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【akippaの軌跡】Vol.8 事業の成長、組織の拡大

こんにちは、駐車場予約アプリ「akippa(あきっぱ)」広報の石川です。
このnoteを開いていただきありがとうございます!

【akippaの軌跡】と題し、2009年の創業からの波乱万丈な10年間を振り返っているこの企画。何度聞いても濃厚すぎて覚えられない弊社の歴史を、入社約半年の石川が、弊社代表で創業者の金谷と取締役の松井にインタビューを行い、複数回に渡りakippaの軌跡を振り返ります。全10回完結を目指しています。

Vol.8では、2016年、akippaの成長の背景と組織の変遷を振り返ります。

過去記事はこちらから
Vol.1 サッカー漬けの毎日から商売の道へ
Vol.2 社員3名から20名へ。創業2年目で急拡大させた理由
Vol.3 大阪と東京、2拠点での創業初期の組織づくり
Vol.4 テレアポでVCから資金調達 創業4年目でたどり着いた会社経営の考え方
Vol.5 “なくてはならぬ”をつくる
Vol.6 "ITの初心者たち"が作り始めたシェアサービス
Vol.7 "IT企業"への転身

大手との提携、名誉ある賞の受賞

石川:過去の掲載記事を見ていると、2016年1月時点で駐車場拠点数は第3位、売上高は前年同月比で20倍以上になっていたようですが、どのようにドライブさせたのでしょうか?

松井:事業の方は、2015年にDeNAさんと作ったakippaの事業計画を広田に練り直してもらって、同時にakippa事業部を任せていったタイミングですね。僕は組織の拡大に注力していました。

金谷:広田を責任者にすることによって、代表である私が指揮することに比べるとスピード感が落ちるのはわかっていましたが、権限委譲は必要だと考えていましたし資金調達や大手とのアライアンスなどもあったので移行していきました。個人宅に限らずにマンション付帯の駐車場や法人所有の土地も貸し出したり、ナビアプリと連携させたりしながら、駐車場数、会員数を増やしていきました。

強みの営業力を生かし、サービス開始2年で
大手コインパーキング事業者2社に次いで3位の拠点数になった

石川:akippaといえば大手企業との提携、というくらいこの頃からプレスリリースもメディア掲載も多いですよね。中でもトピックスがあれば教えてください!

金谷トヨタ自動車さんとの提携ですね。これは大きなニュースでした。トヨタさんのスマホアプリ「TCスマホナビ」でakippaの駐車場予約ができるようにしたほか、ファンドを通じて出資もしていただきました。

金谷:あとは「2016年 日経優秀製品・サービス賞」の優秀賞に選ばれたことも、大きなニュースでした!

この年にスマホアプリで受賞したのは
「akippa」「ポケモンGo」「メルカリ」だった

松井:この年には、akippaオーナーさんと社員が交流するオフ会「akippa meetup!」を大阪と東京で開催しました。普段、電話とメールでしかコミュニケーションを取らないakippaを支えてくださるオーナーさんに会えるのは貴重な時間でしたね。

「akippa meetup!」の様子がまとまった記事はこちら▼
https://www.akippa.com/akichan/owner/owners-howto/akippa-meetup-in-osaka-vol2

石川:大型調達に始まり、ビッグネームとの提携、名誉ある賞の受賞まで。営業力、広報力があるからこその飛躍の1年でしたね。

「自分のことよりもakippaの成功が大事」

石川:そんなakippaを作った組織ですが、どのような変化があったのでしょうか?

金谷:組織の面では、当時執行役員だった佐川と佐藤から、執行役員を辞任したいと申し出がありました。本人たちから、「プレイヤーとしては絶対負けませんが、マネジメントは自分たちよりできる人たちが入ってきました。自分のことよりもakippaの成功が大事ですので辞任したいです。」と。

松井:本人たちからだったんですか?なんでですか?

金谷:マネジメントを得意とする優秀な方々が入ってきてマネージャーになってもらっていたのですが、現場で活躍している佐川、佐藤が執行役員だったので齟齬があると感じていたようなんです。ベンチャー企業の経営者さんが書く本で「プロパー社員と、あとから入ってきた社員で衝突が起きる」ということがよく書かれています。でもakippaにおいては一切そういうことが起こっていません。なぜかというと、やはり執行役員だった2人のこの行動が大きいです。役員になる人は沢山いても、こんな行動と言動ができる人は世の中にほとんどいないはずで、この利他の精神こそがakippaのアイデンティティになってます。そして彼らは今もプレイヤーとして最強で、大活躍してくれているのが嬉しいですね。

松井:そういえば僕も副社長でしたがその役職いらないと自分から言いましたね。

石川:自分からの申し出だったとは知りませんでした。勇気ある決断ですね。この頃から中途が増えて組織としても変わりつつあったんですね。

松井:大きく変わりましたね。必要な穴を埋めていくようなイメージで採用していました。必要なポジションも多かったので、1年くらい採用しかやってなかったですね。

金谷:中途で入ってくれる人が多すぎて、どの順番で入社してもらったか全然覚えてないくらいです(笑)。当時はまだ出版部門もあったので、110人くらいいた時期がありましたからね。

2016年末の納会では全社で運動会をした

石川:その頃akippa事業部に入社された方々は、皆さん今も責任者として活躍されていますよね!

松井:2年経ってやっと会社に馴染んだ感じですかね。

石川:ずっと前の話に思えていましたが、まだ2年前の出来事なのですね(笑)。多くの方が入って、逆に辞める人はいませんでしたか?

金谷akippaを始めてから辞めたのは2018年のこれまでで10%もいないと思います。定着していますね。ちなみにここ1年半は社員が1人も辞めてないですね。

石川:ベンチャーは結構入れ替わりが激しい会社もあると思いますが、秘策でもあるのでしょうか?

金谷:ホスピタリティですかね!いい人が多いです。あと、松井が考えてくれたのですが、その人が幸せになる退職だったら止めないし、幸せにならない退職だったら止める、その判断基準ができたからでしょうか。

松井信頼関係を作っていく意識がある人が多いからですかね。

組織ごとのカルチャー

石川:そのほか、2016年の大きな出来事としては、出版事業の分社化がありますよね。

金谷:営業メインの出版事業と、開発に注力していくakippaでカルチャーが違うので事業部を分けました。その流れもあって、それぞれの事業がよりフォーカスして事業を進められるようにすることを目的に、2016年10月に出版事業を子会社化し、事業責任者だった加戸さんに代表となってもらいました。

石川:当時同じフロア、同じ執務室ですよね。なのにそんなに違ったんですね。

松井・金谷:全然違いました!

松井:akippaは、"インターネット企業"宣言をしてから、営業会社のカラーを消してトップダウン思考を排除、ボトムアップ思考で全体を巻き込みながら組織を作っていきました。出版事業は加戸さんに任せていたのであまり関与はしていませんでしたが、営業色がかなり残ってましたね。

金谷:あとは売上に関する考え方も違いましたね。akippaは積み上げ式のファイナンス思考ですが、出版事業の方はPL脳というか短期的な売上を求めていました。お客さんは喜んでくれていたし、心強いメンバーがやってくれていたので、それはそれで良かったんです。

石川:なるほど、そこまで違ってくると同じ組織でやる意味がないというか、逆に足かせになりかねないですもんね。勉強になります。

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事業の成長とともに避けては通れない組織や人の拡大。そんな中将来を見据えての子会社化。振り返ってみると、成長痛のような1年だったのではないかと思いました。

つづく。

■連載記事一覧
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Vol.2 社員3名から20名へ。創業2年目で急拡大させた理由
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Vol.7 "IT企業"への転身
Vol.8 事業の成長、組織の拡大
Vol.9 波乱万丈からの脱却
Vol.10(最終回) akippaのいま 

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