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iti #3|18日間の創業ストーリー<小さく、スローに変えていく>

セレブレーションプロデューサーのオア明奈です。

ニュージーランドと日本をつなぐライフスタイルブランド『iti(イティ)』を立ち上げて3週間。

※ 公式Instagramページは2週間で1000フォロワーを越えました。1000という数字以上に、これだけの方に共感の輪が広がっていること、1000つの愛情を頂いている感覚にとても感動した先週でした。ありがとうございます。

https://www.instagram.com/iti_nz/

itiは、私オア明奈(AKINA)と、ニュージーランド写真家のトミマツタクヤ(TOMMY)が、ニュージーランドのスローな暮らし、先進的な考え方、穏やかな人間性、人にも地球に優しいアイテムなど、現地で私たちが心からいいと思ったものを、温度のあるメッセージと共にあなたに届けていくブランドです。

前回のitiマガジンでは、ブランドコンセプトやブランドネームに込めた想いをお届けしました。

vol.3の今夜は、私がなぜこの「より小さく、よりスローに」というコンセプトを届けたいと思ったのか、個人的なストーリーを徒然と書きたいと思います。

過去の私のnoteリンクもたくさん貼ってお話しするので、梅雨のしとしとした雨音を聴きながら、ゆっくり読んでもらえると嬉しいです。

もう、頑張ることに疲れてしまった。

昨年11月、私はこんなnoteを書いていた。

2018年夏、新事業を自らが創業メンバーとして立ち上げて、「この想いを届けたい」「もっと多くの人にこの事業を知ってほしい」と奔走していました。もちろん会社である以上、売上を上げることへのプレッシャーもあったし、一緒に働くメンバーとのコミュニケーションや、一人一人の多様性を受け入れながらどうやって理想のカルチャーをつくっていくかなど、チームづくりにも奮闘する日々。

「わたしがこの事業のシンボルだ」という自負もプライドもあったし、有難いことに毎週のように納品もあって、分刻みのスケジュールと立て続く現場に、「私が倒れちゃいけない」と自分を奮い立たせて、カラダが悲鳴を上げていることにも見て見ぬ振りをしてました。

でも、そんなピンっと張った糸が切れる音がしたのが昨年9月頃。

「もう頑張れない・・・」そんな心の声が聞こえてしまった。

さらに時同じくして父の余命宣告を受けるという、精神的にも辛い時期が重なり、34歳になる誕生日には母と姉を説得し、父の延命治療を断るという決断もしたのだった。

そして父との最期を悔いなく過ごすため、メンバーに相談して私の仕事量を減らし、実家のある関西と東京を行き来する生活を1ヶ月ほど続けた。

自分の働く、生きるスタイルを大きく変えよう

そんな私は10月初旬に父の最期を看取った時に人生で初めての経験をした。

それは、

人は本当に死ぬのだ。

という至極当たり前のことを、知ってしまったということ。

父にずっと寄り添って、手を握って、体を拭いて。
最期の最期まで見届けられた私は、悔いのないお別れができて幸せだった。

息をひきとる日も、通夜の日も、骨だけになった日も。眩しい陽の光に包まれる秋晴れで、気持ちいい風が吹いていた。死と向き合うことは、生きると向き合うと同じことだということを身をもって体感した。

その時、人生の優先順位が変わる匂いがした。

本当の意味で「生きる」ということは、必死に命を削って頑張ることじゃなくて、自分を愛して、人生を謳歌して、心が喜ぶ一瞬一瞬を積み重ねることなのかもしれない。

そうして私は、これまで10年以上続けてきた働くスタイル、自分自身の成功方程式を捨てる時だと思って、2ヶ月半のお休みを取ることを決めた。

人生を謳歌しながら、時代を前進させる

私は自身の生い立ちの影響から、物心ついた頃からずっと自分の存在価値を求めて生き急いできた。(「人生を祝って死にたい」そんな私の野望。

どこまでも限界を超えて頑張れちゃう自分。
誰かの期待に応えることを原動力にしてきた自分。
真面目に愚直にゴールに向かいたい自分。

「頑張らなきゃ生きてる意味がない」「常に走っていないと不安」
「忙しいことがいいこと」「必死にやらなきゃ偉大なことは成せない」
そんな思考の根底には実は、できない自分への恐れや不安があって、手を抜かずに必死に努力を積み重ねてきた12年。

「上へ、上へ」「もっともっと」

それが自分をつくってくれたことには間違いない。
心にも体にも無理をしたこともあったし、周りにも常に「高い基準」と「ストイックに追い込むこと」を求める人でした。

でも、責任感で動くことでも、命を削って頑張ることとも違う。
自分が真に心が満たされるものだけを。
ゆとりある気持ちで、未来への軌道を整える時間が必要だ。
今なら私は変われる。新しい人生をはじめられる。そう思いました。

「ずっとやりたかったことを、今やろう。」

そうして、私はニュージーランドに「暮らし」に行くことを決めたのでした。

ねばならない、から解き放たれる。

私もみんなも、「ねばならない」から解き放たれたらいいなと思う。

これまでの人生も、毎日も、きっと「こうあらねばならない」まみれだなと思うんです。

私は、厳しくないといけないと思ってた。
自分にも仲間にも。

厳しくすることが愛情だとも思ってた。
でもそれは時にエゴで、厳しくすることで必死に自分を律していた。

弱さを見せるのが怖かったからかもしれない。
気を抜いたら、隙を見せたら、きっと崩れてしまう。

そんな脆さもあったなぁ、と思う。

ニュージーランドで暮らした2ヶ月半は、そんな私の「ねばならない症候群」をゆっくりと解きほぐしてくれた。

たいそれた成果を追いすぎず、おっきな夢を描きすぎず、未来に焦りすぎず、現在(いま)に集中する。

小さく、丁寧に、もっとスローに。

自分を許してあげることも必要だと教えてくれた。

私だから伝えられることがあるかもしれない

「生き急いでいる人代表」みたいだった、私。笑

偉大な何かを為せるなら、早死にしたって構わないと心底思っていた。

でもニュージーランドでいろんなものが削がれて帰国した時は、いい意味で「これをやらなきゃ」という使命感が全くなく、逆に地に足がついた感覚だった。

だから「何かを成すため」に新しいことを始めるんじゃなくて、心が動くままに、心が求めるままに、やりたいことを自然体の私で届けられたらいいなと思っていた。

そんなストーリーを、共同ファウンダーのトミーに何気なく話した時に、itiのコンセプトである「Small is Beautiful」のルーツをトミーからも聞いて、「あ、これだな。これを私も届けたい」とストンと腹に落ちたのでした。

トミーの言葉を借りると、

「生き方」に正解はないし、それぞれに自分に合ったスタイルがあるわけだけど、もし「今」の生き方に満足ができていないのなら、この『Small is Beautiful』という価値観はこれからの人生を豊かに生きる上で、1つのヒントになるとぼくは思う。

幸せに生きるために、大きなことをする必要はなくて、まずは『小さなこと=身の回りにあるもの』から大切にしよう。『小さなこと』から、少しずつ変えていこう。

毎日使っているものを、少しだけ変えてみる。
毎日食べているものを、少しだけ変えてみる。

毎日の暮らしを豊かに生きるため、そしてこの美しい地球を繋いでいくために。

できることから、小さなことから、世界を変えるのは大それた夢や偉大な目標じゃなくて、毎日の選択だと思うから。

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NZ LIFESTYLE MEDIA&BRAND " iti " Founder Akina Orr

最後に

今、私たちにできることは、ニュージーランドの暮らしから学ぶ『これからの豊かさ』を1人でも多くの人に届けていくことです。

もしこの想いやブランドのコンセプトに共感してもらえたら

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して、これからもInstagramとnote両方をぜひチェックしてもらえると嬉しいです。

今日も最後までお読みいただきありがとうございました。

それぞれの目線で語られるストーリーは、「iti マガジン」で連載しています。ぜひマガジンフォローください^^


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photo by Ayato Ozawa

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