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プロデューサーの仕事術。ーわたしはどうやって自分と人に火を灯しているかー

先日尊敬するメンターに、

「明奈が自然とやってしまうことってなに?意識しなくても、人に言われなくても勝手にやっちゃうこと3つあげてみて」と聞かれました。

色々考えて私があげた3つは、

①感情を汲むこと
②場や人に火を灯すこと 
③自分を魅せること

これは頭で考えなくてもやっちゃう。むしろこれがわたしそのものだと思った。

そしてプロデューサーとして私が意識していることでもあると思った。

特に、「①感情を汲むこと」に関しては、私自身プロデューサーとしての最大の強みであり商品になったものだと思っていて、それをどのようにご提供しているかは、下記の記事を読んでほしい。

さて、今日はわたしの仕事術を一問一答形式で答えていきたいと思う。

最近、講座や個別カウンセリングでよく受ける質問と、オンラインサロンで質問を募集したので、その中からピックアップしてお届けします。

特に②のどうやって人と場、そして自分に火を灯しているか、ということを中心に選んでみました。

では、どうぞ!!

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Q:集中力が本当になく、すぐ別のことを考えてしまいます。そのため非常に効率が悪く悩みのタネです。どうやったら2.3時間も集中出来ますか??

私もとにかく集中力の差が激しく、かなり試行錯誤しながら自分のパフォーマンスを高める方法を模索しています。

いくつかありますが、まずは自分の集中しやすい時間帯を把握しておく事。よく言われる事ですが、何かアイデアを考えたりするのは朝がいいです。そしてコンセプトを考えるときは絶対アナログ(ノートに書き出す)です。

デジタルデバイスを使うときも、PCや携帯の通知は絶対にOFF。今やLINEは通知OFFどころか、iphoneの一番後ろの画面までスライドさせないと見れない位置にアプリを置いてます。ちょこちょこ見ちゃう誘惑はちゃんと遠ざけておくこと。

ちなみに私はモードに入った途端、2時間、3時間はあっという間。さらに頭にどんどん湧いてくるインスピレーションをアウトプットする手が追いつかず、あーあ。。。消えちゃった、みたいなこともしばしばあるので、思いついたことを自分だけのLINEグループにキーワードだけ投げておくとか、evernoteに毎日少しでもその日の感情を書き出しておくとかしてます。

Q:センスはどうやって磨きましたか?心に響く言葉は、どうやって考えているんですか?

水野学さんの「センスは知識からはじまる」という本がある通り、とにかくインプットとたくさんのものに触れる事だと思う。

お客様の期待を超える提案をするには、常に自分が新しい情報や、最新のデザインや、上質な空間や、新しい考え方に触れていないと生み出せないものだと思うから。

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例えば・・・・

ー美容院では、男性誌をとにかく読みます。LEONとか、Safariとか、ブルータスとかも。そうやって日常の中ではあまり触れない情報は意識的にインプット。

ーアートギャラリーやミュージカル、映画などはせっせと足を運ぶ

ー話題のレストランやショップはチェックして、実際に行ってみる

ー毎年必ず旅に出る。(これが一番大きい)

ー海外に行ったら、その国のウェディング雑誌をとにかく読む

などなど。。。

あと、言葉のセンスは本屋さんをうろうろして、タイトルをひたすら眺めて、素敵な言葉や、インスピレーションがわいたタイトルは、「コンセプトストック」というevernoteのメモにストックしてます。

コンセプトブレストする前に、ざっとみるだけで色々思い浮かびます。

Q:全然やる気が湧いてこない時の対処法

やらない!対処しない!やる気がないときは、作業効率が極めて低いので、潔く諦めて、リフレッシュしに出かけます。髪を切りに行ったり、マッサージしたり、買い物したり。。。(今はできないけど)そうやっているうちに、自然とやる気が湧いてくる!

Q:社内のスタッフや社外の協力者、皆個性や主張が強く、中々チームを一つにするのに苦戦をしております。チームが一枚岩にならないと方向性も振れて時間も何倍も要するので、誰にとっても利点はないので困っております。明奈さんはチームをまとめて一つのゴールに向かって進めるためにどのように振る舞っていらっしゃいますか??

とてもわかります。

チームを一つにする事、個性をうまく統合する事、そしてみんなで目指すべき方向に向かう空気を作る事は、プロデューサーの最重要任務ですね。

わたしは、関わる人と場に火を灯すのが得意です。

大切にしているのは「セットアップ」

情報の粒度が違うと一つになれません。それは意欲の問題ではなく、情報が足りないからです。

関わる人が断片的情報で関わらないように、まずプロジェクトがはじまる時には全員を集めて、意図や背景を丁寧に共有します。

例えば、結婚式のプロデュースをする時も、CRAZY WEDDINGはオーダーメイドであるため、会場も、進行も、スタッフも毎回全て違います。

どれ一つとして同じがない。「阿吽の呼吸でやれるいつものチーム」はないんです。つまり、毎回0からチーム作り。

新郎新婦と半年以上を共にしてきたプロデューサーやアートディレクター以外の人は、当日はじめましての人ばかりな訳です。

でも当日は、CRAZY WEDDINGキャストと呼ばれる現場を一緒に作ってくれるアルバイトスタッフがゲストの対応をします。当日入っていただくカメラマン、ビデオグラファー、アテンドさん、ヘアメイクさんもいます。

全員が新郎新婦のこと、コンセプト、装飾の意図、そしてゲストにどんなメッセージを届けたいのか、お二人がどんな日にしたいと願っているのか。知らなければ、コミットも協力もできない。

だから、本番の1週間以上前から、当日の進行だけでなく、お二人の情報や演出の詳細まで資料や音声録音で共有して、わたしの頭の中にある情報、見たい景色、感じてもらいたい感情、作りたい温度感、そしてこの半年間関わってきた想いなど、全て伝えて、知ってもらいます。

わからないことは質問LINEを設けて、全て前日までに回答します。

そうすると、自然と「あれやって」「これやって」って指示しなくても、同じ景色を見て自発的に動いてくれたり、提案をくれたり、その景色になるように関わってくれます。

それはCRAZY WEDDINGのスタッフだけではなく、クリエイターさん、当日の会場やホテルスタッフの皆さんも、全てです。

どんなに人数が多くても必ず全員に火を灯します。

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プロデューサー一人でできることなんて何にもない。

プロデューサーは、理想を描く人です。そしてそれを誰よりも強く願う人。

私はスムーズなオペレーションはもちろんのこと、理想の景色を実現することにコミットしています。だから、当日の空気や様子を見て、進行を変えたり、演出を修正したり、新郎新婦とコミュニケーションをとったり、ありとあらゆる手を尽くして、秒単位であらゆる意思決定をして、お二人と共に描いた理想に向かうのです。

だから、「この人のためならやってやろうじゃん」って関係者に思ってもらえること、「仕方ないな、一肌脱いでやるか」と仲間が思ってくれること、そういう人間関係無くしては実現しないので、そのためのコミュニケーションと努力を念入りにします。

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熱量と想いはしつこいくらいに届けないと、伝わらないと思っています。

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今日は、ここまで。

冒頭に書いた、私自身が自然とやっちゃう3つのことのうち、「③自分を魅せること」については、ストレングスファインダー1位の「自我」とうまくお付き合いしながら自然と、それでいて戦略的にやっています。そこは「自分ブランドの作り方」という講座を行った事があるので、その内容を公開する形で別途書こうと思います。

うん、プロデューサーの仕事、奥深い!


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