衝動的な何か。
正直なぜ筆をとったのかわからない。自他共に認める言語化嫌いな私が、こうしてNoteを書いている。書きたいから書いているというよりむしろ書かざるを得ない、何か衝動的なものに突き動かされている。
日本を出てもうすぐ2ヶ月になる。
とにかく時間が欲しかった。忙しいと、それ自体に満足してしまう。でも実際は何も考えていなくて、よくわからないまま時が過ぎていく。このまま学生生活を終えることが耐えられなかった。だから持っていたもの全てを日本に置いてきた。0から自分の欲望に向き合うために。
何もない。時間だけ。こんな贅沢な状況に置かれたことがあるだろうかと考えていたら、人生で一度だけ経験していた。高校時代。学校に行っていなかった頃。いじめのトラウマと自己嫌悪で何もできずに過ぎていく時間の中で、生や死、自己についてただぼんやりと考えていた。
皆が通る道から外れたとき、初めて深く考えた自分の人生。自分の存在意義を、生きるためにどうにかして見出そうとした。
その時間がなかったら、今頃何をしていただろう。
私には今その時間が必要だ。
それでも暇な時間は不安や孤独、焦りを連れてくるもので、周りとの関係を完全には断てないこの時代なら尚更だ。
今でも時々底のない深みに落ちていくような感覚に陥る。
悪くない。人間らしい。
失われていた感覚が少しずつ戻ってきた。
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