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【ペット産業と保護犬をめぐる闇(後編)】

先住犬が5歳になった2023年夏ごろ、2匹目(我が家の6代目)を検討し始めたものの、コロナというペット特需を経て保護犬の世界が一変していたことは【ペット産業と保護犬をめぐる闇(前編)】に書いた。それから約1年。2匹目の譲渡が決まるまでの体験を交えつつ、犬たちを取り巻く世界の歪みを書き記しておきたい。

2匹目の受け入れを考え始めた頃、私の周りでは同じように2匹目を考えている人や初めての犬を迎えようとしている人が複数人いた。結果として、私が2匹目を迎えるまでの1年の間に、保護犬の子犬5匹とブリーダーから購入したブランド犬1匹を合わせた計6匹の中型犬の子犬が、地域の犬コミュニティに加わった。6世帯の飼い主が、それぞれの意志のもとに犬の譲渡(購入)を希望し、保護団体に問い合わせ、犬コミュニティ内で情報を交換し合った一年だった。その過程における実体験をまずは事例ごとに紹介していきたい。



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