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デジタルリリースする前に、やるべきことリスト10+2

1.マーケットリサーチをする

あなたのオーディエンスがどんな音楽が好きなのか、普段どんなことに興味を持っているのか知ることはとても重要です。すでにソーシャルでフォロワーがいるなら、フォロワーに自分で作成したアンケートフォームに答えてもらうのがよいでしょう。Googleフォームや、 SELECTTYPEなど無料でも活用できるサービスでいいかと思います。海外オーディエンスの温度感を知っておきたい場合は、Tunecore Fan's Review(TuneCoreで配信してなくてもok)では、40$プランで結構細かいFeedbackをもらうことが出来ます。*日本語曲ではためしたことないですがオーディエンスは英語人なので、あまりおすすめはできません。海外リアクションは、後述する12.Submithubでプレミアムプランでやればインフルエンサーから同様に楽曲についてのFeedbackもらえるのでそれでもいいかなと思います。

Submithubでのコメント例: "ラブリーな一品、プロダクション、ミュージシャンシップだね。でも僕のプレイリストには、もうちょっと芯があるメロティーがあるトラックじゃないと"

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2.ディストリビューターを決める 

日本のDIYアーティストだったら、まず思い浮かぶ名前はTuneCore Japanだと思います。常に機能改良が加えられていて好感が持てるので、あまり配信は分かってないけどやりたいという人は選んで、まず間違いないと思います。他にも、アーティストディストリビューターなら、Distrokid, LANDR, early Reflection, friedship. etc。レーベルディストリビューターならThe Orchard, Space Shower FUGA, NexTone etc。とめちゃめちゃたくさんありますがみなさん競争関係に置かれているのでレベルは上がって来ている=ぶっちゃけどこ選んでもそう変わりない、と思います。ちなみに自分は、日本語曲タイトル/アーティスト名の場合は、日本)TuneCore Japan 海外)Distrokid (もしくはどこでも!)。英語タイトル/アーティスト名の場合は、世界)TuneCore Japan or Distrokidを使うことが多いかな。日本語タイトル/アーティスト名の場合は海外で英語表記をしたいのでわざわざ海外向けだけ別で配信をするという手間をかけてます(除くYouTube, TIkTok)。この辺の細かい話はここでは省略しますが興味ある人は連絡ください(笑)。言っておきたいのは、ディストリビューターはどこ選んでもまず間違いはなくて、大事なのはその先(注:レーベルサービスとしてのプロモーションにはあまり期待しないこと)。

Distrokid配信可能DSP一覧。betaも多いですが中国系に加えて、SNS系(FB, TikTok, Triller, Snapchat)も可能になりました。*bugだと思うのですがJ-popを選ぶとタイトルが日本語じゃないと受け付けてくれなくて困ったことはありますが、それ以外は処理も早くてシステムすっきりしてて好感触。

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3.作家としての著作権を登録する

これまで海外のラジオでかかったことすらわからないような状態から、デジタルサービスは世界中の楽曲や動画ストリーム数を全数報告してくれるという素晴らしい時代がやってきています。このnoteを読んでいるみなさんも原盤に対する対価は徴収できていると思いますが、作曲家、作詞家としての音楽著作権について日本のみならず世界から徴収できているか考えたことはありますか?もし著作権をどこかに信託していないならば今すぐアクションを取るべきです。もしアーティストダイレクトで自分で配信しているなら、アドミンサービスと言われる、配信からの著作権収入のメカニカル部分を徴収代行してくれるサービスありますので、まずはここを検討。SentricSongtrustの2社(手数料15-20%(Songtrustは登録時に1作家100$)ちなみに作家から楽曲登録に1年以上かかりますんで早めのアクションが吉) 。世界というより日本でのさまざまな権利(例えばTVでよく使われているとか)を徴収してもらいたいなら、JASRAC個人会員になることも出来ます。レーベルであれば、海外売上比率に応じて海外からの徴収確率を高めることを要検討。具体的にはインタラクティブに関してはNexToneに信託してIMPELの仕組みを活用することを検討。収入規模が大きくなれば、グローバルな音楽出版社(Dowmtown music, Kobalt等)と契約する形もあると思います。現状のパートナーと海外からの収入割合に応じて組み合わせは様々であると思いますが、デジタル=グローバルの今、日本以外からの徴収を考えないということは6%(出版社取り分も含めて作家印税としての例)の収入をみすみす放棄していることになりますよ!

4.アセット共有フォルダーに必要なアセットを揃える

これはいまさら言うほどのことはないかもしれませんが、アーティストを含むチーム全員が、また一部は外部のメディアパートナーにも共有できるように必要なアセットを、Google DriveやDropbox, Boxなどのクラウドベースドライブに整理して格納しておくとチームでの作業が非常に効率的になりますよ、という話です。格納するアイテムとしては、

楽曲のWAVデータ

320kbps MP3データ (メタデータタグ入り) *

アルバム・カバーデータ 3000 x 3000 pixel(以上)*

アーティスト写真や宣材写真 (10mb以下で)*

アーティストバイオ ロングとショート・ヴァージョン*

プレスリリース*

全ての映像データ (ミュージックビデオ、広告、SNS用動画(Twitter, FBは横長でもよいが、Instagramには正方形、Instagramストーリー, TikTok, YouTubeショートには縦長)

ターゲットとなる、プレイリスト、インフルエンサー、メディアを絞り込んだリスト

オーディエンスにストーリーなどで使ってもらえるような写真などシェア用素材

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*がついているアイテムはリリースタイトルごとにフォルダー分けしてメディアがアクセスして音源や写真をダウンロードできるようにしておくと便利

5.新しいアーティスト写真を撮影する

アーティスト写真は、これまで以上に重要なポジションとなっているといえます。Apple Music, Spotify, YouTubeチャンネルなどでのアーティストページがオフィシャルHPよりも最初にアクセスされるオーディエンスとの出会いの場所になっていることは言うまでもありません。シングルリリース毎にアーティスト写真を変えるのは予算的にちびしいかもしれませんが、アルバムリリース毎に楽曲のイメージに合わせてアーティスト写真があると世界観がつながってみえると思います。

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みなさん、フォトグラファーとはどうやって探されているんですかね?好きなアーティストのフォトクレジット見たり、友達つながりだったり、なのかな。いまいちアイディアない時は、InstagramやTwitterで写真投稿をしているアマチュア〜セミプロ〜プロカメラマンの方もたくさんいるので、素敵なカメラマンだなと思ったらその人がフォローしているカメラマン垢を一巡りすれば、結構世の中には才能が存在しているんだなと気づいたりします。

細かい話ですが、SpotifyだとロゴでもアーティストページにおいてNGは出ませんがApple MusicだとNGになって顔出ししてるアーティスト写真が基本と言われてしまいますので、この点要注意です。

6.自分のSNSをリブランドしておく

これ実際めんどっちい作業でサボりがちなのですが、例えばTwitter, FB, YouTubeチャンネルのアーティストページ、トップ画像はリリース毎にきっちり更新する準備が出来てますでしょうか?

特にYouTubeチャンネルは、アー写やイメージ画像のみならず次リリース告知要素を加えておくのが定番となっております。

Instagramは、いわずもがなFeed投稿した写真/動画が並んでいるのを見て、アーティスト性がきっちり表現されているか(告知要素のみになっていたり、日常の投稿写真が多くプロフィールがきれいでない、など要改善)を常にチェックしてゆく必要がありそうです。

メジャーでもインディーでも海外著名アーティストはきっちりこの辺も整えているので、参考にしてみればよろしいかと。

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(毎週1ネタづつ書き加えていきます!)

7.Spotify for Artistで準備を行う

8.ターゲットプレイリストとインフルエンサーリストを作成する

9.プレスリリースを発信する

10.ミュージックビデオを作成する

11.ソーシャル広告を有料出稿する (option)

12.サブミッションメディアを活用する (option)


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