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有名人の自殺をとおして思ったこと 〜動機を軸に考える〜

活動の動機

人間は、社会で様々な活動をしているが、そこには必ず動機がある。

筆者が今までに見つけた動機の種類は大きく3つある。(まだまだ長い人生、他の動機も見つかるかもしれない。)


・人の役に立ちたい、人の助けになりたいという「他者貢献への欲求」

・自分の技術、自分の能力を極限まで高めたいという「真の自己実現への欲求」

・お金を稼ぎたい、名声を得たい、支配したいという「優越感への欲求」や「承認欲求」(二項目めに対応する「偽の自己実現」ともいえるかもしれない)


有名人についてフォーカスしてみる

活動の動機について「有名人」について具体的・例示的にフォーカスしてみる。


・自分の演技や競技、政策をとおして、多くの人を感動させたり、助けたりしたい。

・自分の表現力、競技力を極限まで高めたい。

・お金をたくさん稼いだり、人気を獲得したい。


自殺の理由

活動の動機として、「他者貢献」や「真の自己実現」をその源としている人間は、どんなに批判にさらされようと嫌われようと、自分の「正義」がブレることはない。

むしろ、ブレさせることができないものが「正義」である。

自分のやるべき活動や努力にたいして、「応援してくれる人や実際に幸せになってくれている人間を見ることで幸せを感じることができる」。

自分が求める究極に近づくためには「どんな苦しい努力も幸せに感じる。」


対して、「優越感への欲求」や「承認欲求」をその源としている人間は、優越感や承認を得られているときは幸せを感じることができる。

しかし、ひとたび自分よりも優れていると思われる他人を見たり、他人からの批判にさらされたりすると、強い劣等感やさらには罪悪感、納得のいかない感情が生まれる。

それらが自分を追い詰め、最悪の結果につながる。


上記はタイトル通り、「動機」を軸に考えたものであり、自殺の理由のすべてが上記であることは決して無い。

・おかれている状況による過度の肉体的疲労が「死んで楽になりたい」という思考につながる。

世の中の愚かさにあきれて生きている意味はないと判断する

その人の自殺の理由は、その人にしかわからないし、上記以外にも沢山ある。


「優越感・承認」と現代のミスマッチ

インターネットが普及し、SNSなどで多くの他人の言葉や生活が頻繁に垣間見えるようになっている現代では、「最悪の結果につながる状況に陥る確率が高まっているのではないか。

引き金がひかれやすくなったということだ。


さらにその前段階においても、自ら発信可能になったことがその「状況」に陥る第一歩を踏み出させているのではないか。

ピストルを持つことが可能になったということだ。


自分の活動の動機について深く考え直してみると、いろいろと気づくことがありそうだ。






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