長月 秋

文章オタク。毎日何かしら読んでます。

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  • あの人を推したいんです

最近の記事

この気持ちを知りたい

今心の中にある気持ちは何だろう。前の休みに「北欧、暮らしの道具店」の短編ドラマを見た時のこと。美しいもの、可愛いもの、そこにいる役者さん。どれもが私の中で完璧に調和してなんともほわっとした気持ちになった。 この気持ちは仕事のことをずっと考えていた私から、”仕事”というものを全部抜き取ってしまって余白を作ったように思える。びっちりとしていたコップ満タンに入っていた水が、じゃーっと流されて少し隙間ができたような感じ。最近読んでいなかった菊池亜希子さんのマッシュを読んでみるとさら

    • 書店員という仕事

      大好きな本と共に過ごせる時間。それはとても幸せな時間。書店員になって大好きな本を間近に接しながら穏やかな気持ちで日々が過ぎていってます。もちろん優雅な仕事ではないので体力勝負なところもありますが、とても充実した毎日を送っています。 書店で働き始めて自分の棚というのを持ち始めてしばらくたった時のこと。「この平積みしている本を整えるとき、田植えに似ているな」と思いました。新しい本を平積みにするとき、期待をして本を置いて売れるかどうかそわそわします。そこにポップを書いて推してみた

      • 溢れ出る小川糸さん愛を語る

        ここ数日、本・映画・ドラマ・アニメ等々でインプットを急速にしまくったせいか息苦しくなったのでこれを機に私の好きなものへの愛を惜しみなく語ろうかと思います。note万歳。 私が小川糸さんの作品に初めて触れたのは柴咲コウさんが主演を務められた映画、『食堂かたつむり』。 この時の私は柴咲コウさんの演技に魅せられ、そして食というものが人間にとってとても大事なことを教わりました。豚のエルメスが大好きで、動物とは思えない愛らしさがあり、まだまだこの世界に浸っていたいと学校の図書館でポ

        • 1ヶ月に10冊読む長月おススメ本紹介

          1ヶ月に10冊は大体の目安ですが、平均10冊程度は読んでます。転職以来、時間に余裕ができたので水を得た魚の如く活き活きと本活しております。そんな読書を栄養源としている私おススメの書籍をご紹介。 1.『水やりはいつも深夜だけど』窪美澄 <ストーリー> 思い通りにならない毎日に募る不安。言葉にできない本音。それでも前を向いて懸命に生きていこうとする姿を描いた、胸に突き刺さる6つの物語。 短編集からなるこの本の「サボテンの咆哮」の章を読んだときは、電車の中でした。読み進めるに

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        • あの人を推したいんです
          2本

        記事

          社会人2年目の私が転職する理由

          「とりあえず3年は働かないとね」という言葉はよく聞くけど、それは呪いの言葉だなと思う。新入社員として入社した会社は、全く興味のない大手企業(人材派遣)だった。就職氷河期でもない世の中で中々内定を貰えず、大学4年生の12月に内定を貰ったのだ。全く興味のない会社だけど、大手だからか福利厚生がしっかりしていて、残業時間も少なく、女性の営業が活躍できるという言葉で入社を決意した。 大学生の頃は大好きな本のバイトがしたくて、大手書店で4年間働いていた。その時に思ったことは、大好きなも

          社会人2年目の私が転職する理由

          あの人を推したいんです/vol.2「茉雪ゆえ」

          『あの人を推したいんです』第二回目。今回は小説家になろう(以下、なろう系と記載)でデビューされた「茉雪ゆえ」さんの作品である『指輪が選んだ婚約者』をご紹介。 この作品は、本屋さんでなろう系作品で面白い本がないか見に行った時に初めに目についた本でした。重版と書いていたので面白いんだろうなあと思いつつも、とりあえずWebで読んでみようと思い、帰りの電車で読み進めたら面白すぎて隙間時間を見つけては読み進め2日で読破。「この少女漫画のようにキュンキュンした作品をもっと読みたい!」と

          あの人を推したいんです/vol.2「茉雪ゆえ」

          高校生の自分と社会人の自分

          最近ふと考えることがある。 「高校生の時どう考えてたのか」。 思うのは随分と自分の思考が衰えてること。 あの頃想像できていた無数の世界が、 今では無残とまではいかないけど ほとんど思い描けていない。 それは単純に仕事が忙しいからなのか、 想像力が欠如してきたのかわからないけど 私の中のなにかが欠落していく度に、 今の仕事のまま、心が死んだまま朽ち果てて いくのかと考えてしまう。 そう思っているからか、あまり体調が良くない。 転職を考えて考えて考えて、 自分が何が一番好きで手

          高校生の自分と社会人の自分

          イタリアと日本

          先月イタリアに10日間旅行に行ってきました。飛行機に何十時間も乗る経験は初めてでお尻が痛くなったことも今では微笑ましい思い出。 さて、日本に帰ってきてしばらく経った今、思っていることがある。それは日本は「更新」が早いということ。イタリアでは何百年前の建物が街中に当たり前のようにあって、その中に入ることができる。ずっと変わらずそこにある。それは先日祖母のイタリア旅行アルバムを見てはっきりとわかった。祖母がイタリアに行ったのは13年前。当時の写真を見せてもらったが、建物は何一つ

          イタリアと日本

          あの人を推したいんです/vol.1「はしゃ」

          今回は私が「この人の作品が好き!」「この人の本なら買いたい!」というシリーズ、名づけて『あの人を推したいんです』の第一回目を書こうと思います。私の好きな人なので、好き好きと言ってしかないと思いますが、この投稿で気になった人はぜひググるなり、本を買うなり(買ってくれたらファンとして嬉しい)していただけると非常に嬉しいです。 今回紹介するのは、はしゃさん。ご存知の方も多くいらっしゃると思いますが『さめない街の喫茶店』の著者です。現在推してる書店が多いみたいで、目立つところに置か

          あの人を推したいんです/vol.1「はしゃ」

          私、文章オタクです。

          私の周りには何かしらこだわりを持っている人(つまりオタク)が多い。類は友を呼ぶというので、私も何かしらのオタクであるのは間違いないと思っていた。いったい何のオタクなんだ…と悶々と過ごしていて、自分の日記を見直していた時ハッっと気づいた。 ー私、文章オタクだー そう気づいた日記にはこんなことを書いていた。 「会ったことのない人の言葉の選び方に惹かれることがある。ブログだったり、小説だったり、Twitterだったり、Instagramだったり。それをどうしようもなく好きだと

          私、文章オタクです。