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部屋の中でおしゃれしてみた日のこと

あいかわらず洗濯ばかりしている。

もういいかげん洗うものもなくなるんじゃないかと思っていたけれどまったくそんなことはなく、あいかわらず毎日どこからかあらわれる洗濯モノを洗濯機に投げ込んでいる。

ついこの間はまるまる1日かけて洗濯槽の掃除をした。大きなことを成し遂げたような気になってスッキリしている。自己満足。洗濯機が自動でやってくれるからわたしはこれっぽっちもがんばってないのだけれど。

パジャマ、部屋着、タオルたち、寝具たちプラスその時々に見つける洗濯物。いつも干すものは変わらない。なにかパリッとしたものを干したい。よくわからない欲求がふつふつ。


洗濯をしたいからというわけではないけれど、先日気分をかえたくていつもの部屋着ではなくお気に入りの服を着てそれに合わせたアクセサリーをつけて一日家で過ごしてみた。

袖口のギャザーがたっぷりした白いチュニックワンピースと2月に買った古着のゆるいシルエットのLEVI'S。いつもだったらこの季節このチュニックワンピースでお花見とかパン屋巡りとかしているなぁなどと思いつつ。これまで家で着ることはなかったけど春らしくてさわやかでもちろん着ていて楽ちん。

よく考えたら私のお気に入りの洋服たちは着心地が気に入って買っているものが多い。さらに基本ゆるっとしたものが好きだ。だから家で着ていて窮屈ってことはあまりないのかもしれない。お昼寝とかしたいときはちょっとシワが気になるのもあるけど。

アクセサリーはコロナで外出自粛になる直前にDecorateMeの期間限定ショップで買ったsatelaのピアス。買ったまま家でずっと眠っていた。

それは小さな粒々が連なって模様をつくりだしているのだけれど、顕微鏡で覗いた微生物みたいなフォルムでとても気に入っている。小学校の理科の授業で習ったミカヅキモとそっくり。あと葉脈だけ残った落ち葉。satelaのアクセサリーはいつも小さな生き物の気配をまとっている。

ピアスがきちんと映えるように髪の毛は高めの位置で束ねてターバンでまとめる。良い感じだ。さらにそのピアスと合わせたらオシャレよねぇと思っているリングを試しにはめてみた。意外にもすっぽり入った。

クライミングをはじめてからみるみるうちに指が太くなって、それまでに買ったリングのほとんどは入らなくなっていたのだけれど、一ヶ月以上登っていないから指の筋肉も落ちたみたい。クライミングができないことは悲しくてときどき登りたくて心臓がぎゅうぅぅとなるけれど、それはそれでしょうがない。我慢だ。登れるようになったらすぐにサイズが合わなくなるだろうから今のうちに細くなった指でリングのコーディネートしよう!と思ったらちょっと楽しくなってきた。

その日は何となく気分が良いまま一日を穏やかに過ごした。ピアスを見たくて鏡を覗く回数が多かったかもしれない。


好きな服を着て好きなアクセサリーをつけて過ごすだけで気持ちが整う。どこにも出かけなくても。誰にも会わなくても。部屋着は部屋着でリラックスできて好きなのだけれど、「装い」がもたらすチカラを久々に思い出した。気持ちよく過ごすために自分の機嫌をとるために着たい服を着たいように着る、それって家の中でも一緒だ。今さらだけれど。

いつでもどこでもそのときの自分がしたいスタイリングで過ごすのっていいね、ってことと、好きなものは着るのもケアするのも癒しってことをあらためて感じた一日だった。


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