新しいプロダクトに挑むデザイナーが1ヶ月目に取り組むべき7つのステップ
Money Forward Design Advent Calendar 2024の10日目の記事です🎄
こんにちは!マネーフォワードで toBプロダクトのデザイナーをしています、イデイです。
プロダクトデザイナーにとって、新しいプロダクトを担当することはワクワクする一方で、プレッシャーや不安を感じる瞬間でもあります。私は今年6月から新しいプロダクトを担当することとなり、必死に取り組んでいました。
この記事では、半年の間で実際にやって良かったと感じたことを中心に、新しいプロダクトを担当する際の1ヶ月目に取り組むべきこと7選をご紹介します。
また、これから新しいデザイナーを受け入れる予定がある方がオンボーディング資料を準備する視点でも参考になる内容となっています。
この記事は、既にリリースされたtoBプロダクトを前提としていますが、一般的に活用できる内容となっています。
7つのステップ
1. プロダクトを理解する
概要
担当するプロダクトの概要を把握し、提供価値やターゲットユーザーについて深く理解します。
目的
プロダクトの全体像を正しく理解し、プロジェクトを進行するための土台を作るため。
やってみた所感
まずはざっとでも理解できたことで、その後のインプットがしやすくなりますし、迷いそうな時の道しるべにもなりました!
2. チーム構成・コミュニケーション方法を理解する
概要
チームメンバーやステークホルダーの構成、使用されるコミュニケーションツールやプロセスを把握します。
目的
チームのメンバーとスムーズに連携できる環境を整えるため
やってみた所感
これはプロダクトを理解することと同等、あるいはそれ以上に重要だと感じました!デザイナー1人ではプロダクトをつくれませんからね。
3. キーパーソンを把握する
概要
チーム内外のキーパーソン(意思決定者や影響力を持つ方)を把握します。
目的
プロジェクト進行時に必要な情報やサポートを得やすくし、合意形成をスムーズに進めるため。
やってみた所感
キーパーソンの方々から意見をもらい、議論する時間を設けることで、新しい気づきや重要な視点を得られ、プロジェクトの進行がスムーズになりました!
4. ユーザーの業務フロー図を書く
概要
ユーザーが行っている業務を図にまとめます。プロダクトが業務のどの部分をカバーしているのかを視覚化します。
目的
ユーザーの業務を理解し、プロダクトづくりをするための土台をつくりため。
やってみた所感
チームにすでに業務フロー図は存在していましたが、自分で実際に描き直してみることで理解が大きく深まりました!
5. プロダクトの一連の流れを体験してみる
概要
プロダクトの業務フロー図を元に、実際にプロダクトを操作してみて自ら体験してみます。
目的
業務の中でユーザーがプロダクトをどのように操作するか、という視点で、提供価値と現状の課題を理解するため。
やってみた所感
実際にユーザーになりきって一連の流れを体験することで、理解度が大きく上がりました!この段階まで来ると「だんだんプロダクトについて分かってきたぞ」という実感が湧いてきました!
6. 競合プロダクトを触ってみる
概要
競合プロダクトを把握し、可能であれば実際にプロダクトを操作し、UIや機能を比較します。
目的
競合・自社の強みや弱みを理解し、差別化や参考となるポイントをインプットするため。
やってみた所感
自社のプロダクトだけを見ているだけでは視野が狭くなりがちですよね。競合と比較することで、自社プロダクトの良い点と改善点が明確になり、結果的にプロダクトへの理解も深まったと実感しました。
7. プロダクト戦略・ロードマップを理解する
概要
プロダクトの中長期的な戦略やロードマップを把握する
目的
プロダクトの将来的な構想を踏まえて、「今何に注力しようとしているか?」をインプットするため
やってみた所感
進行中のプロジェクトの目的を理解し、自身のモチベーションを高める上でも非常に重要なステップだと実感しました!
1ヶ月目のゴール
最終的には以下の問いに答えられると良いでしょう
ユーザーは誰か?
ユーザーはどのようなゴールを達成しようとしているか?
プロダクトはどのような方法で、どんな価値を提供しているか?
なぜそのプロダクトが必要とされているか?
なぜ競合製品ではなく自社製品を選ぶのか?
まとめ
最初の1ヶ月間は、新しいプロダクトを深く理解し、関係者との信頼を築くための大切な期間です。
この記事で紹介した「7つのステップ」を実践し、その後のプロジェクトに必要な情報とスキルを整えてみてください!
明日のアドベントカレンダーは、Vidiaさんです!お楽しみに🎄