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【読書】シグマフォース外伝タッカー&ケイン チューリングの遺産 War Hawk

シグマフォースシリーズの外伝、タッカーとケインのお話です。これ2作目ですが1作目が買いに行ったら売っていなくて我慢できずに先に買ってしまったというわけ。

さて感想。これジェームズロリンズとグラントブラックウッドの共作なんですね。それぞれの得意分野でかき分けているそうな。そういうところもあって本編と似ているんだけどちょっとテイストが違うというか、外伝と言える仕上がりに感じました。

本編でゲスト出演したときのケインも良かったですがこの作品ではさすが主役、大活躍です。

敵の人物、ボスよりも目の前に立ちはだかる元傭兵と最凶のドローン軍団は大変恐ろしくこれからの戦争は本当にこうなるのではないか、とゾッとしました。ドローンの性能はいろいろなところで見聞きしますがかなり上がってきていますし、AI、いわゆる人工知能もまだ自立行動はできないものの計算速度が飛躍的に向上していることから学習速度や精度もかなりいろいろな分野で向上している昨今、このようなことが現実になり得るのではないかと思えます。

そんな時は機械で対抗するのではなく、ケインのような野生のパワー、アナログ力が実は大事なのかもしれません。

本書のタイトルにもなっているチューリングとはイギリスのアラン・チューリングでドイツの暗号解読に貢献した天才です。つい最近映画を見ていたので最初のシーンは映画を思い出しながら読んでしまいました。カンバーバッチのチューリングも良かったですよね。

テレビでたまたまみていたSURVIVORというアメリカのテレビドラマでチューリングの遺品をコレクションしている云々というくだりがあって、結構好きな人がいるんだな、と思いました。

ロリンズさんの作品ですから今回もいろいろなテーマが入っていますが、ドローン、AI、チューリング、LGBTQ、動物との絆、PTSDと幅広い題材を取り上げています。

さてシグマフォースシリーズもタッカー&ケインの1作目を残して制覇してしまっている状態。次の作品が待ち遠しいですね。さっさと1作目を明日からの連休にでも買って読み始めたいと思います。

おすすめ度:★★★★(星4つ。シグマフォースファンとしてはもう少し本編の誰かにも出てきて活躍して欲しかった!ケインは可愛いけど!)


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