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共に学校をつくる、が本格的に始まった日。

3月14日。
今日は、大日向小学校の「共に学校をつくるための対話の会」と「第1回学校セッション(以下SS)」が開催される日です。

開校しておよそ1年。
僕にとっては(おそらく大日向小学校にとっても)実質的・本質的な開校は今日で、イエナプランが実効を始めるのも今日なんじゃないかと思っています。

対話の会と学校SSは、当初は学校で対面にて実施する予定でしたが、今回はオンライン(Zoom)で実施します。
全児童・全保護者・全教職員が参加します。
構想、発案から6ヶ月、教職員・保護者・理事会が連携しながら議論設計とアジェンダセッティングを対面とSlackで数十回繰り返し練り上げてきました。

「対話の会」は2時間。
いわゆる保護者会です。
クラス振り返りはZoomのブレイクアウトセッションを用いて実施します。
進め方(プロセス)と内容(コンテンツ)は事前に下記を全保護者に周知しています。

1.学校からのお知らせ(8項目)
2.クラス振り返りの進め方
3.全体振り返りの進め方
4.保護者によるプレゼンテーション

大日向小学校は、オンラインツールを下記のように使い分けています。

1.学校からの情報伝達はオクレンジャー
2.保護者同士と教職員・理事との情報共有と交流は任意参加のSlack
3.教職員の業務推進はWorkplace
4.各種資料の共有はGoogleドライブ
5.リモートミーティングはZoom

新型コロナウィルスの感染拡大を防ぐためのに休校が3月2日から始まりました。
私たちは休校=学校を休みにして何もしないのではなく、2日の朝からオンラインでのサークル対話とブロックアワーによる学習・コミュニケーションを進めてきました。
その結果として、この12日間で特にZoomのリテラシーが深まりました。
今日の集いがオンラインで開催できるのは、この12日間という時間をかけて、保護者も含めZoomの使い方を実践しながら学ぶことができたからです。

「対話の会」に続いて開催される「第1回学校セッション(以下SS)」はすべての児童・教職員・保護者・理事が参加します。
学校SSはいわば「総会」といったところでしょうか。

これまで各SS(子ども・保護者・教職員・理事)で、学校SSで話し合う内容について幾度も議論を重ねました。
今日の学校SSは各SSから2つずつ持ち寄られた計8個の「みんなで話し合えば解決・解消・達成できるであろう課題」を各SSの代表者2名計8名が話し合います。
今日決められることがあれば決めますし、今日決まらないことは各SSに持ち帰り第2回学校SSで再度とりあげることになるでしょう。

このやり方が「正解」だとは誰も思っていません。
まずはやってみる。
やってみてあまり効果が見られないようなら少しずつ変える。
僕はそんなスタンスでいます。

対話の機会に誰もが参加することで、ひとりひとりにオーナーシップ(自分事として扱うこと)が生まれます。
このオーナーシップの連続・継続が「私の、私たちの学校」という感覚、学校を起点にしたコミュニティに所属する感覚をもたらしてくれるはずです。
準備期間から開校後の今日までは、「イエナプラン風」だったかもしれません。
コンセプト(概念)をオランダのイエナプランスクールからお借りして学校を開いて進めてきた感覚が僕にはありました。

今日からは「風」でもなく、大日向小学校のイエナプランが始まる予感がします。
何を大事にするのか、というコンセプトを対話を通じて自分たちで生み出したからです。
そして、そのコンセプトを具体化する道筋を、対話に参加することで実現するという体験・経験を積み重ねてきました。
これらは私たちの大きな財産です。
大日向小学校の最も特筆すべき特徴です。
「共につくる学校」を体現するのだから。

今、14日の朝8時。
10時から始まる今日の「催し」がとても楽しみです。
今日を迎えるまでに、このプロセスに参加してくれた全ての人々に感謝します。

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