悪目立ち

昔から良くも悪くも、いや、ほぼ悪い意味で目立ってきました。

目立たないようにすれば良いのでしょうが、どうしたって目立ってしまうようで。

何を言っても、何も言わなくても、何をしても、何もしていなくても、噂にされてしまいます。

良くない噂ばかりです。


今まで色々なことがありました。

会ったこともない人から「私はAKINO LEEとつきあっている」と言われたこともありますし、会ったこともない人から「あの人は犯罪者」と言われたこともあります。
もちろんその人とつきあったことも無ければ前科があるわけでもないですし逮捕歴も補導歴もありません。

伝言ゲームのミスで大袈裟になり、僕が良い意味でも悪い意味でもなく客観的事実として1と言ったことが、完全に悪い方向に膨らまされて言ったことのない悪意の99が足され、僕が100言ったということになってしまっているという状況も少なからずありました。


例えば、あるバンドのライヴで誰もがわかるミスをしていたシーンがあったとして、僕がそのライヴを見ていて、見ていなかった人に「ライヴどうだった?」と聞かれ、「大きなミスがひとつあったものの、全体的に見れば楽しいライヴだったよ」と言ったとしましょう。

その、「大きなミスがあった」のみが悪意で膨らみまくり、僕がそのバンドのことを「ミス連発する下手クソ集団。ろくに練習もしないで女遊びばっかりしているからそうなるんだ。」と言っていた。となってしまう。

そんなことが少なからず今までもあったんです。

そしてついさっき、恐らくそんなところだろうと思われる出来事がまたありました。


弁解の余地もなく、そんなこと言っていないと言ってもまるで信じてもらえず、大切に思っていた人から縁を切られてしまいました。


僕がそんなこと言うわけないんです。

思ってもいないことですし、思ったことすらないことですし、僕の思考からしてそのような考えにたどり着くわけがないことだったのです。


でも僕を信じてもらえず、それを伝えた人の言葉を信じられてしまった。


そもそも僕自身にはそのような経験がありすぎて、誰かが僕に「〇〇さんがあなたの悪口を言っていたよ」と言ってくる人がいても、それを伝えてきた人をまず疑います。

もし本当に〇〇さんが僕の悪口を言っていたとしても、それをわざわざ伝える誰かさんは僕にとって信用のならない人ですから。

僕は今まで色々な経験があったからそう思えるわけですが、経験がそこまで無い若い人だと、嘘を信じてしまうということはあるでしょう。

それはいたしかたないことですし、僕がそんなことを言う可能性がある人間だと少しでも思われていたということは、僕の不徳の致すところです。


しかしです、しかしですよ、何故僕の人生にはこのようなことが繰り返し繰り返し巻き起こるのでしょうか。

何かあるとだいたい悪者にされます。

揉め事がおきたりうまくいかない案件があったりする時、誰か悪者を一人仕立て上げればそちらに目が行き、うまくいかない言い訳にもでき、共通の敵ができることによってチームの結束が深まるなど、そういうことはあります。

その、共通の敵にされてしまいがちなのは何故なのでしょうか。


確かに僕の人生には思いもよらぬ幸運も少なからずありました。

その一方で、それを帳消しにするような思いもよらぬ不運も多数あり、結局はプラマイゼロで普通の人なのです。

報われなかった努力は数知れず。

それでもうまくいっているように見せる商売だったりもするわけで、そう見せることによって嫉まれるのでしょうか。


こういうことがありすぎて基本的に僕は人間不信なのです。

またかといえばまたです。

今までもあったようなことですし、諦めてきたことでもあります。

そもそも既に様々な物事を諦めているんです。

そんな中でもまた悪意にさらされてしまう。

疲れました。

いい加減疲れました。


人間はそもそも真実を信じようとするのではなく、自分が信じたいものを信じてしまう生き物です。

信じたいというのはポジティブな場合もネガティブな場合もあります。

それがポジティブに動くも、ネガティブに動くも、タイミング次第だったりすることも少なからずあります。


間が悪いのかもしれません。

本来ならこういう場所にこういうことを書くべきではないのでしょうが、書くことによって己を客観的に見つめ直すというのは、筆記開示的な意味もあり、僕にとっては必要不可欠なのです。

だから書きました。

このような文章は誰の為にもなりませんが、数年後、再びこの文章を読むことがあった時、その時の自分にとって何かの力になったりするものなのです。


願わくば、誤解が解けますように。

誤解が解けないなら解けないで、その分何か良いことがありますように。

人生はプラスマイナスゼロであるはずだとそう信じて。

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