新国立競技場に天皇杯決勝を見に行きました。
2020年1月1日、昨年完成した新国立競技場のスポーツのこけら落としである天皇杯決勝を見てきました。
試合のことはきっと色々なライターさんが書いていると思うので、サッカーファン目線で国立競技場がどうだったかをまとめてみたいと思います。
外観
木材をふんだんに使用した外観。私は特にそこに感動は覚えなかったです。新しいねー綺麗だねーくらい。すのこっぽいと言っていた人もいましたね。
何十年後かにこの木材がいい感じに経年変化で育った時に初めてかっこいいとか思うようになる気がします。その前に交換するんでしたっけ?
どちらかというと気になったのはしゃっしゃかと顔を出す植物。果たしてこの植物は必要なのでしょうか。維持費無駄にかかりそう。「その飾りみたいな植物、なくてもかっこいいよ国立たん!」と言いたくなりました。
内部〜3層目〜
自由席だったので待機列を経て席へ。ヴィッセル側だったので北側の席です。
知人が2層目にいたのですがそこに合流する前に上からの見やすさが気になって最上層である3層目に行ってみました。
ワイドコンバーターをつけて35mm換算22mmで撮影。
ワイドで撮るとかっこいいな。
そう、この写真は単にかっこいい感じで撮りたかったので肉眼よりも視野が広い画角で撮っています。試合やライブの見え方としてはあまり参考にしないでください。
もう少しだけ肉眼に近い35mm換算28mm相当で。実際の肉眼の感覚だともう少し寄ります。肉眼の「見えている」に近い35mmで撮っておけばよかった。
サッカーなどで俯瞰で試合運びを見る観戦方法をとりたい場合は3層目からがオススメ。割と見やすいです。傾斜もそこそこありつつ、1層2層3層が外に広がる形ではなく縦積みのようにある程度重なっているのでスポーツ観戦においての遠さもそこまでありません。自由席だと逆側のゴールは流石に遠いかなとは思います。
木材と金属みたいなので組まれている屋根、かっこいい。(厨二マインド)
内部〜2層目〜
試合を見たのが2層目のほぼ最上部。自由席の中でも結構バックスタンド寄りの方です。
35mm換算50mm相当で撮っているので「意思を持ってどこかに視線を注ぎ、観る」の状態の目線に近いです。
ポーッと見ている時は感覚的にもう少し遠いと思う。
iPhoneで撮ったこれがポーッと見ている時の人間の視野に比較的近いかもしれない。
日差しに関しても言いたいことが色々あるので後述します。
試合前セレモニーが終わりわちゃわちゃしている時がこんな感じ。着席がギリギリになりいいところ撮るの間に合わず。
周りの会話からとツイッター見ててですがメインにデッドスペースが多いのが気になっている人が多かった印象。ここはオリンピックの際に使う何かなんでしょうね。向かって右手の記者席無駄に広いのがオリンピック仕様だなと思いました。この辺りもオリンピック以降改修されるのでしょうか。そうであって欲しい。
試合中は一生懸命見ていたのでハーフタイムの散水の時を。
人の見え方とかこんな感じ。ぼーっと見てる「見えてる」だとカメラ的に15mm分引きでもう少し視野広がるのでもうちょっと遠く感じると思います。
この位置での試合の見やすさですが、センターサークルより自分側での試合の動きは見やすかったです。ですがそれを超えて向こう、特に逆側のゴール前なんかだと左右の動きはわかるけれど前後のボールの動きが分かりづらかったです。あくまでも個人の感想ですけれど。
内部〜1層目〜
試合後帰りがけに1層目からの眺めも撮影。
最前列は流石にフラットになりそうですが、最前列最上段でこの眺めならまぁまぁありな気がする。確実に日産スタジアムよりは近めで見やすい。味スタに近い感じだなと個人的には思いました。
客席やそこまでの導線について
皆さん色々おっしゃってますが個人的にはク◯スタ経験はそこそこ豊富なので座ってしまえば問題ないという感じ。そんなもんでしょスタジアム。前の席との間隔も広くはないと思うけれどこんなもんじゃないかな。
ドリンクホルダーはペットボトルが入らないものがあるとありましたがスタ内で購入した紙コップのやつは大丈夫っぽいです。ホットワイン買って入れてたけど問題なし。水筒派は入らないだの落ちるだの色々これまた言われていましたが、水筒なら蓋ついてるんだしどうとでもなるでしょとしか。
それよりも大きな問題はコンコースから席までと、客席エリアに入ってからの階段などの通路の狭さ。すれ違うのも一苦労なくらい狭い。席探しをしていた時でしたか、コンコース部分のゲートが客席に入りたい人の流れですぐいっぱいになってしまい、そうするとコンコースに出たい人が濁流に飲み込まれるようになって身動きが取れなくなっていました。そんな人数でコンコースと客席をつなぐゲート部分いっぱいになる???これ帰りはもっとやばいんじゃ???一人転んだら雪崩が起きそうです。お子さん連れの方これは大変そうです。
トイレ
数はサッカーを見る上での数は問題ないと思います。でもここってライブとかもするよね……と考えるとそっちの用途で女子が多いものは圧倒的に数は足りないと思いました。サッカーは何だかんだ言って男性比率の方が高いから今回はなんとかなっていました。アイドルのコンサートとかだとしんどそう。
あとですね、便座冷たいのなんとかしてくれ。ひっっっ!!てなります。
ウォシュレットは手間かかる=コスト増えるだろうからTOTOさんあたりヒーターだけの便座作ってないのでしょうか。あっでも今回LIXILなんだっけ。(TOTOさんはギラヴァンツがらみですぐ思いついた。)
あと、便座シートかサニタイザーどちらかは置いて欲しいです。アメリカ行くと特にシートはほぼ絶対あるもん。個人的にはどっちでもいいんですが、オリンピックの会場として使う以上ワールドスタンダード的なこと考えたら必要ではないでしょうか。
コンコース
広いと思います。シート敷いて酒盛りができるくらいには広いと思います。(実際知人とそのお仲間さん達がしていました。)
謎の英語
謎英語本当にあった。2層目にて。
何にも訳せてない。
スタグル
3Fの自由席とメインの間あたりだけ見たのですがそこ限定で言えば勿体無いなという感じ。
唐揚げとかポテトとかありきたりなもの売るにしてもザンギの名店とかほくほくじゃがバタとかなんちゃら焼きそばとかご当地もの招致したら特別感出て、スタグルも国立に行く目的にの一つになるくらいになりそうなのに。オリンピックの時だって日本の食アピールになるかもしれない。建物が平凡なんだからせめてスタグルぐらいは非凡な感じにしてくれ。
1Fの方が熊本のラーメンなどのご当地系は充実していたっぽいですね。2回目以降余裕がある時に堪能したいです。
ホットのお酒が充実していたのは素晴らしい。コンポタあたりもそこら中で売ってくれると冬観戦の際はありがたいのでこの声届け!
音響
味スタ埼スタよりはいいんじゃない?としか。音楽イベントじゃないので機材最低限だろうし細かいところはよくわかりません。まぁ天皇杯アンセムは例年よりいい音で聞こえた気はする。
日差し
私の座っていた北エリアのバックスタンド寄りの席、北東に当たるので試合開始時である14:30前後はちょうど太陽の真正面。西日直撃。日差しに関しては地獄かと思いました。
先ほどもこの写真載せましたが、なんなんすかこれ。
気温を確認したところ10℃でしたが、日差しが強すぎて暑い。おへそと背中の肩甲骨の間に1つずつミニカイロを貼ってあったのもあるけれど、ダウンを着ていられないくらい暑い。そしてまともに試合が見られないくらい眩しい。
1月の段階でこんなに日差しが強いので、日差しに弱い自覚のある人は日差しが読めない場合は何月であろうとサングラスを持っていく事をオススメします。キャップとかでもいいんだけどこの日差しは目を傷めてしまう。あと飲む日焼け止め持参しておいてもいいかもしれないです。
夕焼け
これはほぼ余談なのですが、北東側の席にいたので夕焼けとスタジアムのコントラストが綺麗に見えました。
日が落ちて、
ちょっとずつ空が染まって、
紫と茜色のコントラスト、はい綺麗!
なかなかいい配色。
露出アンダーにしてみると骨組みがより影っぽくなってこれまたかっこいい。(厨二マインド2回目)
タイミングと席の位置によってはこんな景色も楽しめます、という参考まで。
帰り道
これは旧国立の時もそうでしたが、最寄駅がたくさんあるのはメリット。
5線6駅使えるので分散されるのは見る側としてはありがたい限り。
比較的JRは混んでいたようですが、ちょっとのんびり出たのもあって私が利用した青山一丁目駅は普段と変わらない様子でした。
元気かつ気温が心地よければ渋谷まで歩ける立地なので、慣れてる人は歩いても良いかもしれませんね。
トータルで見ての感想
うーん、観客目線だと決して「非凡な素晴らしいスタジアム」とはならなかったです。綺麗な新築のスタジアムって感じです。建築物だけでレガシーになりうるかと言われたら素人感覚的には微妙。
それでも言われているほど試合は見づらくなかったし、それぞれの試合観戦スタイルに合わせて席選びをすれば満足のいく観戦ができる場所は皆見つけることができるくらいの作りにはなっていると思いました。
箱物自体は平凡でも、ここで行われるスポーツやライブで起こるドラマだったり運用の仕方だったりでレガシーに育っていくものでもあるのでしょう。これからここでどんな素晴らしいことが起こっていくのかに期待しておきます。
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