言葉がたりない
自分のなかにあることや感じたことを書くとき、思っていることと文章ができるだけ近くなるように、書いては消し書いては消し、少し寝かせてまた見直したりして書いてきた。
それでもやっぱり常に変わり続ける感情や思考をとどめることは難しいから、全部がぜんぶカチリとハマることはないのだろうけど。
無職でほぼひとりでいたとき、コロナで自粛してひとりでいたとき、文章を書くときに少しずつ自分の思考や感情を言葉で表せるようになったかなと思った。少しだけ考えや感情を出すことが怖くなくなったかなと思った。
だけど6月から会社に出勤してジムにも復帰してたくさんの人と会って話をしたら、やっぱりうまく話せないなぁと感じることが多く、日々ぐったりしている。
反射で返事をするクセが抜けなくて、全然話ができない。あとでハッとしたり、アレ?伝わった?と思うことが多すぎる。
今日も「今日は運動不足だから家まで遠回りして歩いて帰る」と言った私に、友人が「だったら走れば?」と言った。
それに対して私の返しは「走るのは疲れちゃう」だったのだけれど、
本当に伝えたかったことは「家にこもっていた期間に運動不足で身体が鈍っているし、久々の仕事で今まで以上に疲れやすい。だからまずは無理なく続けられて体力を戻せることとしてウォーキングをやっている。でも少し体力がついてきたらランニングもやってみたい。」だ。
全然違う。
むしろなにも言っていない。
これっぽっちも伝わらない。
早く簡潔に返さなくちゃ、という謎の強迫観念でパッと返した言葉はペラペラと薄い。
当然そこから話も広がらない。
圧倒的に言葉がたりなくて嫌になる。
その場ですぐに考えや感情をきちんと言葉にすることができない。
早く返さなくちゃと焦る。
焦るからうまく言葉がでてこない。
焦ってでた言葉がとても冷たく響くことにもさらに焦る。
相手の反応からなんの感情も読み取れないことにも焦る。
逆に、そんなに詳細に話を聞きたいわけではないのでは?などと考えるとなにも話せなくなる。
noteを始めたきっかけのひとつに、思いと言葉と行動をなるべく近づけたいという私の願望がある。そのための練習として、自分の考えや感情を書くということをやってみた。
今までは苦手だからと「言葉」をすっ飛ばして「行動をみたら考えてることわかるょね!!」みたいな感じだったから。
でもそれだと伝わらないことがあるから(まぁ当たり前だ)思いを言葉にする練習をしてきたのだけれど、やっぱり思考する時間をたっぷり取れるnoteと刻一刻とかわっていく人との会話では全然違う。
この思考→言語の編集能力の遅さ、言葉のたらなさ、焦り、なんとかしたいなぁ。
実際にたくさんの人と話すしかないんだろうなぁ。疲れるなぁ。でもできるようになりたいんだなぁ。
なんとかしたいなぁ。
この1ヶ月で環境がかわって急にたくさんの人に会うようになって、自分がいろいろと追いついていないことがよくわかる。そう。毎日を暮らすだけでヘトヘトだ。人と関わるなんてさらにヘトヘトだ。
そんなに疲れるならやめればいいのだけれど、わたしは好きな人たちとお互いが気持ちよくいられる距離や関係を築けるようになりたい、そのために言葉が必要なときもある。
だから言葉がたりなくても伝わらなくても失敗しても、何度でもやってみて、焦らず怖がらず自分の願望を叶えていける方に少しずつすすんでいくしかないんだな。
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