アメリカ・カナダツアー2011〜その23 ツアー総括〜
2011.09.27に日本を出発し10.21に帰国するという25日間に及ぶ初の海外ツアー。
全員が初めての海外。
不安と期待の中の初めてのツアーでした。
移動距離
目的地に設定できる数に限りがあるのであまり影響のないように少し省略したけどだいたいこんな感じの移動。
総距離約7539km
ニコは8000km越えたっていってたんでだいたい合ってると思う。
直線にすると北アメリカの南端の国パナマからカナダのバンクーバーくらいまでの距離。わかりにくいか。
日本では考えられないくらいの移動距離。アメリカ広い。
長時間移動してはライブをし、また次の日に長時間移動してライブをする日々。漫画みたいな日々でした。
ライブ環境
ライブをする環境は日本とは結構違った。日本のほとんどのライブハウスは機材全て揃っていてスタッフも足りている。スタジオを併設していてギターすらレンタルできる所もあるので、極端に言えば手ぶらで行ってもライブができる。それくらい素晴らしい環境。それだけ機材費、人件費などに費用がかかっているためバンドはノルマを払う必要がありライブハウスはその売り上げも含め運営を成り立たせる面があると思う。
アメリカはだいたいバーでライブをする(集客のある有名なバンドは日本のライブハウスみたいなところでライブしてると思う)。バーのステージには必要最低限の機材のみ。PAもだいたいいない。バンドはドラムセットからアンプ、マイク全てを持ち込む。バーは経費がかからない。ステージを貸すだけ。バンドがライブをしてくれたから人が集まりお酒の売り上げが増えバンドにギャラが出る。
どっちも長所と短所があると思う。
日本でだけライブをしていると恵まれた環境に気づかないもんだ。
お客さん
アメリカのライブに来る人たちはお酒を飲み音楽を楽しみに来ている人が多い気がする。友達に呼ばれたから友達だけみて帰る人は少なかったと思う。当然日本より盛り上がる。自分がいいと思えばわかりやすくリアクションをくれるので演奏する側としては楽しい。
ツアーの組み方
ほとんどライブハウスではなくバーでライブするので日本の所謂ブッキングマネージャーはいない。ライブ後のブッキングマネージャーのダメ出しもない。ツアーを組むときはツアープロモーターを通すのが普通みたい。今回のツアーもThe Real Dealがアメリカのツアープロモーターにツアーブッキングを頼んでいた。ツアープロモーターが各地のイベンターにライブを企画してもらっているのだと思う。日本ではほとんどのバンドが自分でライブハウスに連絡してツアーをお願いしている。アメリカ方式だとバンドはバンドのことにより集中できる気がする。日本方式だと自分の好きな場所で組んでいけるのがいいところか。
気を付けること
これから海外に行くぞって人に気をつけて欲しいのは治安の違い。バーでのライブがほとんどなので楽屋がないことがほとんど。普通に荷物パクられる。必ずライブ本番中は荷物もステージに上げておくことが大事。荷物さえパクられなければなんとかなる。パスポート紛失はとにかく面倒。
後、飛行機に乗り遅れない。当たり前すぎるけど海外で乗り継ぎの時は旅慣れてない方は何度も確認したほうがいいと思う。飛行機乗り過ごした時の絶望感はすさまじいぞ。
単独行動は控える。特に英語のできないメンバー。全員がそれぞれポケットWifiか海外用のsimカードがあればましではあるが海外で迷子になると探すの大変。
初アメリカ・カナダツアーの感想
出だしで飛行機乗り過ごしたり、メンバーがパスポート入りのカバン盗まれたり、その時はすごい絶望感を感じたけど今となってはいい思い出。自分たちのライブがPUNKの本場アメリカで通用するのかって不安に思ってたけど全然通用したのが嬉しかった。たくさんの人がライブ後にAwesome!って言ってくれた。ごはんはあまり美味しくなかったかなw。次回はアーティストビザを取ってがっつり西海岸をツアーしたいもんだ。
アメリカツアーの組み方
自分が行った当時と結構時代が変わったのでより行きやすくはなっていると思う。一番簡単なのはFacebookやInstagramなどで売れていないが精力的に活動しているアメリカ(カナダ)のバンドを見つけて一緒にツアーに行くことかなと思う。日本のツアーと交換するとか。
ツアープロモーターに頼んでツアーを組んでもらうのも一つ。ただプロモーター側にいくらかお金を払う必要がある場合が多いと思う。プロモーター側から誘われた場合はもちろんギャラがもらえるが。
自力でライブハウスを見つけて連絡してブッキング組んでもらったり各地のバンド、イベンターを探してツアーを埋めていくこともできないことはないがなかなか大変。
アメリカはビザを持たない人がアメリカ国内でお金を稼ぐことにすごく厳しい国なので、入国の際に楽器を持っていると入国できず強制送還される可能性がある。アメリカのバンドに機材をすべて借りるのが無難だと思う。アーティストビザがあれば問題ないがを申請するのに全部自分でやっても30万円くらいはかかるみたい。誰でも取れるわけではないのでなかなか難しい。
日本ツアーに来ているバンドと仲良くなって手伝ってもらうのが近道かも。
せっかくPUNK ROCKをやっているなら是非一度と言わず何度も海外でライブするべきだと思う。日本の日本っぽさ満載のメロコアが好きなら行く必要はないと思うが。世界的な日本のバンドがもっと増えることを願っています。
アメリカ・カナダツアー2011編を最後までお読みいただきありがとうございました!次回はヨーロッパツアー2014編!乞うご期待!!
お気に召しましたら少しのサポートお願いします。レコーディング費用、次回の海外ツアーの足しになりますm(_ _)m