Back to Memory Lane

コロナ禍の在宅勤務→案件キャンセルの嵐→いよいよやることも尽き、期せずしてnote再始動となりました。

時間は腐るほどあり、これを機会にじゃんじゃんUP、できれば書き貯めもしたいけれど、何を書けばいいのかわからない…

もちろん、昔書いた '95 till Infinity作品について / 目次 )のチャプター分けはいくらでもできるけど、昔書いたもののリライトばかりするのもつまらない。

せっかく時間があるんだから、まっさらなものを書きたいけど、何を書けばいいのかがわからない…

せっかく書くからには、たくさんの人にぜひ読んでほしいところだが、40何話にもなってアクセスがまったく伸びない '95 till Infinity がいい例だが、結局のところ世の中に需要がないのだと思う。

'95 till Infinityといえば、最初にこれを書いて、大阪の年上の友人・FJMに見せたところ、「これ、"お前が誰に向けて書いたんか"、そこがよう見えん」と言われたことを思い出す。

それまで "書く" ということをそんな視点で考えたこともなく、"俺のような趣味嗜好を持った人、そんな人に読んでもらいたい"とつまりながらも答えたのだけれど、正直なところ、"そんなつまらんこと考えんでも、いいものを書けば、受け入れてもらえる!"と憤慨していた。


それから10年の時が経ち、プロのライターとして長年活躍されている方 の 書くテーマを決めたら、1行の前にマーケティング3C分析を " という記事を読み、FJMに言われた時から悔しいながらも本当は自分でもわかっていた " 3C分析 *3C = Customer (顧客), Competitor (競合) & Company (自社) " について考えた。

(引用させて頂きましたが、実は海外移住時に日本の銀行とケンカし、日本の口座がない為、有料分を読めていません。立ち読みで本を語るようなことをしてすみません…!)

"3C" は大事!

その重要性は、マーケティング業界の片隅に身を置き、日々仕事の中で日本人の、特におじさま方に多い "いいもの作って置いてりゃ売れるっしょ!" という姿勢に苦労しているので、非常によーーーくわかる。

さらに、

 "美しい、美しくないかだけじゃなく、クライアントが求めているものを、最終ゴール・結果から考え、送るべきメッセージをターゲット層にきちんと届けることが1番大事。自分の表現だけを考えるんだったら、安定した会社勤めなんかしないでリスクを取ってアーティストになればいい" 

なんて、ゴール~ターゲット層~メディアを考えられない部下のデザイナーにさんざん言ってきた身なので、自分の自己矛盾、青臭さも、恥ずかしさに身が震えるほどよーーーくわかる。

ただ、それでも俺は自分が書きたいものをマーケットやニーズのことなんか考えずに書いていきたい。そこに需要がなかったとしても、自分が書きたい、自分にしか書けないものを書いていきたい。


そう考えた時に今書いておきたいのは昔のこと。

何者でもない俺の昔のことに誰が興味を持つのかはおいておいて、20代までは昨日のことのように思い出せたことが、30代に入ってから、フィルター1枚通した『向こう側』の世界で誰か他の人に起こったことのように感じるようになり、今では多くのことをさっと思い出すこともできない。

記憶が薄れ、消えていっているのか、それとも自分が今生きている日常が『向こうの世界』とかけ離れたものになってきているからかはわからないが、自分という人格の核を作ってくれたかけがえのない世界が消えていくように感じ、"アルジャーノンに花束を"じゃないけれど、そうなっていくことが本当に哀しい。

それが本当にここではない、『向こう側』のものになってしまい、向こう側へのドアが完全に閉じて、誰の中にも存在しないものになってしまう前に、このnoteの中だけでいいので、形に残していきたい。そう強く思う。


さて、そして何をどう書くか。

昨晩そんなことをベッドで考えながら、何かネタはないかなと昔あったことを思い返していたのですが、以前は ”登場人物が誰で、その彼 / 彼女とどう知り合って、どのような経緯でその出来事が起きて~” というようなことが、時系列で、なんだったら相関図的なものとともに自然に思い出せていたんですが、もうそんなことはできません。

今できるのは、単体の記憶から”あいつとはどうやって知り合ったんだっけ?てか、なんであいつあそこにいたんだっけ?そもそもなんでそんなことになったんだっけ?”と1つ1つクモの糸を辿り、全体を思い出すこと。

そんなことじゃまとまりのある、系統だった物語なんて書けやしないけど、このポンコツの脳で贅沢を言ってはいられません。

今思い出せる、印象的なシーンを抜き出して、書けることを書けるように書いていきたいと思います。

自分にしか書けないものを書く。

消えゆく世界を不完全な形でも、ネットの世界の片隅に残すことにします。



noteも含めた"アウトプット"に生きる本や音楽、DVD等に使います。海外移住時に銀行とケンカして使える日本の口座がないんで、次回帰国時に口座開設 or 使ってない口座を復活するまで貯めに貯めてAmazonで買わせてもらいます。