Twitter今日の一曲2019

Twitter「今日の1曲」連続投稿 2019.11.09 - 11.15

11月9日(土)
実力があっても世間的には評価があまりされないアーティストっていますよね。今日の1曲は「20世紀で最も才能があり最も過小評価されているジャズシンガーの1人」といわれている女性シンガーの歌です。

シカゴ生まれの人で、最初は教会の聖歌隊で歌っていたそうですが、アカペラのゴスペルグループで旅回りなどもしていたようです。そこから次第にジャズの方に移っていったようですね。

そして地元のレーベルと契約してレコードを何枚か出した後にロサンゼルスに移り、コルトレーンのアルバムで有名なインパルス・レーベルと契約したりして、一線級のジャズマンとの共演も果たしています。

1964年のそのインパルスからのアルバムの中の1曲。19時ごろに。

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【Show Me (1964)】
インパルス・レーベルからリリースされたロレツ(ロレス?)・アレクサンドリアの最初のアルバムの中の1曲。アルバムタイトルの “Alexandria the Great” は「アレキサンダー大王」のもじりですね。確かにとても上手い歌手ですけどねー。難しいもんです。https://youtu.be/NsVIg5ydo3o


11月10日(日)
バンドのメンバーの入れ替わりは世の常で、何人か脱退して新しいメンバーが入っても普通バンド名が変わったりはしませんよね。

ただメンバーの名前がバンド名に入っている場合は普通変えざるを得なくなりますよね。ニール・ヤングいないのにCSN&Yとは名乗れないように。

ところが 今日の1曲を歌ったバンドはメンバーが脱退したのに、そのままの名前で活動を続けたんだそうです。まあ、レーベルとの契約とかあったようですが。

1971年、まだ脱退前のヒット曲を19時ごろに。

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【Don’t Pull Your Love (1971)】
ハミルトン・ジョーフランク&レイノルズは、そんな名前の3人がメンバーでスタートしました。この曲がヒットした後レイノルズはバンドを脱退しましたが、バンド名はそのままだったという妙な経緯があります。なので動画にもいませんね。 https://youtu.be/9vkdzBSuyUg


11月11日(月)
今日の1曲はスティービー・ワンダーの1970年代のヒット曲なんですが、今日は11月11日で「ベースの日」なので、ベースのイントロが印象的ということで、あるバンドによるカバーバージョンを選びました。

力強いスラップ・ベースがイントロから躍動するアレンジになっていて、スティービー・ワンダー本人も気に入っていたとか言う話です。知らんけど。

カバーしたバンドにとってもヒットとなって、ブレイクするきっかけともなった曲です。オリジナルメンバーの薬物過剰摂取による死を乗り越えてのヒットでした。プロデューサーとの葛藤など色々苦労はあったようですけどね。

1989年のヒット曲。19時ごろに。

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【Higher Ground (1989)】
オリジナルはもちろんスティービー・ワンダー1973年のヒット曲。レッチリのこのカバーバージョンではフリーのスラップ・ベースが効いていてスマッシュヒットになりましたが、バンドとしては結構苦労してレコーディングしたそうです。 https://youtu.be/686A5yPMWrs


11月12日(火)
スタンダード・ナンバーがスタンダードといわれるのは、もちろん曲が良くて多くのミュージシャンやリスナーから愛されるからなわけですが。じゃあどれも作者が力を込めて全精力を注いで作ったような曲か、といえばそうでもなわけで。

逆にわりとさらっと作ってしまったような曲でも、力が抜けていて気楽に聴けていい、なんていうタイプの物もあるわけです。今日の1曲なんてのもそんな曲かと思うのですが(作者が聞いたら怒るかな?)

フランク・シナトラがいたころのトミー・ドーシー楽団のために書かれたという曲です。1940年の作品で、シナトラの最初期のヒットソングになりました。

今日はあのトランペッターによるカバーで。19時ごろに。

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【Polka Dots and Moonbeams (1958)】
ジミー・ヴァン・ヒューゼンとジョニー・バークがトミー・ドーシー楽団のために書いた曲で、フランク・シナトラの初期のヒット曲です。シンプルな曲ですが、多くのアーティストが演奏しています。チェット・ベイカーのトランペットで。 https://youtu.be/P5MWayN4jHQ


11月13日(水)
その昔、サーフロックという音楽ジャンルが盛んだったころ、「サーフギターの王様」と呼ばれたギタリストがいました。

そういうタイトルのアルバムもあったようですけどね。今日の1曲はこのギタリストの代表曲の1つです。

ある映画のサントラに使われたりして今でもよく聴く曲です。エキゾチックなスケールが印象的に使われている曲。

1962年の曲。19時ごろに。

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【Misirlou (1962)】
ディック・デイルは「サーフギターの王様」の異名を持つギタリストでこの「ミザルー」などが代表曲。映画『パルプ・フィクション』に使われてましたね。中東風のスケールを用いたワイルドなギターが有名です。残念なことに今年の3月に亡くなりました。 https://youtu.be/knJGAXF78ks


11月14日(木)
今日の1曲は最近注目を浴びているイギリスの若手女性シンガーの曲です。カンブリア(っていうと村上龍の顔が浮かびますが、イギリスの地名です)出身だとか。

今年になって初めてのアルバムをリリースしましたが、音楽活動自体はもっと若い頃からしていたようです。

両親がジャズミュージシャンだそうで、その影響なのかジャジーなスタイルのいわゆるネオソウル系のサウンドです。

デビューアルバムからの1曲。19時ごろに。

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【Sun Kissed (2019)】
ブライオニー・ジャーマン・ピントはイギリスのシンガーで、両親はジャズミュージシャンだそうです。バンド活動していたものの美術学校に通うために一時音楽から離れましたが、2015年に活動を再開、今年デビューアルバムが出ました。そのアルバムから。 https://youtu.be/DUY5DSY4XDU


11月15日(金)
ヒット曲にも色々合って、発売されてすぐにトップまで上りつめて、わりと短期間に消えてしまうような曲もあれば、トップまではいかなくても、じわじわと長い期間チャートにいて気がついてみれば大ヒットなんて曲もあります。

今日の1曲はそんな後者の方のタイプで、ビルボードのチャートのトップ100に半年以上もいたそうです。最高位は7位でしたが、年間チャートでは12位に食い込んでいます。

ちょうどディスコブームの頃でしたが、この曲はソフトロック系のバラードナンバーで、なんでも別の人をイメージして書いたんだそうですが、本人のデモ音源をちょこっといじって発売したらヒットしちゃったという話も。

1977年から翌年にかけてのヒット曲。19時ごろに。

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【I Go Crazy (1977-8)】
40週連続ビルボード100位以内という、当時の記録を作った曲。ポール・デイヴィスは1980年代にもヒット曲を出しますが、強盗に銃で撃たれたりしたこともあり、87, 8年頃に引退してしまいました。 映画『なんとなくクリスタル』にも使われました。 https://youtu.be/_L886mjb0O8

好きな音楽を紹介したり、演奏したり、音楽をテーマにした笑えるショートフィクションを書いています。ジャムセッションが好きなので、そのネタが多いです。