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読書記録8 『2020年6月30日にまたここで会おう』

著者は瀧本哲史さん。

読書記録1で『僕は君たちに武器を配りたい』を扱った。瀧本さんの著作を扱うのは2回目だ。

本講義は、去る2012年6月30日、東京大学の伊藤謝恩ホールにて行われたものである。生徒の参加資格を29歳以下に限定、約300人の10代・20代が全国から集結した。(本書冒頭より)

講義の熱量がありありと伝わってくる。本書はいわゆる「章立て」のようなものはなく、「第一檄」〜「第六檄」と講義内で瀧本さんが受講生に熱く飛ばす「檄」が内容となっている。

人のふりした猿にはなるな

本を読んで終わり、人の話を聞いて終わりではなく、行動しよう。

本当にこれに尽きると思う。だが、最も重要であるのに多くの人が「奴隷」「猿」で留まるし、どこかにある、誰かがつくる「正解」を追い求める。これからも、自分で考えて自分で決めて、行動していく。

最重要の学問は「言葉」

リベラルアーツは自分の「思考の枠組み」を構築するものだ、ともっと早く認識できていれば僕の大学一年次の教養科目の受講態度はもう少し前向きだったのかもしれない。しかしそんなことを言ってもしょうがないし、現に僕がnoteを書くのは誰にも見られていなくとも自分の言葉で自分の思考を追求しているからに他ならない。どうしても心理学系の本を多く読んでいると、「バイブル」のようなものを自分の中につくりたい気持ちは出てくる。だが、あくまで正解は自分でつくるものだ。さらにモノを書く際にはロジックとレトリックの機能をしっかりと認識していきたいと感じた。

世界を変える「学派」をつくれ

第三檄は「パラダイムシフト」についての内容が印象深い。世の中の考えの勢力というのは時代の移り変わりによって、人の生死という避けられない事象によって生じる。瀧本さんは若いみなさんが口が立つニセ預言者ではなく正しい預言者をちゃんと見極めて選択することが、正しい判断をすることが正しいあるべき社会をつくっていくという。

交渉は「情報戦」

瀧本さんの著作に『武器としての交渉思考』『武器としての決断思考』があるが、いずれもまだ読んでいない。本書における「交渉」についての講義内容を知っただけで、早く読みたい気持ちになった。近頃自分の周りでも学生が署名を行ったり大学や管理者に反発したりということが増えている。しかし往々にして「相手の利害」を分析できていないのだなとわかった。トップダウン的な「支配関係の時代」から「相互依存の時代」に変化してきている今、交渉において相互の利害関係についてきちんと分析することが重要なのだ。また、アンカリングに騙されてはならないこと、サイボウズ社の例などは大変わかりやすい。ビジネスの場はもちろん、それ以外でも意識すべきことだ。

人生は「3勝97敗」のゲームだ

最近、wantedlyでたまたま高校時代の友人が企業しているのを見つけた。僕の高校時代の友人には志が高く優秀な人が多いと思っているので、あとはリスクをとれる強ささえあればもっと「自分で何かをしよう」という人は増えるのではないか。明確な目的のもと見込みがあって動く人を僕は支援していきたいと思うし、いざ自分が人の力を借りてアクションを起こすという際にはこの「3勝97敗のルール」は心に留めておきたい。

ボン・ヴォヤージュ!!

オーディオブックのコンテンツが始まる際の話が例として取り上げられていた。やはり、「確定した未来」なんて無いし、だからこそ未来を悲観することもできれば、期待することもできるのだと思う。

瀧本さんの講義を生で受けてみたかったなという気持ちも強くある。この本から受け取った「檄」を自分のなかに持ってこれからも勉強に励んでいく。

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