に槽で絞った後、残った酒粕を剝がす作業です。最近は酒粕の匂いが、ちょっといいなぁと思うようになってきました。皆でちょっとした世間話をしながら作業していて、笑い合って仕事ができる雰囲気を大事にしているようにも感じました。

話の中で、副業としてユーチューバーなんかどうだ?という冗談から始まり、各酒造がYouTubeで動画を出しているけれど、実際に見ている人はすでにファンの人がほとんどで、再生回数はなかなか伸びないよなぁ、と難しい問題を話すこともしばしば。

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間に蒸米運びを入れながら、酒粕剝ぎは終了し、午前中が終わりました。

今日はお昼寝をして(けっこうぐっすり寝ちゃいました笑)、午後は杜氏の一関さんとお話ししました。

SAKE DIPLOMA(酒ディプロマ)という日本酒の資格があります。一般社団法人日本ソムリエ協会(J.S.A.)が認定しているもので、受験資格は満20歳以上になっていることだけです。

問題は主に下の写真にある教本から出題されます。日本酒がどうやって造られるのか、地域によってどう違うのか、お酒によってどんな料理と合うか、などが書かれています。

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この資格を取得していると、日本酒や焼酎のプロフェッショナルと公認されます。日本酒を造る人も売る人も、取っておいて損はない資格です。造り方だけでなく、日本酒の歴史、テイスティングなど、広く理解しなければならないので、取得するのはかなり難しいだろうと思います…(^^;) 

ただ、教本を読むだけでもとても勉強になります。一関さんがインターンの間貸していただけるそうなので、有難く活用したいと思います(*^^*)

さて、今日私が学んだのは、仕事をする上で重要になる『人脈』についてです。

私は大学生になってから、実家の酒蔵を無くしたくないと強く思っていることを自覚しました。私は実家で一蔵人として働けたらそれで満足(これも最近自覚しました)なのですが、人不足の中そうも言ってられません。社長や杜氏などの重要な役職についたり、造りだけでなく営業もしなければ守れない、かもしれない。

そうなったとき、助けてくれる人がいるのはかなり大事なことです。小、中、高、大学生のとき友人だった人が、ラベルのデザインを考えてくれたり、知り合いの取引先を紹介してくれたり、友人にうちで造った日本酒を勧めてくれたり。

想像の中のことですが、考えるだけで心強いです。何もかも全て自分一人でなんとかできるなんて、そんなことはないと思います。(だからって、頼りきりになるのは以ての外ですが。)

だから、大学生活では友人とのつながり、先輩方とのつながり、教授とのつながり…それらを大切にしていきたいです。

そもそも、友人と仕事で関われるなんて、それだけで楽しそうだなと思います!笑

今日はこのへんで~。

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