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介護の仕事①

今日は私が介護という職種につくまでを振り返ってみます

遡る事、20年
私が大学4年生の春…もう単位も取っちゃって就職も決まっていて。大学には週に一度しか行かない生活。

アルバイトはしていたけど、扶養内でしか働けないからガンガンというわけにもいかなかった。

そんなある日、珍しく新聞を読もうと紙面をめくったら「広報いたばし」という板橋区が週に一度発行している区内の情報誌に目がいったのよね。

めくった先にあったのが
「ホームヘルパー2級講座」
3ヶ月、夜間に授業を受けに通う。1日たりとも休んではならない。費用は7万円くらい…

ふーん。資格か。

私は英語も苦手で英検すら待っていなかった。
唯一、ずっと音大を目指していたのでピアノ検定という何の役にもたたない資格のみ。

将来、お嫁に行って、子育て終わって働く時にこういう資格役に立つかもしれない…
漠然と思って暇を持て余す自分を奮いたたせて応募した。

介護保険制度がスタートしたとかで、周りの受講生は年配の方が多かった。
同じくらいの歳の子はたった2人。
その2人と、20代の若いママさんとすぐに仲良くなり日々勉強をした。

夜の授業だったので、仕事をしてから通ってる人も多かった。今思えばみんなスゴイよね。
私にはとても真似できない。

ただの暇つぶしにしか考えてなかったので、授業は全く頭に入らないし、だいたい講師の先生が話し下手すぎて(人のせい)半分寝ていた。最低な私。

それでも、実習が始まるととても興味深々な内容だった。要介護者が実際どのような状態かわからないまま受ける実習。
お互いに被介護者を交代で演じるのだけど全く想像はつかない。

覚えているのは、ベッド上での洗髪の方法。
オムツ替えの練習。
あとは全く何を学んだか記憶にない。

いよいよ現場での研修。 
こちらは流石に記憶に残っている。
研修は2日あって、1日は訪問。2日目は施設。
初日、金髪の若い女の子が私をある家庭に連れて行ってくれた。
彼女は見た目は今ドキすぎて、介護士??という印象だったけど、おばあちゃんの足をそれはそれは丁寧に愛情こめて洗っていた。とてもよく覚えている。

2日目は最低だった。
認知症の人ばかりがウロウロするフロアで介護士達がひたすら利用者さんを、バカにしていた。
どうしてこんな所に研修に?と思うくらい辛くてその日の感想文はイライラをぶつけた。

やだな。介護の仕事はやらない。

ただ、毎日通って、資格を手にしてしまっただけの私だった。

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